最後、4冊目は今年の春に一人で登った『大崩』です。
目的はアケボノツツジとスケールの大きな岩の峰々です。
正解には大崩山頂には行かなかったのですが、「ワク塚尾根」を登り「リンドウの丘」から「小積ダキ」、「坊主尾根」を周回し春の花々と “岩の殿堂” を満喫できました。
『大崩』は “九州の最後の秘境” と呼ばれており、メインの登山口に辿り着くのにも大変です。
夜の10時頃に家を出て登山口に着いたのは翌朝の未明、途中で仮眠をとる予定でしたが高千穂にある道の駅の駐車場が満杯だったためにそれもできませんでした。
登山口に辿り着き、夜明けまで寝ようとしましたがテンションが上がっていたのでしょう、一睡もできずに辺りが明るくなって来ました。
私は覚悟を決め、予定の1時間前に登山口に立ったのでした。
心配していた祝子川の渡渉も難なくクリアし、ただひたすらに「ワク塚」を登りました。
幸いにも天気は快晴で、話に聞いていた “壮大な岩の峰々” が私に迫って来たのです。
しかし、睡眠不足と水分補給がうまく行ってなかったのでしょう。「ワク塚尾根」を上がり切る前に足が攣ってしまいました。
同じような経験をこれまで2回もしてきていたので、休憩と水分補給と栄養補給➕魔法の薬で切り抜けることができました。
もちろん、事前のルートリサーチが前提にあったと思います。
装備だけでなく、山行計画に時間的な余裕も持たせることも忘れてはいませんでしたから…
いろんな意味で良い経験となった『大崩』山行でした。