TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

薬師沢小屋泊の夢、叶わず…

2023-08-29 21:12:00 | 夢実現に向けて
今年の夏、私が所属している仲間3人で北アルプスへの遠征を計画していました。

7月13日の夜に車で九州を出発し、14日の午後には富山の折立に到着してそこでキャンプする予定でした。

計画では、翌朝から登り始め太郎平を経て黒部川源流域にある薬師沢小屋で1泊、


         <写真は借用です>

その翌日は日本で一番秘境にある温泉「高天原温泉」、


         <写真は借用です>

でゆったりとした時を過ごす予定でした。


         <写真は借用です>

今年のお盆は黒部源流域に身を置き、浮世離れした1週間にする気満々でいたのです。

ところが、台風7号が近畿から関東を目掛けて直撃しそうな動きがあり、出発日の数日前に中止を決めました。

その後、台風はやや西寄りに進んで近畿や中国地方に被害を及ぼし、日本海へと抜けて行きました。

北アルプスからは随分と離れていましたが、標高が高い北アルプスの山々は強風に見舞われたようでした。

また、高速道路の通行規制等が発生し、折立に辿り着くのも難しかったことでしょう。

後で知った事ですが、私たちがテント泊する日の数日前に折立登山口にあるキャンプ場で登山者が熊に襲われ負傷されたために、キャンプ場は閉鎖される措置が取られていたとのことでした。


         <写真は借用です>

台風接近の中あり得ない話ですが、

『もしも、予定通り出発していたら… 』

と考えると、日程に余裕をもっての遠征中止判断は間違っていなかったと確信しています。

とわ言え、私の数年来の夢だった『黒部源流域』への山行(…釣行?)が実現できなかったことはとても残念でした。

学生時代からの山仲間にそのことを話したら、私の気持ちも充分理解した上で、

『山は逃げませんから… 』

との、ありがたい声掛けがありました。


自然相手のことですから、自分の思うようにはならないのが当たり前ですからね。

次のチャンスを辛抱強く待つ姿勢で、その日までやるべき努力を続けて行こうと思っています。














準備万端、いつでも行けますョ!<タイヤチェーン編>

2023-02-02 20:08:00 | 夢実現に向けて
またもや1日2回のブログ投稿になりました。

明日の朝には出発しますので、もう一話題書かせてもらいました。

今やっとザックへ装備品を全て詰め込みました。

思っていたより荷物が嵩張り、容量の多いザックに変更することになりました。



このザック、我が子がまだ幼い時に五島列島や阿蘇・霧島でキャンプした時に使っていたザックです。

飛騨高山にも連れて行きました。

私と『涸沢・上高地キャンプ』にも『剱岳&甲斐駒ヶ岳』にも同行した永年の相棒です。

新しく手に入れた「patagonia」や「MAMMUT」のザックもカッコイイのですが、やっぱり見掛けよりも “積み上げてきた実績” には敵いません。

『あの時も一緒だった… 』

と言った信頼と安心感だと思います。

まぁ、ザックも30年使ってもらえれば本望でしょう。


今日2本目のブログは、<タイヤチェーン>です。

今乗っている愛車スバルXVは4WDで、更に山岳会の仲間からスタッドレスタイヤを譲ってもらったのもあり、タイヤチェーンは不要だと思っていました。

ところが、最近、豪雪により各地の道路で車が動けなくなったというニュースが続けて報道されたのです。

今回の『三瓶山』は、メンバー6人を乗せ車2台での遠征です。

中国自動車道を使いますが、高速を降りてからも中国山地を走る山道を走ることになるのです。

現段階の道路状況は通行止めもなく車は流れていますが、天気は “水もの” です。

そこで、お守り代わりにスタッドレスタイヤに装着する<タイヤチェーン>を準備することにしました。

今回の山行はメンバーの “命” も私のハンドルリングにかかっているのですから。

もちろん『✖︎ルカリ』です。



タイヤの種類とサイズに合ったタイヤチェーンを5.000円で見つけました。



届いた “商品” は満足に足る “御守り” になりそうです。

今後の遠征で使うかどうかも分かりませんが、5.000円で “安心” を手に入れました。

明朝、寝坊しないようにタイマーを2重・3重にセットして眠りに付きます。

『オヤスミナサイ… 』










準備万端、いつでも行けますョ!<ピッケル編>

2023-02-02 12:45:00 | 夢実現に向けて
山岳会に入会して1年目はロープワーク(ザイルワーク)を教わり、沢登りを体験することができました。

ロープ(ザイル)を使った岩登りは、コロナ感染症が猛威を奮っていたので一昨年も昨年も参加を自粛しました。

冬山に関しては、学生時代に先輩たちから、

「アイゼンば使わんと登れん山にはワンゲルは行っちゃイカン!」

と言われていたので、雪に覆われた白銀の世界は夢のまた夢でした。

でも、学生時代に登った元日の傾山〜祖母山の縦走も、春に登った屋久島の永田岳・宮之浦岳も、今思い返せばアイゼン等の冬装備は持って行くべき山だったと思われます。

当時(今から40数年前)は、アイゼンやピッケルはあったものの、特別な登山に使用する特別な装備だと捉えられていたように思うのです。

今の時代、様々な厳冬期の装備が開発され、初心者でも簡単に手に入るようになったので、冬装備は逆にファッション化してしまった観があります。

『冬山に登るならアイゼンやピッケルは持って行くべきでしょう』

との意見もあるので、大袈裟かも知れませんが冬山に登るならピッケルも揃えるべきだと考え購入を決めました。


私の山道具は “✖︎ルカリ率” が異常に高いです。

テント、ザック、登山靴、バーナー(コンロ)、ウェアetc etc … 

ご多聞に漏れずピッケルも『✖︎ルカリ』で探し出しました。

どんなモノを手にするかは巡り合わせと言ってもイイかも知れません。

妥協すること無く、半年以上探し続けました。

 “出会いの時” は突然にやって来ました。


今まで数々のピッケルを見て来ていましたので、商品のクオリティーと価格の相関関係はある程度捉えることができていると自負しています。





付属品も含め充分満足できるモノでしたのでドキドキしながら、

『ポチッ』

と、やってしまいました。


明日、島根の三瓶山に向けて山岳会のメンバーと共に出発します。

冬の『くじゅう連山』『由布岳』と来ての鳥取の大山に次ぐ山陰の名山『三瓶山』です。

1.000mは超えますが1.500mまでには達しません。

天気予報では最高の天候となっています。

途中の道路状況にもよりますが、車2台に分乗し、三瓶山の麓にある温泉宿を目指します。

到着した日の夜に、登ってもいない内から

「カンパーイ!」

ってなりそうなメンバーです…


















準備万端、いつでも行けますョ!<手袋編>

2023-02-01 17:56:00 | 夢実現に向けて
学生時代も、一面に雪を纏った白銀の山々の写真を憧れをもって見入ったものです。

新田 次郎の『銀嶺の人』や井上 靖の『氷壁』を読んで、実際には行くことが叶わない厳しく美しい冬の山岳を空想の中で歩いていました。

ふとした事から、60を過ぎて山岳会に入会する事になり、今まで不可能と考えていた山域に繋がる道が拓けてきたのです。

毎年一つずつ増えていく自分の年齢と向き合いながら、それでもそれに甘んじることなく、体力の維持と事を成す為の準備を重ねています。

夢は、冬の日本アルプスとか八ヶ岳、鳥取の大山を自分の目で見る事… 

夢を現実にするために少しずつ準備を整えてきました。

体力の維持もそうですが、冬山に登るための知識や技量・経験を積むことも大切です。

冬用の登山靴は一昨年の末に、アイゼンは昨年末に手に入れました。

ウェアもほぼ揃いましたが、冬山用の手袋とピッケルだけが無かったのです。

手袋に関しては、冬山登山をする者の間で密かに話題になっている『テ△レス(T□MRES)』を探していました。

登山用品は総じて高額なのですが、『テ△レス』は元々は作業用手袋で、



安価な上に冬山でも充分使えるんだそうです。



それでホームセンターやワーク▽ンを回ってみましたが、作業手袋はあっても改良を加えた冬山登山用の『T□MRES』には巡り会えませんでした。



ちなみに商品名は “手が蒸れない” のでこの名前みたいです。

得意の『✖︎ルカリ』には出ていますが、サイズ感が分からないので試着してから購入したかったのです。

昨日もダメ元でお店を回っていたのですが、3店目でついに見つけました!



今持っている薄手の手袋の上に着けたいので、サイズは「3L」にしました。



これで不安材料が一つ無くなりました。
















意を決っして、旅に出る …【第20話 … 最終話】

2022-10-16 11:42:00 | 夢実現に向けて
意を決っして家を出た旅も、いよいよ終わりに近づきました。

あとは、無事、我が家に戻るだけです。


15時台の登山バスに16番の乗車順で乗ることができた私は、一番後ろの窓際に重いザックを膝の上に抱えて座り、剱岳や甲斐駒ヶ岳・摩利支天に登ることができた幸せに浸っていました。

バスの窓から見える南アルプスの山々は、カーテンを引いたように雲の中に隠れてしまっていました。

行きはあれほど睨みつけるように見ていた林道も、帰りのはバスの揺れが眠気を誘い、私はいつの間にか眠りに付いていました。

そんな時、ザックを抱えていた左の腕を手でトン、トンと触れられる気がして目が覚めました。

寝ぼけ眼でボォーっと瞼を開けると、私の左腕に触れていたのは手ではなく、左側の座席に座っていた女性の頭でした。

『アラ、アラ、どうしましょう… 』

『お隣さんも山に登って疲れているんだろうなぁ… 』

『私の左腕でよかったら、枕代わりに使ってください… 』

と言う事で、その後私は隣の方がグッスリ眠れるよう同じ体勢を保っていたために、終点に着くまで眠ることができませんでした。

駐車場がある終点の停留所に着くと、隣の方は何事もなかったようにサッサとバスを降りらたのでした。

『 …別に、お礼の言葉を待ってたわけではないのでイイんですけどー… 』


私は、そこから22時間かけて九州にある我が家に辿り着きます。

中央道に乗って30分も走った所で道路工事による渋滞に巻き込まれ、3時間もの間10m進んでは止まりを繰り返しでした。

何度も、一般道に降りることを考えましたが、

『40数年も待てたのだから… 、焦らずゆっくり構えましょう!』

と、腹を括って辛抱したのでした。


旅に出たのは9月の20日の16:15でした。

そして、我が家に戻り着いたのは9月26日の14:25。


走行距離 … 2,267km


燃費は … 16.9km/ℓ

ガソリン代 … 約25,000円

高速道路料金(往復) … 約28,000円





大小のザックも頑張ってくれました。

タイトル画面は剣山荘で買った手拭いです



        <完>