まずは三橋敏雄の句から紹介します。
あやまちはくりかえします秋の暮 原爆慰霊碑に刻まれた「あやまちはくり返しません」が基だ。
昨今の政治状況からズシリと重い句である。くり返しませんは願いであるのか。
桂信子と鈴木真砂女の1句である。
ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 羅や人悲します恋をして
同じ衣でも真砂女の衣は人悲します衣である。私は悲しませる句の方の方が好きである。秀句に接すると自分の句の卑しさが見え、途方に暮れる。
隅にちらりと恥ずかしながら
凍空を柩の人も覗かんか
旅の果て知床岬片時雨 道東放浪子
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