北アルプスや南アルプスの3.000m級の山では、10月に入ると初雪が降ります。
その時期、タイミングが良ければ紅葉の『赤』、澄んだ空の『青』、新雪の『白』で彩られた絶景を目にすることができる訳です。
初雪が降っても、それがそのまま根雪となる事はほとんどなく、岩肌の雪は日中のうちに溶けて無くなるのが普通です。
雪が溶けきれない朝の時間帯や陽の当たらない岩陰など場所によってはアイスバーンになっていることもあるので、簡易アイゼン(6本爪)も持っていれば安心材料になります。
厳冬期の登山ともなると雪山用の登山靴や12本爪のアイゼンも装備として必要になってきます。
私が学生時代に先輩方から、
「アイゼンを付けんと登れん山にはワンゲル(ワンダーフォーゲル部)は行ったらイカン!」
と言われてましたので、雪山は山岳部に任せてアイゼンやカラビナ、ザイル(ロープ)などは私にとって無縁な装備と思っていました。
ところが、60歳を過ぎて山岳会に入った私は、会員の皆さんが当たり前のようにヘルメットやハーネス、カラビナ、スリング(安全確保に使うリングになっている帯状の紐)、エイト環(8の字型の登攀具)などを各自で揃えておられているのを目にする訳で…
いつの間にか私も学生時代には無縁だった登攀具や冬山で使う装備を少しずつ揃えていくことになりました。
まだまだ手に入れたい道具や装備も多々ありますが、今の時点ではこれだけ揃いました。
<写真上から>
・ハーネス
・スリング(4種)
・カラビナ(3種)とエイト環