今年の夏、私が所属している仲間3人で北アルプスへの遠征を計画していました。
7月13日の夜に車で九州を出発し、14日の午後には富山の折立に到着してそこでキャンプする予定でした。
計画では、翌朝から登り始め太郎平を経て黒部川源流域にある薬師沢小屋で1泊、
<写真は借用です>
その翌日は日本で一番秘境にある温泉「高天原温泉」、
<写真は借用です>
でゆったりとした時を過ごす予定でした。
<写真は借用です>
今年のお盆は黒部源流域に身を置き、浮世離れした1週間にする気満々でいたのです。
ところが、台風7号が近畿から関東を目掛けて直撃しそうな動きがあり、出発日の数日前に中止を決めました。
その後、台風はやや西寄りに進んで近畿や中国地方に被害を及ぼし、日本海へと抜けて行きました。
北アルプスからは随分と離れていましたが、標高が高い北アルプスの山々は強風に見舞われたようでした。
また、高速道路の通行規制等が発生し、折立に辿り着くのも難しかったことでしょう。
後で知った事ですが、私たちがテント泊する日の数日前に折立登山口にあるキャンプ場で登山者が熊に襲われ負傷されたために、キャンプ場は閉鎖される措置が取られていたとのことでした。
<写真は借用です>
台風接近の中あり得ない話ですが、
『もしも、予定通り出発していたら… 』
と考えると、日程に余裕をもっての遠征中止判断は間違っていなかったと確信しています。
とわ言え、私の数年来の夢だった『黒部源流域』への山行(…釣行?)が実現できなかったことはとても残念でした。
学生時代からの山仲間にそのことを話したら、私の気持ちも充分理解した上で、
『山は逃げませんから… 』
との、ありがたい声掛けがありました。
自然相手のことですから、自分の思うようにはならないのが当たり前ですからね。
次のチャンスを辛抱強く待つ姿勢で、その日までやるべき努力を続けて行こうと思っています。