TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

憧れの地に向けて その7(最終回)

2020-06-30 06:52:00 | 山行

私の旅も最終日です。

朝食前、私はこの地を離れることを惜しむかのように川沿いの散策道をゆっくりと小1時間散歩しました。

そして、バスターミナル2階にある喫茶コーナーでトースト&コーヒーのモーニングサービスをいただきながら、昨日まで歩いてた山々を感慨深く眺めたのでした。

キャンプ場に戻り全ての荷物をザックに収納し、バスで温泉町まで戻ります。




温泉街の一角にある駐車場に置いていた私の車に荷物を移した時、"永年の夢“ を叶えた充実感とともに、夢から醒めて"現実” に引き戻されたような虚脱感に似た感覚もまた同時に感じていたのでした。


あとは"現実” の世界です。

山道を車で30分ほど下った道端で松茸を売っているのが目に止まり、家で待つ家族への土産にと1本だけ購入しました。

新聞紙に包まれた松茸の香りが車の中に漂い、それ以降、我が家に着くまで豪華な気分を味わえました。


途中、昼食がてら麓の観光地を1時間ほど散策し、12:00頃に高速のインターチェンジを通過、帰路も12時間かかりましたが、無事、我が家にたどり着くことができました。



走行距離1990kmの"夢を叶える旅” の独り言でした。

         《 完 》

長々とお付き合いいただき本当にありがとうございました。🙇‍♂️





「グリーンカーテン」? or 「菜園」?

2020-06-29 07:02:00 | 
まだ梅雨の真っ只中、我が家の「グリーンカーテン」はこんな感じです。


右側2本の葉っぱが大きいキュウリと、3本目の葉っぱが小さい風船カズラは、庇に届きそうな勢いで伸びています。

一番左側の、植木鉢でタネから育てた朝顔もキュウリや風船カズラを追いかけるように成長中です。

まだまだ「グリーンカーテン」とまではいきませんが、どの子も大きくなろうと一生懸命頑張ってます。

縮みこそすれ、もう伸びることもない自分とついつい比べてしまい独り言。

「あぁー、羨ましいー…」


花壇作りからはじめて、土づくり、摘芯(子枝、孫枝などを摘む作業)、追肥まで、我が子を育てるように手をかけています。

では、キュウリの実はどんな具合でしょう


梅雨明けを待たずして、我が家のキュウリはすでにブラブラ状態!

これまでに5本収穫しています。

そして、風船カズラも風船をいっぱいブラブラさせています。


少しだけ枝を切らせてもらいました。



爽やかな緑を家の中に提供してくれています。





憧れの地に向けて その6

2020-06-28 06:54:00 | 山行
かつて仲間と歩いた道を、記憶を辿りながら一人で歩いた日の夕食も、山小屋のデッキでいただいていました。


その時「ご一緒させてもらっていいですか?」
と、私に声をかけてきた人がいます。

振り向くと、あの青い大きなザックの方です。

私たちはその日の出来事を語り合いました。

翌日の予定を尋ねるとパノラマコースで下山されるとのこと、私はお願いして途中までご一緒させてもらうことにしました。

パノラマコースはキャンプサイトのあるカールから展望の開けた稜線の鞍部まで一度登り、その後急坂を降る険しいルートです。

私たちは翌朝の出発時間を確認しそれぞれのテントに戻りました。

翌朝も素晴らしい天気になり、モルゲンロートが稜線を赤く染めます。

テントを片付け、重いザックを背負って私たちは予定通り出発しました。

歩きながら二人でお互いのことを話しはじめます。

その方は奈良に住んでおられること、40代から山に登り始めたこと、今では1年の3分の2はアウトドアを楽しんでいることなどお話しされ、私もここに至るまでの経緯など話しました。

とても楽しい時間でした。

1時間半ほどで絶景の稜線鞍部に到着、それはそれは素晴らしいパノラマです。互いに写真を撮り合いました。





私はその日、初日に通過したキャンプ場に泊まる予定だったので、青い大きなザックの方とはそこまでです。(それまでいろいろと互いのことを語り合ったのですが、失礼になるかなと思い名前や連絡先は聞かずに別れてしまいました)

それから先の道は膝が笑ってしまうほどの長い長い下り坂、途中、沢山の野生の猿の群れに囲まれ怖い思いをしたりもしました。

16:00にはキャンプ場に辿り着き、(ここが数年前に友人から話を聞いていたキャンプ場)受付を済ませた後、一番眺めの良い川岸にテントを張りました。


このキャンプ場は眺望が抜群なだけでなく食堂やお風呂もあるので、夏には長期間利用する人もいるそうです。


私もゆっくりと湯船に浸かり、そして美味しいご飯と🍺、地酒までいただきこれまでの緊張感から久しぶり解放された思いでした。


夕暮れ時、川岸のベンチに腰をおろし昨日歩いた山々を感慨深く眺めていると、両隣のテントの方もベンチまで出てこられ山の話に花が咲いたのでした。

さあ、明日は旅の最終日です…

      (その7に続く)


漆調仕上げで"螺鈿” に挑戦

2020-06-27 07:22:00 | 木のカトラリー
「漆も気になるなー」の最後で、
『次は “象嵌” に挑戦です』と書いたのですが、 “象嵌” ではなく “螺鈿” の間違いでした。

それでは、螺鈿(らでん)で独り言…

漆はハードルが高いので "漆調" でお茶を濁していたのですが、螺鈿も試してみたくなりました。

鮑(アワビ)の貝殻の内側の面は真珠質になっていて、光線の具合で虹色に輝きます。


型を切り抜いた貝殻を漆で塗り込め、漆が乾いてから表面を磨くと虹色に模様が浮き出てきます。これが螺鈿細工です。

近所の魚屋さんにおせち料理を注文したときに、たまたま鮑の貝殻がついてきました。

これを見逃す手はありません。

キレイに洗って貝殻の平らな面を選び、糸鋸や鑢(ヤスリ)を使って四角や三角、三日月型に切り抜きました。




すぐ上の写真は、直接、木を彫り込んだところに貝殻を埋め込んでいるので、これが “象嵌(ぞうがん)” というみたいです。

次の写真、下の箱の蓋もそうですね。

1個の欅の端材から3個の箱をつくりました。 

3つとも内側を彫り込んで、さらに漆調の塗料を内面に何回も重ね塗りしたので完成まで1年以上かかりました。

「フゥ〜」




梅雨の合間の水遊び

2020-06-26 07:26:00 | 
梅雨なのに数日間、好天が続きました。

グリーンカーテンにしようと庭に植えたキュウリや風船カズラ、朝顔も悲鳴を上げ、葉を垂れています。

日本のあちらこちらで真夏日を記録、私の住む町でも今年の最高気温を記録していました。

どうりで暑いはずです。
そんな時は水遊びに限ります。

一人で車を走らせて1時間、澄みきった水が流れる山間の谷川に到着です。

久しぶりに水に足をつけると今までの暑さも忘れてしまいます。

おまけに川の上だけは冷たい風が吹いているので、天然のクーラーの中にいるよう。

日射しは強く、川面で宝石のようにキラキラ輝いています。

川の流れで水の表面が滑らかに湾曲し、まるで生きているようにうごめいています。

川岸に咲く花や木の葉、草、苔も目に鮮やかに映ります。


翌日は警報が出るほどの大雨になりました。

「きのう行っててよかったなー」と独り言