TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

脱殻になる前に罪滅ぼしを…

2022-10-21 17:52:00 | 旅行
旅から帰り着いてすぐに “脱殻” になった訳ではありません。

数日間は “旅の余韻” と言うか、気持ちが昂った状態があったのでした。

1週間もの間自分の好きなことをさせてもらったので、連れ合いには大変感謝するとともに、

『自分だけ楽しむのも連れ合いに申し訳ないので、県民割(地域ブロック割)を利用して二人で温泉にでも行ってみるか!』

と、旅から帰った2日後に長崎の波佐見焼を見た後、佐賀の嬉野温泉に泊まりに行ったのでした。



二人で泊まりの旅行に行くのは、3年前の北海道旅行以来です。

美味しいご飯を食べ、気持ちの良い温泉に浸かり久々にゆっくり過ごすことができました。

私が行った旅とは正反対の旅でした。



嬉野は西九州新幹線が開業したばかりで、新しくできた駅の周辺はまだ整備が追いついていない様子でした。



駅舎の中も覗いてみました。


この時はまだ “脱殻 になっていなかった私は、連れ合いに「顔ハメ」の記念写真を撮ってもらったのですが… 

周りには他にお客さんがいる中で連れ合いがなかなかシャッターを押してくれなくて、恥ずかしい思いをしてしまいました。

泊まった宿は、父や母ともよく来ていたところでしたので、久しぶりに訪れることができ懐かしさも感じたのでした。

ここの大女将だった方は数年前に亡くなられたのですが、私の父とは同郷の同級生でした。

そんな事もあり、父は家族旅行でも戦友会でもこの宿やこの系列の宿を格安の料金でよく使わせてもらっていたのでした。

父が亡くなった時、その大女将はわざわざ斎場まで足を運んでくださったのでした。

ホールの一番奥の壁際に立ち、遠くから私の父の遺影をじっと見つめられていたのです。

義理の兄が気付き、私はお礼の言葉を伝える事ができました。

出しゃばるでもなく、とても品のある方でした。

泊まったお宿も大女将のそんな姿を写した様な、出しゃばらず品のあるお宿です。






県民割(地域ブロック割)が利用できた他に、以前に子どもたち夫婦からプレゼントされた旅行券も使い、手出しは少額で済みました。









吉野桜リベンジの旅へ【最終章】

2022-04-16 21:10:00 | 旅行
4月11日(月)午後〜12日(火)

帰り際にオートキャンプ場の方にお礼を伝えました。

「イイところでした。また来たいです。次来る時は嫁さんと来ますね!」

係の方は、
「ありがとうございます。どうぞお気を付けて!」

と、笑顔で返してくれました。

『あぁ、これも一期一会の旅の想い出… 』

心の中で私はそう呟いていました。


カーナビの目的地を ”法隆寺” に設定しています。

最近テレビで見た『こころ旅』で、火野正平さんが自転車で奈良県を旅されていました。

その番組の中で法隆寺周辺の小道を走られていたのです。

その雰囲気の良さが頭の中に残っていました。

また、奈良の西大寺から橿原辺りは、私が社会人になって3年目に50日に及ぶ長期研修で過ごした忘れることができないフィールドです。

3年前に奈良を訪れた時も、石舞台や亀石や橿原神宮を訪れていました。

今回は法隆寺と中宮寺を訪れたいと思ったのです。

法隆寺夢殿・中宮寺に一番近い駐車場に辿り着きました。



間違いなく火野正平さんが自転車で走った路地でした。

ココから歩いて数分、夢殿に着きました。



この日から百済観音像がこの時期だけ御開帳になっていました。

有り難くそのお顔を拝ませていただきました。

その隣は中宮寺です。



如意輪観音像がおさめられているお堂が満開の山吹に取り囲こまれるように建っていました。


閑かな時間がゆっくりと流れていました。



法隆寺では修学旅行の高校生たちが、バスガイドさんの掲げた手旗に連れられ、次の見学地に向けて楽しそうに話しをしながら歩いていました。

『将来ある若者達よ! 大変で辛い3年間だったろうけど、“意志あるところ道は開ける” のだ!』

旅の最後に、未来への輝きを目にした気持ちになれました。


私の旅はこれで終了です。

あとはひたすら九州目指して愛車を走らせました。

生駒山手前のインターと大阪市街地のインターで高速道路を降りたり、また乗ったりするオマケのハプニングもありましたが,夜中の1時頃に無事、我が家に帰りつきました。



今回走った距離は1,544kmでした。



       < 完 >









吉野桜リベンジの旅へ【その⑦】

2022-04-15 15:31:00 | 旅行
4月11日(月)

今日のお昼用はおにぎりにしようと思い、昨晩のうちに飯盒で米を炊いていました。


飯盒(メルカリで入手したモノ)で炊くのは初めてでしたが、コッフェルで炊く時と同じ要領でやったら上手く炊けていました。

飯盒ごとタオルで包み、シュラフ(寝袋)に入れてカイロ代りに使いました。

お陰で朝まで足も冷えず、ご飯もまだ温かさを保っていました。

今回の旅ではコンロ(バーナー)を2個持参したので、お湯を沸かしながら目玉焼きなどのフライパン料理も同時にやれたので助かりました。


上のコンロは火力は強いのですがズッシリと重いのが難点です。


これ(メルカリで入手)は軽くてコンパクトなので、テント泊の山行に使えます。火力も問題ナシでした。


今回の旅で、朝起きてまずやりたかったのは…


川のせせらぎと鳥の声を聴きながらのコーヒータイムです。

贅沢な時間でした。

今日は11時までにチェックアウトすればいいので、午前中はココでユックリと過ごします。

家からクーラーボックスに入れて持ってきたトマトやキュウリ、卵やハム、チーズ、、バター、ジャムを全て使い切ります。


そうそう、パンも持ってきてました。


朝食にしてはなかなかのボリュームでした。


昼食は巨大なおにぎり3個!


洗い物を済ませたらテントの撤収に入ります。


私のテントサイトは… 、コレでした。


楽しかったボッチキャンプだっただけに、ココを離れるのが寂しくなりました。

ちょうど11時にオートキャンプ場をあとにしました。

  …せっかく奈良までやって来たので、もう少し寄り道してから帰りましょう!













吉野桜リベンジの旅へ【その⑥】

2022-04-14 20:49:00 | 旅行
4月10日(日)午後

早朝6時から吉野桜を満喫し、奥千本まで足を伸ばし、それから下って上千本と中千本の桜の森を彷徨いました。

11時頃には愛車を停めていた駐車場に戻り、人が溢れた吉野山を後にしました。

このままオートキャンプ場に向かっても、まだチェクインできる時間ではありません。

『せっかく時間ができたので、橿原市か明日香村辺りを回ってみようかな… 』

『それとも、明日行くつもりだった御所市にある酒蔵を今日のうちに覗いてみようかな… 』


3年前に出会った奈良の酒『風の森』の虜になった私は、躊躇なく油長酒造に向けて愛車を走らせていました。

ナビの言う通りに、離合も難しい細い路地を右に行ったり左に行ったりしていると、杉玉が下がる趣ある建物に辿り着きました。




屋敷の敷地に植えられた松の古木が土塀の上をうねり歴史を感じます。

この酒蔵では酒販売は行われてはおらず、近所の酒店に愛車を停めて念願の『森の風』を手に入れたのでした。

クール宅急便で自宅へ送ることも考えたのですが、送料を節約すれば1本購入できるので持参したクーラーバッグに4本の4合瓶を詰めて持ち帰りました。

要冷蔵の酒を冷やすために途中のスーパーで氷と半額セールになった夕飯用の豚肉を購入し、今夜泊まるオートキャンプ場へと向かったのです。

午後1時にはオートキャンプ場に着きました。


全てが順調すぎるくらいに順調です。

受付を済ませ、ゆっくりとタープとテントを設営します。





ココはサウナも利用でき、近くに温泉もあります。

今夜のお宿もできあがったので、近所の温泉に浸かりに行くことにしました。

温泉に入るのはコロナ禍が始まって初めてのことでした。



久しぶりの温泉に身体中が痺れました。

『寝不足のせいかもしれませんが… 』


夕飯は、家から持ってきた鯖缶とハムとアスパラ、トマト、カップ麺、それにスーパーで買った豚肉です。



夕飯を作りながら鯖缶をツマミに日本酒を頂きます。

豚肉は塩コショウし、サラダオイルで炒めて最後に朝食用に持ってきたマーマレードを加えました。


コレは思ってた以上に絶品でした。

 

ハムとアスパラも炒め、チーズも添えました。

自然の中での食事は、それだけでご馳走様です。

薪を買うのが勿体無くて、河原で流木を集めて焚き火です。

『あぁー、私だけこんなに幸せでイイのでしょうか… 』

もう、目が覚めているのか夢見ているのか自分でも分からないくらいでした。














吉野桜リベンジの旅へ【その⑤】

2022-04-13 17:48:00 | 旅行
4月10日(日)

仮眠もとれずに夜中に愛車を走らせました。

それが幸いして、吉野上千本近くにある駐車場に車を停めることができたのでした。

3年前に訪れた時には枝垂れ桜だけが咲いていた場所が、今回は山全体が桜・桜・桜です!

半月前から吉野山のライブカメラと睨めっこし続けた努力が報われました!

私の気持ちは高揚しているので、睡眠をとれていない疲労感は全く感じませんでした。

また、計画では2時間以上かかる裏道を歩いて登ってくるつもりでいたので、それをしなくてよくなった分吉野山全体を歩き回ろうと決心したのです。

朝の6時から、奥千本に通じる登り坂を一歩一歩自分の足で登って行きました。


周りはどこを見ても桜ばかり!



少し歩いては足を止めスマホのシャッターを押してしまいます。



案内図を見ながら、上千本の花矢倉展望台、吉野水分神社、高城山展望台を通り奥千本にある金峯神社、義経隠れ塔、西行庵、苔清水も訪ねました。









さすがに奥千本の桜は開花が始まったばかりでしたが、それはそれで趣があり、訪れる人も少ない見晴台のベンチに腰掛け、飯塚のTさんから差し入れしてもらったパンをありがたく頂きました。

金峯神社からは、登ってきた道を引き返します。

行きと違って帰りは沢山の人が登ってきていました。

吉野水分神社辺りから脇道(金峯奥駆道)に入ると、そこは桜の森の中でした。





360度、右も左も上も下も満開の桜に包まれています。

まるで天国か極楽浄土に来たみたいな不思議な気分になりました。



『コレは夢か?… 』

『夜は眠れず、運転しつづけたので幻でも見ているのでは?… 』

私は、飯塚のTさんにパンを食べている写真と一緒に、満開の吉野桜の写真をお礼の言葉を添えてLINEしたのでした。


3年前に観ることができなかった桜の光景を、今回は十二分に堪能できた吉野桜でした。

でも、この時点でまだ午前10時頃です…

さて、午後は何をしましょうか???