虎バカ グルメ日誌

虎の勝利をバーボンとディキシーランド・ジャズ
で祝うお気楽初老の独り者が紹介するグルメ日誌

《讃岐うどん遍路記5(後)》

2015-12-17 15:00:00 | 香川県内
2015#72
【虎バカグルメ日誌】

おはようございます!
讃岐うどん聖地巡礼の旅の
2日目は早朝営業の2軒のはしごから始まります。

①《さか枝》
高松市番町 5-2-23
店のタイプ:セルフ/先払い

讃岐うどんと言えばセルフ
セルフと言えばさか枝
王道の讃岐うどんを早朝から提供している人気店です。

かけ(小) 180円
蓮根天 90円

いりこが強く主張した絶品のかけつゆは
五臓六腑に染み渡ります。
太くてコシの強いうどんはシンプルなかけうどんでも
十分に満足させてくれます。

②《味庄》
高松市西の丸町 5-15
店のタイプ:セルフ/先払い

JR高松駅の目の前で
1975年に創業した昔ながらの
店構えに暖かさを感じる
地元民に愛されている素朴なお店です。

かけうどん(小) 190円

手打ちの証しである不揃いでねじれのある
美味しいうどんです。
適度のコシとモチモチ感本当に美味しいです。
かけつゆは一般的な鰹と昆布の合わせ出汁です。

③《上原屋本店》
高松市栗林町 1-18-8
店のタイプ:セルフ/先払い

いりこからダシを取り厳選した醤油や
水も地下水を浄水したものと
こだわって作られた出汁は
讃岐うどん界一の美味さと呼び声の高い
セルフ形式の人気店です。

かけうどん

確かにかけつゆは絶品です。
こだわって作られた奥深いダシとのど越しなめらかで
モチモチの太麺との相性は抜群でした。

④《宮武うどん》
高松市円座町 340-1
店のタイプ:セルフ/先払い

讃岐うどんではお馴染みの
ひやひや/あつあつ/ひやあつの 言葉を生んだ
今は無き伝説の名店 琴平町の宮武うどん
その閉店した宮武うどんに弟子入りして
宮武流の完全手作りうどんを踏襲し
店名まで引き継いだお店です。

あつあつ(小) 250円

打ちたて/切りたて/茹でたての
エッヂの立ったうどんは
手切りである証しの不揃い麺で
程よいコシがあってさすが宮武系です。
澄み切った綺麗ないりこ出汁のかけつゆは
すっきりとした少し薄めの素朴な味わいです。
少し塩分は強めですが
美味しくて思わず飲みきってしまいました。
いりこ出汁に生姜は黄金の組み合わせ
正にこれが讃岐うどんです。
そして食べ終わり店内を眺めていたらお宝を発見!
我が神様 今は亡きまさやんのサインに涙
日付を見ると2012年5月12日
脳幹出血で倒れたのが 2012年7月15日
力尽きたのが 2012年10月26日なので
亡くなる5ヶ月前
そうか この店に神は来られていたんだ。


やっぱりあの歌声が聞けないのは寂しいな。


⑤《谷川米穀店》
仲多度郡まんのう町川東 1490
店のタイプ:半セルフ/後払い

讃岐山脈の山あいの集落
もう少し先に進めば徳島との県境といった
立地条件はとても良いとは言えませんが
常に人気ランキングでは上位に必ず名前が上がる
行列の絶えない有名店です。

うどん(小) 150円

うどんの小を頼むと香川の言い回し方で
「温(ぬく)いん?冷たいん?」と聞かれます。
私は「温い小」を頼みました。
テーブルの上には醤油/酢/刻みネギ/柚子タレ/
青唐辛子ペースト 等があり
自由に自分好みにトッピングする事が出来ます。
おすすめのトッピングは
釜玉うどんに醤油/刻みネギ/青唐辛子ペーストか
うどんに醤油/酢/刻みネギ/青唐辛子ペーストです。
青唐辛子は相当辛いので入れすぎには注意して下さい。
うどんはやや細長い感じで
のど越しツルツルで噛むとモチモチでコシも感じる
美味しいうどんです。

⑥《三嶋製麺所》
仲多度郡まんのう町川東 276
店のタイプ:製麺所

暖簾も看板もなく外観はうどん屋には見えません。
誰がどう見ても普通の民家です。
山中で熊に追われた主人公が助けを求めて
辿り着いた民家が実はうどん屋だった。
2006年に公開された映画
『UDON』のはじまりのシーンですが
舞台はここ三嶋製麺所でした。

ひや(小) 140円

うどんに刻みネギを散らし
ただ醤油をかけてかき混ぜて喰う。
この讃岐ならではの食べ方は当然の事ですが
うどんが不味いと成り立ちません。

《観光》丸亀城
築城400年を誇る丸亀市のシンボルである
丸亀城の一番の見所は
何と言っても内堀から天守へ向けて
4層に重ねられた石垣で高さは約60mで
日本一なんだそうです。
天守は全国でも珍しい木造の天守閣で
小振りですがさすが天守です。
風格と威厳を十分に感じます。


⑦本格手打うどん《おか泉》
綾歌郡宇多津町浜八番丁 129-10
店のタイプ:一般店

県内外に熱烈なファンがいる
おか泉は手打ちにこだわり
店内で麺打ちのパフォーマンスを見る事が出来ます。
看板メニューの冷天おろしは
日本料理のような美しさと繊細さを感じます。

冷天おろし 972円

天ぷらは海老2尾/サツマイモ/かぼちゃ/紫蘇と
盛り方も合わせて豪華です。
ネギ/大根おろし/生姜/胡麻が
トッピングされています。
手打ちならではのねじれのある太めのコシの強い
美味しいうどんと天ぷらで
今回の聖地巡礼の旅のフィナーレを飾るに
相応しい最高の一杯でした。
今回もまた大満足の旅でした。

《讃岐うどん遍路記5(前)》

2015-12-16 21:30:00 | 香川県内
2015#71
【虎バカグルメ日誌】

プロ野球のオフシーズンに毎年2回ほど行う
讃岐うどん聖地巡礼の旅の道中記を
ブログで紹介するのも今回で5回目となりました。
表題の《讃岐うどん放浪記》も
私のブログの中では《拉麺放浪記》同様に
定番の表題になりました。
後2週間もすると新年を迎えます。
詳しい事は書きませんが
今 自分の数ヶ月先の未来を予測する事が困難なほど
大変大きな変革の時が間近に迫って来ました。
毎年恒例となっていたこの旅も
今回で最後になる可能性が非常に高くなりました。
そこで思い出づくりを兼ねて
今回は日帰りではなく一泊して巡る計画を立てました。
さらに聖地までの移動を車ではなく
電車を利用とこれまた初めての試みです。

(上)姫路⇨岡山
 新幹線さくら 543号
(下)岡山⇨坂出
 快速マリンライナー 9号

これまで瀬戸大橋を車では何度も渡りましたが
電車は今回が初めてです。
当たり前の話しですが車で渡っている時は
運転に集中しているので
あまり景色を楽しむことは出来ないのですが
今回はじっくり景色を楽しむことが出来て
大満足でした。
早いもので姫路を出て僅か1時間20分ほどで
香川県の坂出市に到着しました。

坂出は私が高校の3年間を過ごした思い出の街です。
33年振りにJR坂出駅の前に立ちましたが
駅舎は建て替えられ駅前も整備され
線路も高架に変わっていて
当時の面影は全くありません。
ここからはレンタカーにて東へ西へと
香川県を移動します。
お世話になるダイハツタント君です。

いよいよ讃岐うどん名店巡りの始まりです。

①《兵郷製麺所》
坂出市寿町 3-2-9
店のタイプ:セルフ/先払い

元々はうどんを製造して卸売りをしていたが
近隣住民の要望に応えて
1998年からセルフ店を始めたそうです。
JR坂出駅から徒歩15分
住宅街の一角にある名店です。

かけうどん(小) 180円

昔ながらの製法で作られた
喉ごしの良い細めのうどんです。
鰹の風味豊かな素朴な味わいの
美味しいかけつゆでした。

②《長楽製麺所》
綾歌郡宇多津町坂下東 2900-1
店のタイプ:製麺所

昭和30年創業の老舗の製麺所で
おそらくは宇多津町では
一番古いうどん屋ではないでしょうか。
店は民家の駐車スペースに
ただ屋根を張っただけの造りで
その中で麺打ちはご主人 つゆと天ぷらは奥さんと
ご夫婦でやられています。

かけうどん(小) 150円

讃岐うどんとしてはかなり柔らかタイプの麺で
コシは感じられません。
いりこダシの掛けつゆは臭みやクセの嫌味がない
飲みやすい素朴な優しいうどんです。

③《なかむら》
丸亀市飯山町西坂元 1373-3
店のタイプ:セルフ/先払い

私が高校生の頃によく通ったうどん屋です。
まさか讃岐うどんを代表する店になるとは
思いもしませんでした。
店も言っちゃ悪いが昔のほったて小屋とは
比べものにならないくらい綺麗になっています。
この店が有名になった理由は味はもちろんですが
私が通っていた昭和50年代
その頃この店の客は 極普通に隣の畑から
ネギを抜いて自分で刻んで
かけうどんに掛けていました。
さすがに今はそんな事はしていませんが
究極のセルフ店として伝説となりました。

釜たま(小) 270円

作家の村上春樹氏はエッセイ集
辺境 • 近境 讃岐 • 超ディープうどん紀行で
《なかむらうどん》の事をたくさんのうどんの中でも
まさに珠玉のひと玉であった。
この店に来て出来たてのうどんに巡り会えた人は
幸せ者というべきであろうと紹介しています。
店の外で讃岐富士を眺めながらすするうどん
このひと時は確かに幸せを感じました。

④《柳川製麺所》
観音寺市観音寺甲 2814
店のタイプ:一般店

昭和2年創業の今年で88年目
人間で言うところの米寿です。
先代からのこだわりを受け継いで
地元民に愛されてきたお店です。
製麺所に併設された店で形式は一般店ですが
特に混雑時は待っていても注文を取りに来ません。
接客に関しては酷いものです。
強引なくらいこちらから
積極的に注文する事が必要です。

きつねうどん 370円

コシは強くない細めののど越しの良いうどんです。
イリコが強く主張した甘めのかけ出汁です。
お出汁のたっぷり吸った薄い油揚げが
地味に美味しい素朴な田舎うどんです。

⑤手打ち《三好うどん》
三豊市高瀬町比地 1583-1
店のタイプ:一般店

手づくりにこだわり弾力のあるモチモチの太麺と
熱々の揚げたての天ぷら
そして伊吹島産のいりことこんぶのおにぎりが名物の
ご夫婦で切り盛りする同じ三豊市内から
移転して半年とまだまだ
新しくて綺麗で明るいお店です。

ぶっかけうどん 300円

一口うどんをすすり大満足の讃岐うどんです。
極太でコシが強く
讃岐うどんの中でもかなりの剛麺タイプです。
やはり讃岐うどんはこうじゃなくちゃいけません。
絶品の讃岐うどんなので
私が讃岐うどんの名店を他の人に紹介する時には
こちらの店は必ず紹介するでしょう。

《観光》総本山善通寺

真言宗善通寺派の総本山で
四国八十八箇所霊場の第七十五番札所であります。
また弘法大師の生誕地とも言われています。
高野山/東寺と共に
弘法大師三大霊場に数えられています。

⑥《白川うどん》
善通寺市櫛梨町 500-1
店のタイプ:セルフ/先払い

鉢伏山の裾野の田園地帯のど真ん中で
手打ち手切りの美味しいうどんが
食べられるお店です。
難点は店の場所がわかりづらいところです。

釜揚げうどん 250円

手切りうどんの証拠である
バラツキと少しひねりがある
エッジの利いた麺です。
適度の固さとコシ そしてもっちりとした食感が
絶品の美味しいうどんです。

《観光》金刀比羅宮本宮参拝

讃岐うどん聖地巡礼の旅では
毎回立ち寄っているお馴染みの場所です。
今回もまた元気に参拝する事が出来た事を感謝して
お詣りさせてもらいました。

⑦うどん喫茶《スタート》
綾歌郡綾川町滝宮 297-141
店のタイプ:喫茶店

さすがは讃岐うどんの本場です。
うどん喫茶って?
日本全国を探してもおそらく香川県だけでしょう。
トーストとうどんがセットの
Aモーニングというメニューもあります。

コーヒーうどん 570円

最初に言っておきますが
これは盛りそばサラダセットと
コーヒーではありません。
遂にこの日が来ました。
以前からコーヒーうどんの存在は知っていましたが
正直避けていました。
しかし今回で最後になるかも•••との想いから
今回は立ち寄る事にしました。
麺にコーヒーが練りこまれているので見た目は
完全に日本そばです。
コーヒーカップの中身は麺つゆです。
うーん やはり見た目は申し訳ありませんが
美味しそうには見えません。
恐る恐る一本食べてみると
ほのかにコーヒーの香りを感じますが
しっかりとコシのある細めの讃岐うどんです。
次に麺つゆにつけて食べるとコーヒーの香りも感じず
特別美味しいとは思いませんが
不味くもありません。

本日宿泊するホテルです。
高松ワシントンホテルプラザ

⑧手打ちうどん《鶴丸》
高松市古馬場町 9-34
店のタイプ:一般店

高松市の繁華街のど真ん中で
深夜まで営業しているこの店は
飲み会帰りに〆の一杯を
求めるお客さんで連日連夜繁盛しています。
うどんは釜揚げしてから30分以内のものしか
出さないとこだわりを持ったお店です。

カレーうどん 700円

誰が何と言おうが
鶴丸と言えばカレーうどんです。
野菜の風味や甘さをしっかりと味わえる
美味しいカレーでコシと歯ごたえを感じる
美味しいうどんとの相性は抜群です。
ここまでにうどんを7杯食べているので
最後にカレーうどんはかなりヘビーかなと
心配していましたが
サラッと完食しつゆまで一滴残さず飲み干しました。
感動の絶品カレーうどんでした。

これで讃岐うどん聖地巡礼の旅の初日は終了です。
ではでは皆様 また明日

《讃岐うどん遍路記4》

2014-11-28 17:15:53 | 香川県内
2014#56
【虎バカグルメ日誌】

野球観戦オフシーズンに
讃岐うどん好きの私は
本場香川県に出向き
聖地を巡礼する
毎年恒例の旅があります。
本日は仕事日よりも
早起きをして臨む
2014年度第2回讃岐うどん
喰い倒れ弾丸ツアー当日です。
前回3月に開催した
第1回のツアー参加者3名で
今回も名店巡りを行います。
帰りは高松から小豆島経由で
フェリーを乗り継ぎ
姫路に帰る予定です。
土庄行きフェリーの
高松港出港時刻は17:20です。
今回はいったい何軒(何杯)
食べられるでしょうか?

①《上戸うどん》
観音寺市豊浜町箕浦 974-1
店のタイプ:セルフ/先払い

西端手打上戸うどん
店名通り香川県の西の端
お店の前は燧灘(ひうちなだ)が
広がる絶景ポイントです。
看板にも「燧のいりこは日本一 」
と書かれています。
カタクチイワシが豊富に獲れる
漁場と云うことは
This is a Sanuki udon noodle.
いりこ出汁の美味しいうどんを
期待します。

かけうどん(小) 200円

讃岐うどんの中でも
1・2を争う剛麺です。
コシは強く極太麺で
食べごたえ有り
かけ汁は期待通りの
素朴ないりこ出汁で
身体に染み渡る旨さです。
これだけは本場に来ないと
絶対に味わえません。

②《よいち》
坂出市西大浜北 1-6-33
店のタイプ:一般店

営業方針に地産地消を掲げ
香川県からこだわり店として
認証されたお店です。
またバイク愛好家が集う
聖地でもあります。
入店して真っ先に
目に飛び込んできた
情報がこちらです。

10玉入った総重量4.2kgの
特大うどんです。
30分で完食したら
無料になるそうです。
美味しいうどんを
腹一杯食べられてタダとは•••。
何と魅力的なメニュー
なのでしょうか。
しかし本日は
聖地巡礼の旅の途中
うどん10玉を食するほど
私は馬鹿ではありません。
泣く泣く諦めました。
一応同行者2人にも聞いたが
やはり挑戦者現れず!

肉ぶっかけ(小) 550円

香川県産のブランド小麦
[さぬきの夢 2009]を
皮ごと石臼で挽いているので
小麦の風味豊かな香ばしい
少し黒っぽい麺です。
肉は玉ねぎと一緒に煮られ
甘辛く味付けされています。
レモンを絞り徳利に入った
ぶっかけダシをかけて
ネギ/大根おろしと共に
ぶっ掻き回して頂きます。
これまた絶品うどんです。

③《ヨコクラうどん》
高松市鬼無町鬼無 136-1
店のタイプ:セルフ/先払い

創業は江戸時代まで遡る
現在五代目が営む老舗店です。
現存する讃岐うどん店の中で
最古とも言われています。

かけうどん 190円

自分で麺を湯がいて
かけ汁を掛けて
ネギ/天カス/ゴマ/生姜等
好みでトッピングして
席に着いて頂きます。
コシのある麺は弾力があり
いりこダシのかけ汁は
これまた最高の一杯です。
同行者が頼んだ
山かけ醤油うどん 500円

とにかくどの店も
旨い 美味い
さすがは本場です。

④《うどんバカ一代》
高松市多賀町 1-6-7
店のタイプ:セルフ/先払い

「昨日よりも
 おいしいうどんが
 提供できるよう
 頑張ります。」が
この店のモットーです。
ご近所さんが気軽に通える
地域密着型の名店です。

釜バターうどん 470円

釜上げ10分以内の
麺しか出さない
こだわりのこの店で
生まれたメニューです。
熱々のうどんの上に
生卵/バター/ネギをのせて
出汁醤油と黒胡椒を掛けて
かき混ぜて頂きます。
かなりの変化球でしたが
これは 有りですよ。

⑤《たむら》
綾歌郡綾川町陶 1090-3
店のタイプ:セルフ/後払い

街道から外れた田舎道の
途中にある
普通の民家に見える
手打ちうどん田村は
昼時になると
行列が出来るほどの
人気店です。

かけうどん(小) 150円

麺は小麦の風味が豊かな
弾力のある太めタイプで
いりこ/昆布ダシの
あっさりしたかけ汁との
相性は抜群です。
さすがは私が大好きな
宮武系のうどん店です。

⑥《やまうち》
仲多度郡まんのう町大口 1010
店のタイプ:セルフ/先払い

敢えて竹薮の中で
目立たないように
隠れて営業しているのかと
思うほど店の近くに
情報はありません。
薪で火を起こして
大釜で一気に茹でられる
全く機械を使わない
純手打ち麺のうどんは
苦労してでも
辿り着く価値ありです。

ひやあつ(小) 200円

かけうどんは
あつあつ/ひやあつ/ひやひや/
の3種類あり
この呼び方は宮武系の
特徴です。
ひやあつの麺は
釜揚げ後に一旦冷水で
締めているので
コシがしっかりしています。
いりこの香りが漂うかけ汁を
一口頂くと素朴で味わい深い
ほっとする美味しさです。
この店を訪れたのは
今回で何回目だろう?
10回は超えていますが
何回いや何杯頂いても
一口目の衝撃は
毎回変わりません。

《観光》金刀比羅宮本宮参拝

江戸時代は庶民が
旅をする事を
禁じていたそうですが
讃岐のこんぴら参りと
伊勢のお陰参りだけは
許されていたそうです。
こんぴらさんは
特別な場所だったそうです。
参道の長い石段は
本宮までで785段
更に奥社まで上ると
1368段にも及びます。
参道から奥社までの間には
大門をくぐり
飴売りの五人百姓前を通り
国の重要文化財の
書院/旭社など

由緒ある御社や御堂が
点在します。
私達の讃岐うどん喰い倒れ
弾丸ツアーでは
腹ごなしの運動を兼ねて
毎回訪れる重要な場所です。


⑦《宮川製麺所》
善通寺市中村町 1-1-20
店のタイプ:セルフ/後払い

地元の人達で賑わう
昔ながらの味が楽しめる
かけうどんが一推しメニューの
善通寺市内のうどん店として
1・2を争う人気店です。
私は高校生の時分
この店を何度か
訪れた事があります。
今回は何と33年振りの
再訪になりました。

かけうどん(小) 140円

麺は少し細めではありますが
コシがしっかりしていて
美味しいです。
かけ汁はセルフ店なので
自分で掛けますが
この時に大事なポイントが
ひとつあります。
かけ汁の鍋の底には
いりこが沈んでいます。
そのいりこを1~2匹
掬う事をお薦めします。
あまり欲張って掬うと
苦くて大変ですよ。
最後に器を返したら
自己申告で会計を
済ませてご馳走様です。

最後に私がこよなく愛する
濃厚豚骨醤油ベースの
ラーメン界ではヘビー級の
横浜家系ラーメンの
《高松家》を訪問する予定で
16時過ぎに店に到着したら
休憩中で残念ながら
食べる事が出来ませんでした。
今回の聖地巡礼の旅は
これにて終了!
フェリーを乗り継いで
姫路に帰ります。

《讃岐うどん遍路記3》

2014-03-11 17:28:45 | 香川県内
2014#08
【虎バカグルメ日誌】

本日の話題は
2014年度第1回
讃岐うどん喰い倒れ
弾丸ツアーです。
昨年12月に行ったツアーから
早いもので3ヶ月経ちました。
毎日でも讃岐うどんを食べたい私は
3ヶ月振りの本場香川県への上陸に
恥ずかしながら昨夜は興奮して
なかなか寝付けませんでした。
今回はメンバーが1人増えて
3人で巡ります。

①《まごころ》宮武讃岐製麺所
 丸亀市蓬莱町55-3
 店のタイプ:セルフ店/先払い制

カウンターに並んだうどん鉢を取り
うどん玉を自分で湯がき
好みでトッピングを選び
お出汁をかけて清算
後は席に着いて至福のひととき
讃岐うどんのセルフ店でよく見られる
一連の流れです。
《まごころ》はセルフの祖と
言われているお店です。

かけうどん(小) 200円

麺は少し細いタイプで
かけうどん【あつあつ】にしたので
もっちり感重視の美味しいうどんです。
お出汁はいりこ/鰹節がメインの
合わせだしで見た目以上に
濃い味で塩分も濃いめです。

②《山下うどん》(坂出)
 坂出市加茂町147-1
 店のタイプ:セルフ店/後払い制

讃岐うどんのブーム発生要因の1つに
村上春樹氏が執筆した
「讃岐・超ディープうどん紀行」なる
記事が揚げられます。
ここ《山下うどん》はその記事の中で
紹介されたお店の1軒です。

かけうどん(小) 150円
まい茸天ぷら 80円

太めの麺の特徴はコシよりも
噛み心地の良いモチモチタイプ
お出汁はいりこで濃いめのおつゆです。
かけうどん(あつ・あつ)が
お勧めです。

③《かすが町市場》
 高松市春日町442
 店のタイプ:セルフ店/前払い制

旧店舗の事だと思いますが
以前は特産品を売っていた市場を
再利用したそうです。
今は隣に新しく建てたと思われる
店舗での営業ですが
店内はかなり大きめです。
前回訪れたセルフ店の《キリン》と
同じ系列店だそうです。
しかしうどん屋には大きすぎる
建物を再利用するのが
好きなグループですね。

ぶっかけうどん 250円

コシのあるツルツルうどん
うどんそのものを楽しむには
ぶっかけやしょうゆうどんに
限ります。
やはり讃岐うどんは旨い!

《観光①》屋島山上からの高松側

祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ
ひとえに風の前の塵に同じ…

平氏一門の栄枯盛衰を描いた
平家物語ですが
何と作者は未詳なんですね。

ここ屋島は源平古戦場を一望出来る
展望台の他に
屋島山頂には日本で唯一の
山上水族館があり
アシカやイルカのショーも
見られます。

また屋島山頂に向かう有料道路の
途中にはお化け坂と言われる
どう見ても上り坂に見えるが
実際は下っているミステリーゾーン
があります。

スマホのカメラなので上手く撮れず
わかりにくいとは思いますが
写真奥が上り坂に見えるのですが
実際は下っています。

ここ屋島は平家衰退の地
平家の怨念なのか
今や観光地としてはかなり寂れ
土産物屋/ホテル等閉まっている
施設が目立ちます。
私は元気な頃を知っているだけに
ここに来るとかなり寂しく感じます。

④骨付き鳥《一鶴》屋島店
 高松市屋島中町220-1

骨付き鳥はスパイシーな
鶏もも肉を焼いたもので
《一鶴》が発祥店と言われています。
半世紀以上の時を重ね
今ではうどんに次ぐ
香川名物となりました。

おやどり 980円

ごりごりで顎が疲れるくらいの
肉質で噛めば噛むほど
旨味を感じます。
今回は3人でシェアするので
店に頼んでばらしてもらいました。

ひなどり 870円

かぶりついた瞬間の
皮のパリッとした食感と
香ばしさがたまりません。
肉質はふっくらジューシーで
【ぶち旨】です。

両方ともスパイシーで中毒性の強い
危険な食べ物です。
うどん屋巡りの最中に腹が膨れる
ビールは御法度とわかってはいるが
我慢出来ずに呑んでしまいました。
運転手は普段から呑まない人なので
気兼ねする事もなくグビグビグビ!
【ぶり旨】です。
最後におにぎりを皿に残ったタレを
付けて食べるのが通の食べ方です。
参りました【ばり旨】です。

【ぶち】【ぶり】【ばり】は広島弁で
とっても/ものすごくの意の三段活用
【ぶり】はあまり使わなくなったが
強調時や最上級の表現では
【ばり】【ぶちくそ】と言います。

⑤《山内うどん》
 仲多度郡まんのう町十郷字大口1010
 店のタイプ:セルフ/先払い制

日本テレビ系列で放送されていた
『どっちの料理ショー』で達人として
紹介されたり
JTフーズの冷凍讃岐うどんのCMに
登場したりと
全国区に躍り出た山内うどんです。
相変わらずわかりにくい場所に
ありますね。

ひやあつ(小) 200円

うどんは薪釜で茹でられ
強いコシと独特のねじれを持ち
噛みごたえがあります。
お出汁は昆布といりこで優しい味
黄金色のきれいなおつゆです。
さすがは宮武系の代表店
絶品うどんです。

⑥《長田 in 香の香》
 善通寺市金蔵寺町1180
 店のタイプ:セルフ/先払い制

ここの釜あげを食べずして
釜あげを語るな…と言われるほど
ファンの多い有名店です。
真夏でもここでは熱々の
釜あげうどんがお勧めです。

釜あげ(小) 250円

麺は表面ツルツルでモチモチ
しかしコシもしっかり感じられる
美味しいうどんです。
いりこ出汁が物凄く効いたつけ汁は
おろし生姜と刻みネギを入れ
うどんを食べ終えたら
飲み干したくなる絶品のつけ汁です。

《観光②》本宮からの讃岐平野

私達の讃岐うどん喰い倒れツアーで
毎回訪れる金刀比羅宮本宮参拝
腹ごなしを兼ねて
今回も御本宮までの785段の
石段を制覇して参りました。

今回は《一鶴》での滞在時間の
読み違いと
途中予定していた店の臨時休業等で
時間が押してしまい
フェリー出航時刻の関係で
最後に予定していた
家系ラーメンの《高松家》は
断念しました。

さていよいよ2014年度のプロ野球
ペナントレースが始まります。
今年のタイガースはどんな戦いを
見せてくれるでしょうか。
私の予想はかなり厳しく
今年は最下位も十分にあり得る
頑張っても4位がやっと…って
ところかなと思っています。
開幕は前年度のチャンピオンチームの
読売巨人軍の本拠地東京ドームです。
せめて良いスタートを切って
少しは夢を見させてくれよ!
頑張れタイガース!

《讃岐うどん遍路記2》

2013-12-16 21:30:00 | 香川県内
2013#29
【虎バカグルメ日誌】

日本三大うどんについては
様々な議論がありますが
一般的には
(香川)讃岐うどん
(秋田)稲庭うどん
(群馬)水沢うどん と言われています。

私はその中でもやはり
讃岐うどんが一番好きです。

本日は今年三度目の
讃岐うどん喰い倒れ弾丸ツアーと称して
本場香川県にやって参りました。

①純手打ちうどん《よしや》
 丸亀市飯野町東二 343-1
 店のタイプ:セルフ店/先払い制

私は讃岐うどんの中でも特に宮武系と
呼ばれる店のうどんが大好きです。
この店も宮武系だと思っていましたが
実際は今は無き琴平の《宮武うどん》に
魅せられた大将が
近所のうどん店で基本を学んだ後に
独学で《宮武うどん》を彷彿とさせる
麺とダシを作り上げたそうです。

ひやあつ 220円

製麺は機械を使わず完全手作りを
貫き通す店で
手切りの麺は太さが不揃いで
ねじれやちぢれは出汁と絶妙に絡み
昔ながらのかけうどんで絶品です。

②《松下製麺所》
 高松市中野町 2-2
 店のタイプ:製麺所/先払い制

昭和41年創業の製麺所タイプの人気店
うどんの他にうどんの出汁で食べる
ラーメンやうどんと中華麺を混ぜた
チャンポンと云うメニューもありますが
私は邪道だと思います。

かけうどん(小) 200円

つややかな細麺はのど越しが良く
カツオ風味の濃いめのお出汁に
トッピングは天かすとネギだけのシンプルな一杯
とにかくホンモノは旨い!

③手打ちうどん《一代》
 高松市西の丸町 12-3
 店のタイプ:一般店/後払い制

JR高松駅近くの路地裏にある
早朝から営業している
昔ながらの町の古いうどん屋さんです。

湯だめうどん(小) 300円

讃岐うどんのメニューの中に
湯だめうどんと釜揚げうどんがあります。
見た感じは全く同じで
お湯を張った桶の中のうどんを
つけ汁で食べます。
違いは釜で茹で上げたうどんを一旦水で締めて
お湯に戻したものを湯だめうどんと呼び
茹で上げてそのまま出されたものを
釜揚げうどんと呼びます。
湯だめの麺は腰が強く
釜揚げの麺は柔らかいもちもち感が特長で
これは好みが分かれますね。

④セルフうどん《キリン》
 高松市新田町甲 4-1
 店のタイプ:セルフ店/先払い制

とてもうどん屋には見えない外観
倉庫のような いや倉庫だ
とにかくデカい!広い!当然寒い!
恐るべし讃岐うどん
こんな建物までうどん屋にするか

ぶっかけ(冷)1玉 250円

角が立った讃岐らしい麺で
もちもち感が強いタイプですが
ぶっかけの冷やしなので
コシの強さも感じられて絶品です。

⑤《日の出製麺所》
 坂出市富士見町 1-8-5
 店のタイプ:製麺所/後払い制

営業時間が11:30~12:30の
1日たったの1時間
何度か讃岐うどん喰い倒れ弾丸ツアーで
香川県は訪れていますがなかなか時間が合わずに
今まで行けてなかった一軒でした。
今回その奇跡の一杯に
遂にありつく事ができました。

冷たい(小) 100円

麺はさすがは製麺所
コシがあり絶品
イリコ出汁に薄口しょうゆのつゆを掛けて
ネギは自分でハサミで切って入れます。
最高の一杯でした。
しかも1玉100円は安い。
旨くては安い 恐るべし讃岐うどん

⑥手打ちうどん《松岡》
 綾歌郡綾川町滝宮 1722-3
 店のタイプ:セルフ店/後払い制

宮武系の1軒です。
正真正銘正統派の讃岐うどんです。
うっかりしていたら店の前を何度も
往復しなければならないほどの
目立たないお店です。

しょうゆうどん(小) 230円

手打ち独特のねじれに
手切りの証しの太さのばらつき
讃岐うどんならではのコシの強さ
さすがは宮武系の店
とにかくホンモノは旨い。

金刀比羅宮本宮

香川県の観光名所と言えば
こんぴらさんと呼ばれている
金刀比羅宮があります。
前回もそのまた前も訪れました。
他にこれといった観光地が
無いんだもん仕方ありません。
そんな訳でまたまた
御本宮までの785段の石段を
制覇して参りました。

⑦《山下うどん》
 善通寺市与北町 1015
 店のタイプ:セルフ店/前払い制

ぶっかけうどんの元祖と
言われているお店で
讃岐うどんの中でも人気上位の
お店の一つです

ぶっかけ冷(小) 250円

ネギ/天かす/レモンがのっています。
ちょっとぬるめに〆られています。
コシは強烈ではありませんが
さすがは讃岐うどん
とにかくどこに行っても姫路で食べる
うどんとは全然別格
やはり香川県に来なければ
食べれませんね。

今回は7軒うどん屋巡りをして
タイムアップとなりましたが
やはりどこに行っても
とにかく旨いし安い。
讃岐うどん 最高です。
年明け 野球シーズンが始まる前に
また行く予定でいます。