TANEの独り言

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山にもちゃんと登っていますよ!… 【第5弾<扇ヶ鼻〜星生山>】

2023-06-24 20:29:00 | 山岳会
6月、くじゅう連山はミヤマキリシマの花が咲く時期です。

昔は、山の斜面が一面ピンク色に染まるほど一斉にミヤマキリシマが咲きほこっていましたが、近年は虫の被害が続いています。

今年も山レポには「平治岳のミヤマキリシマは今年も虫の被害!」と出ていました。

同じ「くじゅう」でも、場所によっては被害の少ない山もあるようでした。

『どうか今年もミヤマキリシマが観れますように!』

そんな願いを胸に、6月中旬に山岳会の人たちとマイクロバスで「扇ヶ鼻」に行きました。

「扇ヶ鼻」はくじゅうの中でもミヤマキリシマの花が咲くのが遅いのだそうです。

しかも、今回は瀨ノ本から登ります。

初めて歩くルートなので、どんな景色が観れるか楽しみにしていました。

前日は雨が降っていましたが、その雨も平地では早朝に止みました。

でも、山の天気は変わりやすいのでどうなるか分かりません。

マイクロバスは予定通り6時に出発し、9時には瀨ノ本近くの登山口に到着しました。

この時期、くじゅうに登山に来る人は「長者原」か「牧ノ戸」から登ります。

「牧ノ戸」よりも300mほど標高の低い「瀨ノ本」から登る人は無く、私たちだけが歩くとても静かな登山道でした。

ひたすらに斜面を登ること2時間、ドウダンツツジの林を通ります。

ベニドウダン、


シロドウダン、


サラサドウダンも観られます。




稜線まで登り上がると、そこは笹原でした。

くじゅうは火山の山で、山頂はゴツゴツした岩や石、またはミヤマキリシマなどの低木が広がっているのが常ですが、ここは一面緑の笹原です。



残念な事に、直前にガスに包まれてしまい絶景は望むことはできませんでしたが、幻想的な景色でした。

今回の目的地「扇ヶ鼻」でもガスの中でした。

昼食を済ませ、研修部長を含め健脚の有志5人だけは「星生山」まで足を伸ばしました。


「星生山」へ続くルート途中のミヤマキリシマは健在で、健気に咲いてくれている姿に元気をもらいました。

40数年振りの「星生山」もガスの中です。


南壁のミヤマキリシマも頑張って花を咲かせていました。


『ガスよ晴れよ!』

と、幾度となく5人で叫んだのですが、まだまだ修行が足りない者ばかりで、ガスはとれません。

「星生山」の急坂を降りたところにも虫の被害を免れたミヤマキリシマが沢山咲いていていたのが心の救いでした。


「星生山」まで足を伸ばした5人は、「沓掛山」手前で本隊に追いつくことができました。


「えー、もう来たの!」

と、言われたことが少し嬉しいご褒美でした。











山にもちゃんと登っていますよ!… 【第4弾<黒岩山〜大崩ノ辻>】

2023-06-23 09:56:00 | 山岳会
5月にシャクナゲを観にくじゅうに行きました。

その時はマイクロバスを使いましたので、車出しはありません。

少々集合時間が早くても、バスの中でタップリ3時間は睡眠がとれます。

目を覚ますとくじゅうの代表的な登山口の一つの長者原でした。

ここでトイレ休憩をして登山靴に履き替えます。


トイレ近くにガイド犬 “平治号” の銅像が建っていました。

今は伝説の犬として銅像となりくじゅうの登山口に飾ってありますが、私がまだ学生だった頃、くじゅう連山の山中を坊ガツルに向け歩いていた時、いつのまにか1頭の白っぽい毛の犬が先頭を歩いていました。

『何でこんな山中に犬がいるの?』

と、驚いたのを覚えています。

その白っぽい毛の犬は、黙って私たちを坊ガツル近くの法華院温泉まで案内してくれたのでした。

すでに40年以上前の話ですが、私たちを先導してくれたのが “平治号” だったようなのです。

くじゅうは “九州の屋根” ですが、平坦地もあり、雪で視界が無くなったり霧に取り囲まれたりすると、方向感覚を失い道迷いをしてしまう危険があったのでした。

実際、 “平治号” に助けられた “昭和の登山者は “ 多かったと思います。

そんな、春のくじゅうの景観の中を20人近い大所帯で「黒岩山」〜「大崩ノ辻」〜「泉水岳」まで歩きました。

「大崩ノ辻」へ延びるルートにはシャクナゲの群生地があり、5月になるとシャクナゲロードになると聞いていました。

昔の山仲間と4月に「宝満山」に登った時にも、竈門神社の境内や参道脇にシャクナゲが咲いていてとても癒されました。

その事もあって、くじゅうの大自然の中に自生するシャクナゲが観たくなったのでした。

また、ルート上にある「黒岩山」は、我が子がまだ幼かった頃に家族5人で初めて登った想い出の山であり、懐かしの山だったのです。

大所帯を2班に分けて牧ノ戸から登り始めました。



5月の山は、花の山でした。



色ちがいのスミレや、


ハルリンドウ、


咲き始めのミヤマキリシマや、


想い出の「黒岩山」山頂では、岩陰にイワカガミも咲いていました。


先に行った班が、岩の上から私たちに向かって手を振っています。


みんな高い所が好きみたい!(山岳会の平均年齢は60数歳ですが精神年齢は小学生?)


更に進むとアセビ(馬酔木)も鈴なりに花をつけていました。


そして、縦走路を離れ「大崩ノ辻」方向に行くと… 、


お待ちかねのシャクナゲの群生地!


前日の雨に濡れたシャクナゲが初々しい!


微妙に色合いが異なります。


360° というか、上にもシャクナゲの花が咲く中を歩いてきました。

「大崩ノ辻」で昼食をとり、長者原近くまで降りてきました。

そこで、「キンラン」を見つけました!


「ギンラン」もあります!


『 “金さん”  “銀さん” みたいでオメデタイなぁー』

渓流の上に咲き広がった花もキレイです。

「ヤマボウシ」でしょうか?


花に癒された「黒岩山」と「大崩ノ辻」でした。















山にもちゃんと登っていますよ!… 【第3弾<桜山>】

2023-06-22 11:09:00 | 山岳会
私が所属している山岳会では、登山だけでなく沢登りやロッククライミングも行われてきました。

若い頃はガリガリだった会長さんも、我が家を建ててくれた工務店(現在は会社組織)の社長(現在は会長)さんも、バリバリのロッククライマーだったそうです。

ガリガリだった会長さんも今ではお腹がポッコリとなられてしまい、岩壁を登るのも大変そうです。

それでも会長さんは、後に続く若手会員に岩登りの技術を伝えるべく、ロープワークやさまざまなクライミングツールを使った研修では熱心に指導されています。


昨年末に新幹線の駅が開業した温泉町の、由緒ある温泉施設の裏山が小高い岩山となっている場所があります。



そこはクライミングを始めたばかりの初心者🔰がプチクライミングを体験できる山で、私たちの会の中では『桜山』と呼ばれています。

4月の初めに、研修部長さんや会長さんらとクライミングの練習に行きました。

桜が咲く石段を、ロープやカラビナやヘルメットを背負って登って行きます。


この道はオルレのコースにもなっていて、雑木林の中を通る道にはスミレや、


ミツバツツジも咲いていました。


15分も歩くと岩山の取付きに出ました。


新幹線も丸見えです。

チャチャっと装備を身に付けて準備完了!

先ずは研修部長、



会長も出っ張ったお腹を少し凹ませて、



若手の女性もガンガン行きます!



私も負けじと後に続きます。


眼下の温泉施設では、数年ぶりのお祭りが始まりました。

賑やかなお祭りのお囃子の音色を、高みからみんなで聴いています。


山の斜面を駆け上がる風に、桜吹雪が舞い上がってきました。


クライミングの練習を終え、お祭りも覗いて帰りました。

混雑してそうだったので、温泉は次にお預けでした。










山にもちゃんと登っていますよ!… 【第2弾<青螺山>】

2023-06-21 14:52:00 | 山岳会
私が初めて担当者(責任者=チーフリーダー)となり実施した『多良岳』山行は、無事に完了することができました。

次に登る予定だった山は『雲仙岳』でした。

『雲仙岳』山行の担当者はベテランの女性の方で、山行当日の天気予報が不安定だったために当日朝に集合場所で判断すると山岳会のグループLINEに連絡が入りました。

『判断が難しいだろうなぁ… 、私が担当者だったらどうするかなぁ… 』

などと考えながら早朝の集合場所に向かいました。

集合場所にはすでに、会長さんをはじめ何人かの参加者がベテラン女性を中心に集まっていました。

『中止の相談かな?』

と思い私もその輪に加わると、ベテラン女性担当者は雲仙岳とは別の山の地形図と行程表を私に渡したのでした。

渡しながら、

「雲仙岳は無理やけど、今日の天気だったら牧ノ山〜青螺山は行けると思って作ってきたよ!」

と、当然のことのように言われるのです。

私はその臨機応変さに驚くとともに、長年の登山経験を基にした判断力・行動力に敬服したのでした。


私の住む県の西部には焼物で有名な町があります。

焼物(磁器)をつくるのに適した石がその町にある山から見つかったことによります。

山がちな地形で、周辺部には奇岩が露出する岩山もあったりします。

その岩山の北方に青螺山はあります。

私たち一行が青螺山の麓にある駐車場に着く頃には雨は上がり、空は明るくなり始めていました。

舗装されたアスファルト道から登山道に入ると、落ち葉はまだ濡れているものの滑ることはありませんでした。

少し進むと『最強の低山』と書かれた手作りの木のプレートが掲げられていました。

私も含めプレートを見たみんなの口から、

「どういうこと…?」

という声があがります。

調べてみると、牧ノ山〜青螺山はその標高に対し思った以上に急登が続き、一部は補助ロープが設置された岩場や登山道の脇には断崖絶壁もあって、変化に富んだルートなのでした。







ベテラン女性担当者は登山当日まで雲仙岳への山行を実行すべく思案したことでしょう。

その一方で、雲仙岳に登れない場合でも他にやれる事はないかと、自分の持っている “経験の引出し” の中から実現可能なプランを引っ張り出してきて準備されている。

お陰様でその日は、参加者全員が『最強の低山』を満喫したのでした。



















山にもちゃんと登っていますよ!… 【第1弾<多良岳>】

2023-06-20 16:08:00 | 山岳会
今年に入ってからの山のブログが、山岳会のメンバーで行った『くじゅう』『由布岳(東峰)』『三瓶山』と、学生時代の山仲間と登った『宝満山』と、1人で行った『大崩』くらいしかupできていません。

山から戻ったら荷物を片付けたり、登山靴の手入れをしたりでなかなかゆっくりできません。

また、平日は動き回る孫から目が離せません。

孫守りの隙間を縫うように山へ登ってはいたのですが、ブログにまとめる時間が足りなかったのでした。

自分の為にも、山行の記録としてここで簡単にまとめておくことにしました。

みなさんにも、溜まっていた山行写真をいくつか見て頂きたかったのです。

今回は【第1弾】として2月末から3月に行った『多良岳』です。


『マンサクを観に、多良岳へ』

春になると “まず咲く”「マンサク」の花を観に、多良岳へ何度か足を運びました。


私が所属している山岳会では、毎月1回 “月例山行” を実施しています。

 “月例山行” の他にもシャクナゲやミヤマキリシマなど山に咲く季節の花を鑑賞しに行きます。

その山行計画をたてる担当者は、3月末に開かれる総会時にほぼ決まります。

昨年度の総会で、私は「マンサク鑑賞」の担当者になることを命ぜられていました。

登る山は担当者が決めていいのですが、私は山の花に疎く、どこの山に登ればマンサクの花が観られるのか知りませんでした。

また、全体のリーダーになるわけですから、コースやタイム以外にも車を停めておく場所やトイレの施設、昼食場所まで把握しておかなければなならないのです。

それほどの経験も知識も私には無いことをご存知の会長さんから、

「一緒に下見に行こうか!」

と、扶け舟を出して頂きました。

3月末の平日に会長さんと2人で経ヶ岳に行ったのですが、思っていたほどマンサクの木はなく、また、登山道の状況も悪かったのでした。







次の週に登山口を変更し、再度、別ルートを会長さん夫妻と下見したのでした。






その結果、登山経験を踏まえて2班に分け、登りはじめは同じでも途中から急登コースと一般登山道コースに分かれて多良岳を目指し、昼食は山小屋のある場所で合流し一緒に下山することとしました。

あとは当日の天気とマンサクの花の咲き具合だけが気がかりでした。

お陰様で本番当日はお天気にも恵まれ、マンサクの花も下見の時に比べ多く咲いてくれていました。









山岳会に入会して今までは、ついて行くだけの山行でしたが、今回、担当者の立場で計画・準備・実施した山行はより思い出深いものとなりました。