虎バカ グルメ日誌

虎の勝利をバーボンとディキシーランド・ジャズ
で祝うお気楽初老の独り者が紹介するグルメ日誌

《讃岐うどん遍路記5(前)》

2015-12-16 21:30:00 | 香川県内
2015#71
【虎バカグルメ日誌】

プロ野球のオフシーズンに毎年2回ほど行う
讃岐うどん聖地巡礼の旅の道中記を
ブログで紹介するのも今回で5回目となりました。
表題の《讃岐うどん放浪記》も
私のブログの中では《拉麺放浪記》同様に
定番の表題になりました。
後2週間もすると新年を迎えます。
詳しい事は書きませんが
今 自分の数ヶ月先の未来を予測する事が困難なほど
大変大きな変革の時が間近に迫って来ました。
毎年恒例となっていたこの旅も
今回で最後になる可能性が非常に高くなりました。
そこで思い出づくりを兼ねて
今回は日帰りではなく一泊して巡る計画を立てました。
さらに聖地までの移動を車ではなく
電車を利用とこれまた初めての試みです。

(上)姫路⇨岡山
 新幹線さくら 543号
(下)岡山⇨坂出
 快速マリンライナー 9号

これまで瀬戸大橋を車では何度も渡りましたが
電車は今回が初めてです。
当たり前の話しですが車で渡っている時は
運転に集中しているので
あまり景色を楽しむことは出来ないのですが
今回はじっくり景色を楽しむことが出来て
大満足でした。
早いもので姫路を出て僅か1時間20分ほどで
香川県の坂出市に到着しました。

坂出は私が高校の3年間を過ごした思い出の街です。
33年振りにJR坂出駅の前に立ちましたが
駅舎は建て替えられ駅前も整備され
線路も高架に変わっていて
当時の面影は全くありません。
ここからはレンタカーにて東へ西へと
香川県を移動します。
お世話になるダイハツタント君です。

いよいよ讃岐うどん名店巡りの始まりです。

①《兵郷製麺所》
坂出市寿町 3-2-9
店のタイプ:セルフ/先払い

元々はうどんを製造して卸売りをしていたが
近隣住民の要望に応えて
1998年からセルフ店を始めたそうです。
JR坂出駅から徒歩15分
住宅街の一角にある名店です。

かけうどん(小) 180円

昔ながらの製法で作られた
喉ごしの良い細めのうどんです。
鰹の風味豊かな素朴な味わいの
美味しいかけつゆでした。

②《長楽製麺所》
綾歌郡宇多津町坂下東 2900-1
店のタイプ:製麺所

昭和30年創業の老舗の製麺所で
おそらくは宇多津町では
一番古いうどん屋ではないでしょうか。
店は民家の駐車スペースに
ただ屋根を張っただけの造りで
その中で麺打ちはご主人 つゆと天ぷらは奥さんと
ご夫婦でやられています。

かけうどん(小) 150円

讃岐うどんとしてはかなり柔らかタイプの麺で
コシは感じられません。
いりこダシの掛けつゆは臭みやクセの嫌味がない
飲みやすい素朴な優しいうどんです。

③《なかむら》
丸亀市飯山町西坂元 1373-3
店のタイプ:セルフ/先払い

私が高校生の頃によく通ったうどん屋です。
まさか讃岐うどんを代表する店になるとは
思いもしませんでした。
店も言っちゃ悪いが昔のほったて小屋とは
比べものにならないくらい綺麗になっています。
この店が有名になった理由は味はもちろんですが
私が通っていた昭和50年代
その頃この店の客は 極普通に隣の畑から
ネギを抜いて自分で刻んで
かけうどんに掛けていました。
さすがに今はそんな事はしていませんが
究極のセルフ店として伝説となりました。

釜たま(小) 270円

作家の村上春樹氏はエッセイ集
辺境 • 近境 讃岐 • 超ディープうどん紀行で
《なかむらうどん》の事をたくさんのうどんの中でも
まさに珠玉のひと玉であった。
この店に来て出来たてのうどんに巡り会えた人は
幸せ者というべきであろうと紹介しています。
店の外で讃岐富士を眺めながらすするうどん
このひと時は確かに幸せを感じました。

④《柳川製麺所》
観音寺市観音寺甲 2814
店のタイプ:一般店

昭和2年創業の今年で88年目
人間で言うところの米寿です。
先代からのこだわりを受け継いで
地元民に愛されてきたお店です。
製麺所に併設された店で形式は一般店ですが
特に混雑時は待っていても注文を取りに来ません。
接客に関しては酷いものです。
強引なくらいこちらから
積極的に注文する事が必要です。

きつねうどん 370円

コシは強くない細めののど越しの良いうどんです。
イリコが強く主張した甘めのかけ出汁です。
お出汁のたっぷり吸った薄い油揚げが
地味に美味しい素朴な田舎うどんです。

⑤手打ち《三好うどん》
三豊市高瀬町比地 1583-1
店のタイプ:一般店

手づくりにこだわり弾力のあるモチモチの太麺と
熱々の揚げたての天ぷら
そして伊吹島産のいりことこんぶのおにぎりが名物の
ご夫婦で切り盛りする同じ三豊市内から
移転して半年とまだまだ
新しくて綺麗で明るいお店です。

ぶっかけうどん 300円

一口うどんをすすり大満足の讃岐うどんです。
極太でコシが強く
讃岐うどんの中でもかなりの剛麺タイプです。
やはり讃岐うどんはこうじゃなくちゃいけません。
絶品の讃岐うどんなので
私が讃岐うどんの名店を他の人に紹介する時には
こちらの店は必ず紹介するでしょう。

《観光》総本山善通寺

真言宗善通寺派の総本山で
四国八十八箇所霊場の第七十五番札所であります。
また弘法大師の生誕地とも言われています。
高野山/東寺と共に
弘法大師三大霊場に数えられています。

⑥《白川うどん》
善通寺市櫛梨町 500-1
店のタイプ:セルフ/先払い

鉢伏山の裾野の田園地帯のど真ん中で
手打ち手切りの美味しいうどんが
食べられるお店です。
難点は店の場所がわかりづらいところです。

釜揚げうどん 250円

手切りうどんの証拠である
バラツキと少しひねりがある
エッジの利いた麺です。
適度の固さとコシ そしてもっちりとした食感が
絶品の美味しいうどんです。

《観光》金刀比羅宮本宮参拝

讃岐うどん聖地巡礼の旅では
毎回立ち寄っているお馴染みの場所です。
今回もまた元気に参拝する事が出来た事を感謝して
お詣りさせてもらいました。

⑦うどん喫茶《スタート》
綾歌郡綾川町滝宮 297-141
店のタイプ:喫茶店

さすがは讃岐うどんの本場です。
うどん喫茶って?
日本全国を探してもおそらく香川県だけでしょう。
トーストとうどんがセットの
Aモーニングというメニューもあります。

コーヒーうどん 570円

最初に言っておきますが
これは盛りそばサラダセットと
コーヒーではありません。
遂にこの日が来ました。
以前からコーヒーうどんの存在は知っていましたが
正直避けていました。
しかし今回で最後になるかも•••との想いから
今回は立ち寄る事にしました。
麺にコーヒーが練りこまれているので見た目は
完全に日本そばです。
コーヒーカップの中身は麺つゆです。
うーん やはり見た目は申し訳ありませんが
美味しそうには見えません。
恐る恐る一本食べてみると
ほのかにコーヒーの香りを感じますが
しっかりとコシのある細めの讃岐うどんです。
次に麺つゆにつけて食べるとコーヒーの香りも感じず
特別美味しいとは思いませんが
不味くもありません。

本日宿泊するホテルです。
高松ワシントンホテルプラザ

⑧手打ちうどん《鶴丸》
高松市古馬場町 9-34
店のタイプ:一般店

高松市の繁華街のど真ん中で
深夜まで営業しているこの店は
飲み会帰りに〆の一杯を
求めるお客さんで連日連夜繁盛しています。
うどんは釜揚げしてから30分以内のものしか
出さないとこだわりを持ったお店です。

カレーうどん 700円

誰が何と言おうが
鶴丸と言えばカレーうどんです。
野菜の風味や甘さをしっかりと味わえる
美味しいカレーでコシと歯ごたえを感じる
美味しいうどんとの相性は抜群です。
ここまでにうどんを7杯食べているので
最後にカレーうどんはかなりヘビーかなと
心配していましたが
サラッと完食しつゆまで一滴残さず飲み干しました。
感動の絶品カレーうどんでした。

これで讃岐うどん聖地巡礼の旅の初日は終了です。
ではでは皆様 また明日


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