こんにちはランニング仲間の皆さん!
「フクシマン土屋」です!
昨年、師走のこと。
編集長MASHからの手紙に1枚の新聞記事の切り抜きが同封されていた。
「山を削る メガソーラー」大きな見出しが躍る。
(写真は2024年12月6日の朝日新聞の朝刊記事より)
福島市にある吾妻連峰のふもと「先達山(せんだつやま)」で建設中のメガソーラーについて書かれている。
「全国紙でも取り上げられているのか…」そして「これは書けということだろう…」
福島市に住む筆者は当然認識しているし、県の新聞やテレビでも度々取り上げられているので県民にも広く知られているだろう。この件については多くの福島市民が心を痛めている事態だ。筆者も無論そのうちの一人である。
なぜなら「東京ドーム13個(20個との報道もある)ほどの山肌が削られて不自然、それどころか痛々しい異様な景観」だからだ。その異様な景観は、福島市街地のほとんどの場所から視界に入る。それくらい大きい。
ランニングしていても必ず目についてしまう。そのたびに「山が悲鳴をあげている」ような気がしてならない。
これまでもゴルフ場や牧草地の跡地がメガソーラー建設に使われている。
それなのに今回「先達山」が大きく取り上げられているのは「新たに山を削り土壌の露出した山肌があまりにも痛々しく目立つ」からだろう。
福島市への問合せも殺到し、その対応で市はウェブサイトのトップに「先達山の特設ページ」を設けたくらいだ。(写真はスマートフォンで見た福島市のトップページ)
また建設事業者(外資系合同会社 東京)もその後、専用のウェブサイトを作成し工事の進捗などを公表している。
気になるのは市の特設ページのQ&Aにて、
Q⑧:市内で発電された電力はどこで使われるの?
A⑧:市において把握はしておりません。
となっている点。
建設計画案の中で説明されてないのか?その時に確認しないのか?これだけの騒ぎなのに、今でも確認できないってこと?
と疑問に思うのは筆者だけだろうか。
メガソーラー建設自体は国(経済産業省)、県、市において開発許可(最終的には県の許可)がなされているので違法性は無い。しかし2023年8月31日、市は「ノーモアメガソーラー宣言」を発表。山地への大規模太陽光発電施設の設置をこれ以上望まないことを宣言した。昨年の2024年6月には、先達山において災害も発生している。
『降雨により、濁水の一部が県道福島・吾妻・裏磐梯線の道路上へ流出し、土砂が道路の一部を塞ぐ災害が発生した。また、普通河川金堀沢にも濁流が流れ込み、土砂が堆積する被害が発生』(福島市ウェブサイトより参照)
このような経緯から今年4月、市はメガソーラーの設置を規制する条例の制定を目指している。
東京電力福島第一原子力発電所の事故後、福島県が再生可能エネルギー導入を推し進めるなか、メガソーラー建設現場である各市町村では今後も同様の問題が起きるのでないかと、筆者は勝手に想像している。なにより自然豊かで美しい景観の多い福島県だけにね。
行政の方針や市町村、住民まで絡む問題だけに意見の相違があり難しいのは十分わかる。ただ、一市民として思うのは「山を、そこにある自然や動植物を壊してまで作ったものを、再生可能エネルギーと言えるのか」ということ。
壊された自然や動植物の再生は容易ではないから…。
『Born to run!』今日も俺は走るだけ!を読んでくれてありがとうございます。
「楽しく走って健康に!」
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それでは、良いランニングを!
<フクシマン土屋 筆>
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