狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

あやまちは

2013年11月22日 | 俳句

まずは三橋敏雄の句から紹介します。

   あやまちはくりかえします秋の暮              原爆慰霊碑に刻まれた「あやまちはくり返しません」が基だ。

昨今の政治状況からズシリと重い句である。くり返しませんは願いであるのか。

桂信子と鈴木真砂女の1句である。

  ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜          羅や人悲します恋をして

同じ衣でも真砂女の衣は人悲します衣である。私は悲しませる句の方の方が好きである。秀句に接すると自分の句の卑しさが見え、途方に暮れる。

 

 

隅にちらりと恥ずかしながら

                                         凍空を柩の人も覗かんか

                                         旅の果て知床岬片時雨         道東放浪子

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