ボロボロになったカメラケースを見つけた時、なんだか可哀想になってしまいました。
買った当時はあれだけ大事に持ち歩いていたのに、それに代わるものが手に入ると引出しの奥に蔵われ忘れ去られていたのですから…
ボロボロになったカメラケースは捨ててしまうという選択肢もありましたが、何とかもう一度息を吹き返してやることはできないだろうか… 。
その時に思い付いたのは革細工でした。
「上手くできるかは分からないけど、やってみよう!」
そう思うが早いか、ボロボロになったカメラケースの縫い糸を解き始めていました。
カメラケースを分解したものの、その時まで私には革細工の知識は殆どありませんでした。
革細工に興味はあったものの、革の裁断の仕方も糸の縫い方も留め方も全く知らなかったのです。
<その③につづく>