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屋根裏部屋に押し込んであるものを整理していて、父が若い頃に戦地から故郷の母親に宛てて書いた手紙を偶然見つけました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/32/163a82a9dda97647445df9d5a699abf3.jpg?1606887322)
屋根裏部屋の片付けで、父の手紙と一緒に、祖母が亡くなる直前まで描いていた美人画も出てきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/e1/60019bb42c6e1573f96923c104377340.jpg?1606887357)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/dc/360ec11bf48ab5b1cbc6a5dca4df6879.jpg?1606887271)
何故、父が出した手紙が父の手元にあったのだろう…
あの手紙の中に書かれてあったのは、母へのお礼だけではありませんでした。
戦地である南支には父の弟も赴いており、その弟が父の元をひょっこり訪ねてきたこと、3年ぶりに会った弟は元気そうにしていたこと、そして母から送られてきた荷物に含まれていた “⬜︎⬜︎に渡してくれと頼まれていた時計” を、確かに手渡したことも書かれてありました。
父はきっと手紙を出したはずです。
自分が出した手紙を持っているということは、手紙が母親の元に届いた後に、何かの機会に再び自分の手元に置くようになったのでしょう。
祖母が亡くなったのは、私が中学生の時でした。
85歳まで生きたのだから、天寿を全うしたといってもよいでしょう。
明治生まれの芯のある女性で、教養もあり弱音を吐かない人でした。
なくなる直前まで、趣味で刺繍をしたり美人画を描いたりしていたのを覚えています。
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屋根裏部屋の片付けで、父の手紙と一緒に、祖母が亡くなる直前まで描いていた美人画も出てきました。
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父はきっと、祖母が亡くなった時に、形見として祖母が描いた美人画と、祖母が大事に保管していた自分の手紙を受け取り、持ち帰ったのではないかと思われます。
TANEさんも書いているように、お父様のお母様(おばあちゃん)は、わが子(お父様)から届いた手紙を死ぬまで大切に保管されていたのですね。おばあちゃんが亡くなられた後、遺品の整理をして、宝物のように大切に保管されていた自分(お父様)の手紙等を見つけ、おばあちゃんの気持ちを慮られ、お父様が引き続き保管されたと思います。
昨年、私は両親を亡くしましたが、遺品の中に、私の初任給の袋や明細、仕送りした現金書留の封筒や折々の手紙等が全部出てきました。「親を思う心にまさる親心…」を目の当たりにしました。そういえば私が中学校の技術の実習で作ったブリキの塵取りは、けっこうくたびれていますが、昨年まで現役で使ってくれていました。また私も、息子が描いた絵をリビングや階段に額に入れて飾っています。
それにしてもTANEさんのおばあちゃんは(お父様もですが)字も絵も上手ですね。素人の域を完全に超えています。
tenzanbokkaさんのお父様が、貴方の作った物や貴方から貰ったものを宝物のように大切にされていたこと、心にしみます。
屋根裏部屋の片付けをしていると、父の持ち物や我が子が幼い頃に描いた絵や玩具が出てくるので、その度に手が止まりなかなか捗りません。
困ったものです… 。