「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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Bob Dylanに恋をして・・・3

2009-09-13 00:05:16 | BOB DYLAN

さてさて、目出度く勝手に連載しておりますボブ
そうボブ・ディランです

突然ですが、
10代から20代に4年間付き合っていた女性がいる。
昨日書いた女性(友人)と、時を同じくしてこちらは「恋人」と呼んでいい、
そんな女性だ。

ある日、彼女と別れることになった
理由はお互いに溝が出来てきたからで、
決定打は「彼女に好きな人が出来た」事であった。

まあ、仕方ないことだ
俺はバンドばかりやっていて、
オマケにこの夏に敬愛していた「ジェリー・ガルシア」が死んだ
溝はココでハッキリと現れていたからね。

がなくなったら延命処置は必要ないのさ
でも、20代そこそこの恋愛なんて、
間違っても「愛」じゃあないんだよね。
ありゃ、言い方悪いけど「ママゴト」だな

まあ、別れて分かったことは、ボブ・ディランの歌、
そう、「詩の世界」が深く深くこの時に響いたことなんだね。
ホント、彼女には悪いが、別れて良かったよ

で、ある日友人になった女の子と部屋にいたんだ。
そう、友人と呼ぶに相応しい女性で、
外は大雨だったなぁ。
聴いていたのはボブ・ディランだった

俺の好きなアルバム「血の轍」
曲は「君は大きな存在」
しかし、このアルバムは化け物だね

この曲以外にも「ブルーにこんがらがって」
「運命のひとひねり」等、まあ名曲ぞろい

とにかく「君は大きな存在」
の中の歌詞がたまらなく好きで、
特に
「君は今誰かさんの部屋にいる・・・
というところがブルースでイイ

「フラレタ男」が彼女を「君は今でも俺の中にいるよ・・・」
みたいなさ。

分かるだろ
まあ、実際女々しいだけなんだけどさ。

俺はそれを友人の女性と大雨の中で聴きながら
「この気持ち、とてもよく分かるんだ・・・
と、話し込んでしまった。

その女性も迷惑だったんだろうな。
そもそも、前の彼女の話なんて、聞きたかないんだ。
多分その友人は俺に好意以上のものを寄せてくれていたんだろうし・・・
(じゃあなきゃ平日の夜中に、雨の中、男の部屋にいねえよ

この時期の俺は「ボブ・ディランを推薦する会」の会長になった気分で、
皆に聴いて欲しい一心だったんだよね。
本当に彼は「別れの歌詞」を巧く描くよなぁ・・・。

彼以上に「リアルなことをシンプルに描ける人」はいないよ

この曲の他にも
「In the summer time」や「Born in time」なんかも、
本当に、本当に「伝わる」んだよなぁ。

ちなみにこの友人の女性
子供を2人も生んで、
今では幸せな家庭を築いている。

そして、俺はいまだに今夜のような大雨になると
「血の轍」をターンテーブルに乗せ、
「ミラー・ライト」の栓を開ける・・・

大人になるって、ホント難しいのです

<9/13 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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