TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

久しぶりの渓

2021-05-30 09:46:00 | 
外に出るのは散歩か買い物くらい… 。

気分転換に我が家のメンテナンスをしたり、庭の実のなる木の様子をみたり、家庭菜園の世話をしたりしながらコロナの第3波をやり過ごしてきましたが、大自然の中に我が身を置きたくなりました。

と言うことで、久しぶりに渓流釣りに出かけました。



一人で行く渓流釣りは誰にも会うことがありません。

そもそも渓流釣りは孤独な釣りで、他の人には釣り場を教えることはありません。

なるべく他の人には知られないようにこっそり竿を振るのです。

釣りに行き、川岸の空き地に車が止めてあればそっとその場を離れますし、釣り上がりながら釣り人の踏み跡など見つけたらすぐに川から上がります。

それほど渓流釣りは人を避けるのです。

そんな渓流釣りだからこそ、自分一人だけで自然の中に立ち入り、渓魚と出会えることを楽しみに竿を振るのです。

久しぶりの渓は清らかで梅雨の晴れ間の陽光で溢れていました。




小さなヤマメばかりでしたが私のお相手をしてくれたのでした。

10時半に渓流に足を踏み入れ、ふと時計に目をやればすでに午後3時。

持ってきたおにぎりも食べず、もちろん誰とも会うことなく、ただ水の音を聴きながら自然の中に我が身を浸しておりました。


帰り道、田植えの終わった棚田が私の目に留まりました。











山の桜

2021-04-09 13:37:00 | 
今期3回目の渓流釣りに行って来ました。

釣果は今回も0尾…、ボウズでした。

釣れた時の事も考えて、発泡スチロールのケースに氷まで入れて持って行ったのですが、こんな風に準備周到にして行くと大概釣れないですね。

いつものスープジャーとおにぎりに加え、今日は魚肉ソーセージ付きです。

昼前に11時頃に家を出て、12時には山桜の咲く里山の河畔に到着です。


平野部の桜はすでに散り、葉桜になっていますが、ここは10本程の桜がまだ咲いていました。


あまりに美しかったので、桜の下でお昼ご飯を食べました。


そよ風に、山桜の小さな花びらがヒラヒラと舞い、私のところに落ちてきました。


釣竿を出す前から戦意は削がれ、渓流に足を浸けに来たような感じになっています。

本当にのどかな山里です。



家から持って来た氷は、獲物ではなくペットボトルのミネラルウォーターを冷やすのに役立ちました。


最後にこの写真を撮って渓流を後にしたのですが、写真を撮る時に岩に立てかけておいた釣竿を忘れて帰ってました。

途中で気付き取りに戻りましたが、太公望が釣竿を川に置き忘れて帰るなんて何をしに来たのやら… 。



山の桜の美しさに心奪われた今日の釣行でした。












今日も “ボウズ” でしたが…

2021-03-15 13:39:00 | 
先日もお弁当を持って釣りに行ってきました。

天気予報では次の日が雨マークになっていたので “この時” とばかりに出かけました。

家から車で1時間、山間の河畔公園の駐車場に車を停め、川岸に腰掛け昼食です。



レーズンと胡桃が入った自家製パンに、チーズ・マーマレード・ハチミツをはさんでいます。

スープジャーには、野菜とキノコと肉団子が入ったスープを入れてきました。

スープジャーはもちろん “テルモス(サーモス)” 製で保温性はバッチリ!

パンにはコーヒーが合うかなと思い、公園近くの自販機で缶コーヒーも買いました。

春の陽射しを浴び、川のせせらぎを聴きながらの昼食は最高の気分です。

自分だけこんな楽しんで、家の中で一人食事している連れ合いに申し訳ないくらいです。

釣れようが釣れまいが、もうどうでもいい気持ちになってしまっています。

腹ごしらえもできたので、そろそろ川へ入るとしましょう。


脚を滑らせないように、靴底にフェルトが貼ってあるシャワークライミング(沢登り)用のシューズを履きます。

靴紐を “キュッ” と締めると、釣りモードスイッチが入るのです。


スイッチは入りましたが魚の反応は無く、川岸の岩の上に落ちている椿の赤に心惹かれてしまいます。

人里を流れる川を離れ、山合いの渓流へ場所を移しました。

しかし、ここでも赤い椿が、



『川ばかり見ないで、こっちにも目を向けてちょうだい… 』

と私に話しかけてきます。

3月1日に引き続き、やっぱり今日も “ボウズ” で竿を納めることになりました。



川から上がり愛車まで戻る途中、今度は菜の花の黄色と椿の赤が “ボウズ” だった私を慰めるように山道を飾っていました。



 “ボウズ” とは釣りに行って1尾も釣れないこと。
何故 “ボウズ” と言うようになったかについては諸説あるようです。







3月1日は解禁日でした

2021-03-02 13:58:00 | 
昨日は3月1日、渓流釣りの解禁日でした。

7時頃には朝食を済ませ、その後連れ合いと1時間程散歩してから、おにぎりとスープジャーを持って一人で山へ出かけました。


私が住んでいる地域では10月1日から2月末日までの5ヵ月間禁漁になります。

山間の渓流で細々と命を繋いでいる渓流魚を守るため、産卵期にあたるこの時期に禁漁期間が定められているようです。

私が住んでいる地域の渓流には数は少ないですがヤマメがいます。

私がヤマメという渓流魚の存在を知ったのは今から15年くらい前です。

NHKの番組で、高山地帯の源流域に入り込み、山菜と渓流に棲むイワナやヤマメを食料にして沢登りを楽しむ人たちを取り上げていたのです。

調べてみると、九州にもヤマメはいることがわかりました。

釣具屋さんで仕掛けを揃え、2007年の夏に初めて自分の竿でヤマメを釣り上げました。

可愛いい可愛いいチビヤマメでした。

チビでもちゃんとパーマーク(体側に並ぶ小判型の黒斑)がついており、あまりの美しさに指先で撫でたほどです。


それから毎年、山に行き釣り竿を持って渓流を彷徨うようになりました。



最初の頃は大物を釣り上げることに夢中になっていました。

ヤマメも25cm程度になると手応えが違ってきます。

竿先が大きくしなり、釣糸からヤマメの必死の抵抗が伝わってきてドキドキしてしまいます。

最近は自然の中に自分の身を置き、あたかも自分自身がまわりの自然と一体化してしまったような感覚を覚えることに幸福感を感じるようになりました。

1尾も釣れなくても、冷たい渓流に足を踏み入れ一歩一歩渓を遡ること自体が、私にとってのリフレッシュ(再生)なのです。


『ところで昨日はどうだったかって?』

「5ヵ月振りにしっかりリフレッシュできましたよ!」









台風一過の水遊び

2020-09-14 07:11:00 | 
南洗場も完成し、2度の台風も何とかやり過ごし、秋の様な日和になりました。

台風一過の渓を訪ねました。

山間の林道は台風の風で落ちた小枝や葉っぱで覆われていました。


場所によっては、山道の上に木の枝や幹が覆い被さっています。

橋の上から川の様子を覗いてみると…  

水の色は薄く濁りを帯びてはいますが、台風直後とは思えません。

その回復力の早さには驚かされます。






渓に入ると何故かホッとします。

誰もが簡単に来ることのできない場所だからでしょうか。

それとも、誰も知らないことをしてるからでしょうか。




陽の光を受けた苔や草の緑が鮮やかです。

水が流れ、弾ける音も心地よく耳に響きます。

夏の渓は緑の生命感あふれる匂い、秋は枯れ葉の匂いがします。

そんな渓を、水飛沫をあげながら歩を進める時、私は自分自身に纏わりついていた様々な"雑念” や"束縛” がひとつ一つ取り除かれて行く気がします。




誰とも会うことなく、秋の気配が漂い始めた渓を楽しむことができました。


今日もリフレッシュできました。さて、そろそろ家に帰るとしましょうか。


「おっと、忘れるところでした。我が家のメンテナンス用に幾つか石をもらって帰ろうっと!」

って、全然、雑念除れてないんじゃないの?