TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

山岳会への入会なるか…? <第3話>

2021-03-22 14:08:00 | やりたかったこと
山岳会の会長さんからは、その後2度ほど連絡があり日時や移動方法、携行品等を教えてもらいました。

登山前日は30ℓのザックに雨具やウインドブレーカー、コンロ等々を入れたり出したりしながの準備になりました。

『ハイ、ではザックの中身を確認します!』

とか言われた時でも合格点を貰えるようにと、少し神経質になっていたように思いますが何とかまとめる事ができました。

ベッドに入っても、目覚ましタイマーの事が気になったりして、まるで遠足の前の日の小学生になった気分でした。


登山当時の朝はいつもより早い目覚めです。

連れ合いが作った豚汁をスープジャーに入れ、梅干しと高菜漬けが入ったお握りは自分で握りました。

山岳会の会長さんの車に、会長さんご夫婦と入会2年目の山岳会メンバーの女性、それに私の4人が同乗して脊振山山頂近くにある駐車場に向かいます。

車の中では全員がマスク。

私にとっては皆さん初対面の方ばっかりでしたが、その日歩くコースの話やこれまで互いが登った山の話をしているうちに駐車場に着いていました。

脊振山頂には自衛隊のレーダーや気象庁のレーダーもあるため山頂まで10分という所まで立派な舗装道路が通っています。



山頂付近はガスがかかっており肌寒くはありましたが、天気図からも必ず天気は回復すると確信して、脊振山頂は最後に登ることに。

今回の登山は普段の登山と違い、最初の2時間ほどはひたすら下り坂です。

そして、再度、峠まで登り返し、あとは快適な稜線歩きをして駐車場まで戻る計画です。

舗装されたアスファルトの道を20分ほど降って行ったところが矢筈峠。

道路右側に案内板があり、『車谷登山口』の文字が急な谷を指していました。


谷の下の方はガスの中に消えて見えません。

ステンレス製の梯子を降り、谷をどんどん下って行くとそこは谷川の水音が響く、苔と花の谷でした。


残念ながら私は花の名前に詳しくありません… 


名前は知らずとも、人知れず谷間に咲く可憐な花の凛とした美しさはわかります。

一人で行く登山と違い、みんなで行くと優しい気持ちになれるみたいです。


        <つづく>











山岳会への入会なるか…? <第2話>

2021-03-21 13:18:00 | やりたかったこと
私の中では、 “M▲MMUT” のウエアを着て歩く年配の男性は、山登りをする人以外見たことがありません。

『この方はご近所だと聞いていた山岳会の会長さんに違いない!』

そう確信した私は、
「もしかして…、山岳会の会長さんですか?」
と尋ねました。

「あーそうそう…、先日△△さんに会って…、入会したいという人がいると聞いたので…、散歩のついでに訪ねてみましたー 」

建築会社の会長さんから、山岳会の会長さんは我が家のご近所だと聞いてはいました。

でも、住所は聞いてはいませんでした。

山岳会の会長さんは建築会社の会長さんから(💦会長さんばっかりで紛らわしい…)我が家の場所を伝えられていたのでしょう。

山岳会の会長さんは、近々、総会があるのでその前に一緒に山に登ってみないかと私を誘いにわざわざ訪ねて来られたのでした。

登る山や日程はまた連絡するということで、互いの携帯電話の番号を交換しました。

2〜3日後、連絡があり天気が良さそうな3月某日に福岡県と佐賀県の県境をなす脊振山系の山に行くことになりました。

この山行は、私にこの山岳会の雰囲気を知ってもらうための体験入会であり、私の山登りの実力と体力を見る、言わば “入会試験&面接” でもあったようです。



さて、どんな山行になったでしょうか…?


        <つづく>







山岳会への入会なるか…? <第1話>

2021-03-20 13:03:00 | やりたかったこと
去年の12月のはじめに、我が家のキッチンのシンクの水が流れなくなってしまい、悪戦苦闘の末に家を建ててもらった会社にお願いし修理してもらった話を載せました。


建築会社の会長さんはとてもいい方なのですが、どこかのんびりされています。

あの時の話では、
「近々、山岳会の会長さんと会う機会があるので話しておきますねぇー」
という事でしたので、私は山岳会への入会の可否を今か今かと待っていたのでした。

その後、連絡はありません。

『あの話、どうなったんだろう… 』

と想い続けて3ヵ月、やっと最近になって進展がありました。

庭にコブシの苗木を植える作業をしている時のことでした。



家の前を歩いていた見知らぬ年配の男性が、我が家を訪ねて来られたのです。

「こんにちは、◯◯さん?… 」

先日も訪問販売で少し不愉快な思いをしていた事もあり、最初、私は、

『何者だ、この人は?… 』

と、身構えました。

そして、その年配男性が着ている “M▲MMUT” のウエアを見てすぐに “ピン” ときたのでした。


        <つづく>






今年やりたかったこと… その4

2020-11-20 07:13:00 | やりたかったこと
去年の3月、初めて酒蔵巡りを経験しました。

お酒の試飲をするので、わざわざ自宅から歩いてバス停へ、そこからJRの駅までバスで移動し、JRでイベントが開催されている町へ向かいました。

電車のお客さんはほとんどが「○○酒蔵ツーリズム」の参加者です。

皆さん、美味しいお酒を思う存分楽しもうとウキウキワクワクされているのが伝わってきました。

そう言う私も、そんな雰囲気をプンプンさせていたことでしょう。

イベント会場のある駅で降りてチケットを購入し、酒蔵を目指します。

足元は、歩きやすいトレッキングシューズを履き、準備万端です!




近辺に9つの酒蔵があります。

歩いて移動できる酒蔵もありますが、離れた場所へは巡回バスも出ています。

できるだけ多くの酒蔵を回ろうと決めていたので、ルートを考えながら巡る酒蔵の順番を考えました。

佐賀県と長崎県の県境をなす多良岳・経ヶ岳の山塊は豊富な伏流水を蓄え、山麓に清純な湧水をもたらします。

有明海に面した肥前鹿島や肥前浜宿、旧塩田町、温泉とお茶の町である嬉野には昔から沢山の酒蔵がありました。

第二次世界大戦直後、有田焼で有名な酒井田柿右衛門が手土産として持って行った酒をマッカーサーが気に入り、特別に酒造りための米を手配したという酒蔵もあります。




また、フランスで行われた世界ワインコンテストでヨーロッパのワインを抑えて世界1になった酒蔵もあります。




そんな事を思いながら酒蔵を巡りました。
















酒蔵ごとに試飲ができ、チケットを使って日頃は手の届かないお高いお酒もいただけます。

いろんな種類の日本酒を飲むうちにとてもいい気持ちになってきます。

気が付けば、私も、周りに居る人も皆 “酔っ払い” です。

これはとても “危ない” ことかもしれませんが、みんな少し顔を赤らめて幸せそうな表情をしているのです。

そんな “仲間” たちを見ていると、こっちまで幸せな気分になり、

「日本って平和だな〜」

と、思いながら9つの酒蔵を全て制覇しました。


典型的な『3密』のため、今年は中止になったけど、

「今年も行きたかった、○○酒蔵ツーリズム!」














今年やりたかったこと… その3

2020-11-08 09:01:00 | やりたかったこと
以前、ブログにも書きましたが、我が家を建てるにあたり工務店さんのお世話になりました。

私たち夫婦や私の両親の無理なお願いを聞いてもらうなど、この工務店さんにはとても良くしてもらいました。

その工務店の社長さんは私より5、6歳年上で、山登りや沢登りをされていることもあり、初対面の時から話が合いました。

我が家が完成した後も、家族が増えての増築や子どもが成人した頃の駐車場づくりでも相談に乗ってもらっていました。

去年もガスレンジの調子が悪くなったり、以前から台所に勝手口が欲しかったのもあって、思い切って台所のリフォームをお願いしたのでした。

しばらく会わない間に、工務店は会社に代わり、社長さんは代表になられていましたが、お人柄は以前と変わらず、昔そうであったように話に花が咲きました。

我が家のリフォームの話と言うより、大方は趣味や家族の話になってしまう程でした。


私と連れ合いとで最初に工務店を訪ねた時に、優しい笑顔で迎えてくれた奥様が病気で亡くなられた事、その後、地元の山岳会で活動していた方と再婚され今は山の中に立つ古民家に手を入れながらお二人で住まれている事などなど…  。

私が壁に漆喰を塗ろうと思ったのも、壁にノコを入れて自分好みの洗面台を作ろうと思ったのも、床を剥がして張り替えようと思ったのも、その時の話がきっかけでした。

その時話した中に、心惹かれたことがもう一つあったのでした。

それは、その方が活動されている山岳会に、誘われていたのです。




私は今年の春、その山岳会の門を叩くつもりでいました…  


もし、私の入会が認められていたなら、その方と一緒に人のいないどこかの沢に潜り込み、酒を飲みながら焚き火を挟んで、積もる話に花を咲かせていたことでしょう。