TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

今年2山目は『由布岳(東峰)』

2023-01-29 14:53:00 | 山岳会
先週の日曜日は山岳会の皆さんと由布岳(大分県)に登ってきました。

雨の予報も出ていてあまり期待はしていなかったのですが、登山口に到着したらご覧の通りの青空!


天気が良すぎて、頂上付近に目を凝らしても白くなっておらず、お目当ての “霧氷” は見れそうにありませんが総勢18名で登りはじめました。

由布岳の中腹から南に目をやれば、1月4日に登った「くじゅう連山」が見えています。


拡大すると…



大船や三俣、雲を纏った中岳や久住も確認できます。

途中までは霧氷どころか雪さえもなく、額からはタラタラと汗が落ちてきますが、下山してくる登山者の情報では、

「上の方は凍ってガチガチですよ!」

との事。


由布岳は旧火口が残り、山頂付近はお鉢のように窪みがあり、その火口壁上に東峰(1580m)と西峰(1583m)の標柱が立てられています。

今回、私たちが目指すのは東峰です。

由布岳では昨年だけで滑落等によって3名の方の命が失われています。

特に冬場は凍結した雪や岩場で足を滑らす事故だけでなく、装着したアイゼンを衣服や岩に引っ掛けての転倒事故にも充分注意を払わなければなりません。

会長さんの指示で東峰と西峰の分岐点でアイゼンを装着しました。


分岐点から先はこれまでの登山道とは全く別世界でした。

 “雪と氷の世界” です!



アイゼンを凍った雪に噛ませるようにしつ、一歩一歩登って行きます。

寒風吹荒ぶ東峰に着いた私たちは、岩陰で風を避けながら熱いお湯を注いだカップ麺を急いで食べました。

記念写真もそこそこに、私たちは下山してきたのでした。







下山後、由布岳の麓にある湯布院温泉に浸かり登山の疲れを癒し帰ってきたのでした。











父の想い出<雪ウサギ>

2023-01-25 17:03:00 | 父の想い出
九州も今朝は銀世界でした。

空を見ると見事な青空です。



予報で伝えていたほど雪は積もっていませんでしたが、夜中にグッと冷えたのでしょう、道はカチンカチンに凍っていました。

南庭のデッキの上にも3cmくらい雪が積もっていました。



よく見ると、雪の上を細くて小さな足跡が横切っています。

こんな感じです。



可愛い小鳥のイタズラみたいに思えました。



積もった雪を見て、昔まだ私が小さかった頃の事を思い出しました。

今朝みたいに雪が積もった時に、父は積もった雪でウサギを作ってくれたのでした。

父は素手で雪を集めてはオムレツみたいに固めると、長い葉っぱを2枚耳に見立て、赤い南天の実をウサギの目に見立てて白い雪にはめ込んだのです。

そして、作った雪のウサギを大きめの皿に乗せて家の中に運んできました。

子どもの私は嬉しくて、その雪ウサギをずっと見ていました。

そんな事をふと思い出し、孫のために “雪ウサギ” を作ってやりたくなりました。

プラスチックの板でデッキの上の雪をかき集め、素手では冷たいので山用の手袋をして雪で大きなオムレツと小さなオムレツを作ります。

庭の杠の葉を4枚と南天の赤い実を4粒採ってきて、雪に埋め込みました。


ウサギの親子の出来上がりです。

















拡大鏡の修理

2023-01-17 16:33:00 | 日記
父が生前使っていた拡大鏡が壊れたままになっていて、ずっと気になっていました。


土台部分とレンズ部分を繋ぐ部品が無くなっています。

その部品は金属製だったような記憶があります。

近くのホームセンターに行き、金属製の部品を探しましたが見つかりませんでした。


蝶ナットとネジだけを買って、接続部分は家にある端材で作ることにしました。

ウォルナットなどの硬い材質の端材は保管しています。


その中から、厚さ1cm程の小さな端材を見つけました。


細工ノコで切ったり、ヤスリで削ったりしながら1日がかりで部品を作りました。


両端に窪みをつけ、真ん中にネジ穴を空けています。


上手くいくか心配していましたが、ちゃんと固定できました。


木で作った部品には、仕上げに蜜蝋クリームも塗りました。


両手が使えて便利そうです。












今年初めての山は『くじゅう』【後編】

2023-01-09 16:45:00 | 山岳会
凍った雪の登山道を登って行く途中に温度計が設置されていました。

見ると、マイナス8℃。

周りの枝には細く霧氷が着き、ガラス細工のようでした。


小休止でペットボトルの水を飲もうとしてキャップを開けたら、飲み口に氷ができているではありませんか。


登り始めは灰色だった空は、いつの間にか宇宙に居るかと思うほど深いブルーに変わっていました。



『久住分かれ避難小屋』まで来た時、南の方の展望が開け、昨冬に登った『根子岳』のギザギザになった稜線が目に飛び込んできました。

 

さらに歩を進めると、全面凍結した白い『御池(みいけ)』が見えてきました。



この池を訪ねるのは学生時代以来です。

40数年前に『御池』で撮った写真

今は山岳会の皆さんの中に居ながら、私だけは遥か遠くに過ぎ去った青春時代を思い出していたのでした。


その後、『池の小屋避難小屋』で昼食を摂り、『中岳』と向かい側にある『天狗ヶ城』に登り下山してきました。

今年初の登山は、久々の冬山登山でした。

吹きっさらしの斜面と山頂では、強風で顔や指先が切れるかと思うくらいに寒かったです。



でも、✖️ルカリで手に入れたダウンジャケット・中間着・冬用登山靴等に守られて、新年早々に九州本土最高峰に立つことができました。



2023年も良い年になりそうな予感がします!











今年初めての山は『くじゅう』【中編】

2023-01-08 16:22:00 | 山岳会
2023年の初登山前日に、昼食用のカップ麺と行動食(あん餅2個)を買出ししました。

前日はテレビを点けたままリメイクしたベッドソファーで横になっていましたが、期待と不安で夜中の12時過ぎまでなかなか寝付けませんでした。

でも、いつの間にか眠りに落ちていたのでしょう、朝方の4時半にスマホの呼出し音で目が覚めました。

山岳会の会長さんから集合場所変更の連絡でした。

いつも、休みの日は市役所の駐車場が集合場所なのですが、1月4日は仕事が始はじまっいるので、集合場所を市役所の隣りにある公園に変更するとのこと。

『私は自分の事で精一杯なのに、会長さんは何から何まで気を配られているんだ… 』

頭が下がる思いがしました。

会長さんからの電話で目が覚めた私は、保温瓶に入れる湯を沸かし、5時に炊き上がるよう連れ合いがセットしてくれていたご飯を食べて集合場所に向かったのでした。

寒い朝でした。

目的地の牧ノ戸の登山口までは2時間半程かかります。

途中の峠道も凍結はしていませんでしたが、途中にあるいくつかのトンネル内は路面が白く光っていました。

次第に明るくなる空、登山口の牧ノ戸の駐車場だけがコチコチに凍っていました。



駐車場から登山口に上がる階段も雪が薄く張りついています。

青空も覗いていましたが、牧ノ戸から見たくじゅうの山々の山頂は灰色の雲の中でした。

今日登るのは9名、それぞれにスパッツやアイゼン、手袋、帽子を着用して9時頃には雪で凍った登山道を登り始めました。


標高を上げて行くにしたがい、頬に当たる風も冷たくなり、一歩一歩冬山へ入って行きました。



1時間程歩いた稜線上の平坦部に、雪のキャンバスに落書きを見つけました。

「うさぎ年 2023」

と書いてあります。

よく見ると、落書きの上下にウサギの足跡が真っ直ぐに並行して伸びています。

キレイな足跡を残したウサギと、書いた人の機転の利いたセンスの良さに、ついニヤッと微笑んでしまいました。

その頃には風で雲も飛ばされ、眩しい光が雪面を照らし始めていました。