直径が20cmを超える大きな丸皿は以前にブログに掲げています。
それより小型の丸皿も以前につくっていたので見てください。
きれいな円形を彫り出すのは私にとってはとても難しい作業です。
回転する機械があって、木を削り出す工具があれば随分楽にできると思うのですが、そんな機械は持っていません。
以前、テレビ番組で芸能人が工房を訪ね、機械を使って、いとも簡単に丸い器を彫り出しているのを見ました。
「こんな機械があれば、自分好みの丸皿やお椀を幾つでもつくれるのになー」
と、本気で中古の機械の価格を調べたことがありました。
「商売ならともかく趣味でやっているんだから… 」
と、自分で自分を納得させ、高額だったその機械を諦め、コツコツと鑿で削り出しています。
そうやって出来上がった、少しだけ歪な丸皿を掌の上で撫でていると、
"出来の悪い子ほど可愛い”
ではありませんが、また、紙ヤスリを出してきて撫でてやりたくなります。
完璧な丸よりも、少しクセのある丸の方が味があるのかも知れない… 。
やっと、そう思えるようになってきた今日この頃です。