TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

『テレビ台』を分解して『レコードプレーヤー台』

2021-01-12 13:12:00 | 木のカトラリー
昨日、私のお気に入りの “レコードプレーヤー” でブログを書きました。

レコードプレーヤーやスピーカーを乗せていたテーブルの脚が、縦にして置いた “引出し” だということにお気付きになりましたか?



我が家では以前、引出しとガラス扉の付いたテレビ台を使っていました。

昨年の夏にキッチンのリフォームをしたついでに、テレビを壁掛けにしたのでテレビ台は使わなくなりました。

テレビ台には引き出しや扉の付いた収納スペースがありましたが、長さ1.8mの天板を傷付けないようにして分解しました。

そして、その天板はレコードプレーヤーとスピーカーを置くテーブルに、引出しは縦にしてテーブルの脚として再利用したのでした。

レコードを立てて置く場所をどこにしようかと思案していたのですが、脚にしていた引出しがちょうど都合が良かったので、余っている引出しの板を当ててレコード立てにしています。




昔、奈良の薬師寺再建に携わった宮大工が語った話を本で読んだ事があります。

「木は伐採された後も、その木が育った年月の間生き続ける」

その一節が忘れられません。

樹齢1000年の木は伐採され建築材料として使用されたのちも1000年朽ちることなく生き続けるというのです。

建築物にしても然り、家具や調度品にしても然りだと… 。

私は、この宮大工の話が心に沁みました。

一枚板はもちろん、最近よく使用されている集成材もまた、それまで大地に根を張り生きてきた年月の分は買った者の責任として活かしてやりたいと思うのです。

私は貧乏性でなかなか物を捨てることができません。

貧乏性ついでに… 、
いつか紹介したと思いますが、我が家に置いているもう一つの子ども用の椅子も、テレビ台の引出しとガラス扉の材を使ってつくっています。



遊び心で、引出しの指を引っ掛ける窪みにビー玉をはめ込みました。














『ランディングネット』をつくる

2021-01-10 12:39:00 | 木のカトラリー

渓流釣で、釣れた魚を採り入れる時に使う網を “ランディングネット” といいます。



取手がストレートのものもありますが、曲がっているものもあります。

また、取手の材質は杢目の美しい木材や竹材の他に、鹿の角を使ったものもあります。


数年前に、インターネットで手作りランディングネットを見つけ、自分で作ってみることにしました。

材料は手元にあったウォルナットの他に、ホームセンターから買ってきた色違いの薄い木材を何層にも貼り付けました。




ニスも何回も塗っては乾かしました。

そして、取手の先に金具を取り付け、リードも繋ぎました。

最後に、これまた自分で編んだ網を取り付けたら完成です。

1個作るのに半年くらいかかりました。


お縁の壁にぶら下げ、いつも眺めています。


一番左のネットは制作の参考にするために購入しました。












船形の器を彫る

2020-12-23 15:23:00 | 木のカトラリー
一番新しい木の器です。

と言っても、ここ1年くらいは鑿をふるっていないので1年以上前に彫ったものです。

それまで、丸皿とか角皿とか楕円の皿とかを彫っていたのですが、新しいモノにも挑戦しようと思い船形の器をつくってみました。







器の表面に、意図的に鑿痕をのこしました。

木を彫る時は木目を確認しながら鑿を入れます。

カンナをかける時もそうですが、木目を見極めないと削り面が綺麗になりません。

湾曲した器の表面に鑿を入れる時は、より慎重でなければなりません。




彫る前に、鑿をシッカリと研いでおくのです。


お習字をする前、硯に向かって心静かに墨をするのと同じ感覚です。














木の茶匙スプーンを彫る

2020-12-03 16:22:00 | 木のカトラリー

孫のスプーンとフォークをつくった時に、同じ材の木片で茶匙スプーンもつくりました。





遊びのつもりで試しにつくったもので、何度か使ってみましたが実際の生活の中では使っていません。






指先で握った感触はスベスベして気持ちいいですし、金属製のものに比べると軽くて、しかも寒い時期でも触った際に冷たさを感じなくてすみます。

こんなに優れモノなのに何で使わないかというと、いちいち茶匙で掬うのが面倒で、茶筒から直接急須へお茶っ葉を移すからです。











名刺を入れる木箱を彫る

2020-11-28 14:37:00 | 木のカトラリー
木の塊を身と蓋の2つに切り分け、それぞれを彫り込んでつくりました。




蓋がずれないよう、蓋の縁の部分に段をつけました。




蓋がピッタリとおさまるよう、丁寧に作業しました。




身の部分の彫り込みは、名刺のサイズに合わせています。




仕事を終えた今は名刺も必要がなくなって、よく行くお店のメンバーズカードが入っています。