マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第41話 戦勝の傷跡

2017-05-20 15:09:24 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ブルズアイ作戦から3時間経った気絶状態から回復した桐原は部下と共にマクロスに直接着艦し。
機体を駐機させると・・・・そのままハンガーとは別の所にある休憩所に向かい、ベッドで横になったり置いてあるソファーでリラックスした。
特別強襲部隊が作戦が成功したばかりか早瀬未沙達の奇跡の生還でいい事づくめであったが、・・・・・
原はあの新種の敵が忘れられなかった。

バルキリーよりも圧倒的に早い新種の敵・・・・・・・・・・・・
そして自分自身が疲労感で一時気絶してしまうとは・・・・・・・

と敗北感に包まれていた。
全体的に勝利したが、桐原個人は敗北したと思っている。
気絶し敵が本気になって攻めてきたら確実に死んでいたのは自分であった。

なぜ・・・・・・・・・疲労に負けたと・・・・・・・・・

イェル「隊長、特別強襲部隊が帰還しました。」

桐原中尉「何人死んだ?」

イェル「何人って・・・・・・まだ分かりませんよ・・・・・・・・ただライナスの姿は見えません・・・・・・・」

桐原中尉「そうか・・・・・・・・ライナス・・・・・・・・死んだか・・・・・・・・・さぞ無念だろうな・・・・・」

桐原は特別強襲部隊のライナスが死んだ事を受けて寂しそうにライナスが死んだ事を悲しむ。
年齢も近い事もあり統合戦争から戦ってきた仲間の一人の死・・・・・・
ただ口を噛みしめるような悲しみを覚える・・・・・・・

そして特別強襲部隊が帰還し・・・・・桐原と同様にマクロスに直接着艦する。
直ぐ様ハッチが閉められ空気を入れる。
その直後、それぞれの機体から滝田とカールが降りてきたり、輸送艇から救急班がボリスのJ型バルキリーのコックピットを開けてボリスを持ち上げ無重力を利用し地に降り立つ。
顔面と腕から血を流しているボリスの姿が見え救急班員がボリスを救急カプセルに乗せて搬送した。

その姿を見届けると滝田とカールは休憩所に向かう。

                             ガチャ

滝田英史「桐原中尉。」

桐原中尉「滝田・・・・・・・レーガー大尉」

大変目がやつれた滝田といつも通りのカールが入ってくる。
いつもの様子とは違う桐原は驚く。
毎度出撃から帰ってくるとトランプ遊びを誘ってくるが・・・・・
そんな様子が見られない・・・・・・・・・

この直後滝田はとんでもない発言をする。

滝田英史「作戦報告します、負傷1戦死1。ブルズアイ作戦特別強襲部隊の任務報告します。」

桐原中尉「!?」

イェル「!?」

ウォルター「!?」

カール「お前何を言っているんだ!?」

滝田が上官でもない桐原に作戦報告をする。
いきなりの事に滝田の頭が気が狂ったかと思った。
おかしくなってしまった滝田に対し桐原が近づき・・・・・・・・

                            バシーン

滝田英史「ぶっ・・・・・・」

と平手打ちした。
一同は驚くか、滝田は平手打ちをされると気を戻した表情をする。

桐原中尉「目を覚ましたか滝田・・・・・・・・」

滝田英史「桐原・・・・・・・中尉・・・・・・・・・・」

桐原中尉「お前・・・・・・・新兵が良くかかる病気にかかっていたぞ・・・・・・・・・」

滝田英史「まさか・・・・・・・・・」

桐原中尉「そのまさかさ・・・・・・・・・・・お前、一時期軍医にカウンセリングに行ってこい。」

滝田英史「あぁ・・・・・」

滝田は一人でカウンセリングを受けるためマクロスの町の中にある軍民共用病院に向かう。
あの調子だと中々直る事はないだろう・・・・・・・
冷静で優秀な軍人だが・・・・・・・・一体何があったのだろか・・・・・・・・・

カール「しょうがねぇか、ライナスの必要無き死を目の前で見てしまったからな・・・・・・」

必要無き死とは・・・・・・・地球統合軍の兵士が呼んでいる死の名称である。
統合戦争時に作戦が終了し帰還途中に味方が敗残兵に殺されたり事故で死んだりする事を指していた。
滝田は統合戦争時その経験がないが、桐原は何度も経験した事がある。

先ほどの滝田みたいな様子になり何度も今は亡き町崎隊長に修正されカウンセリングに連れていかれた事がある。
今ではもうその光景に慣れてしまったが・・・・再びかつての自分が経験した事を見ることになるとは思ってもいなかった。

戦場では山の天気のように急変する、それに備えるのが軍人。
これは大日本帝国海軍のエースパイロットであった曾祖父から伝えられている事であり、桐原は一度滝田に教えた事である。
今の光景を見てそれを果たすことができなかったと理解した。

イェル「隊長、滝田中尉はどうなるんでしょうか?」

ウォルター「戦線復帰とかできなくなるんじゃないか?」

滝田の様子を見て心配したイェルとウォルターが桐原に質問してくる。
彼らも同じような経験をすれば滝田と同じような経験をする・・・・・・・・・・・
なんとしてもこいつらにはそのような経験をさせたくはないと思った。
桐原は・・・・・・・・・

桐原中尉「あいつは俺と同じ日本人だ、そう簡単にくじけるような男じゃないよ。」

と笑顔で答える。
この言葉に安心したのかイェルとウォルターは元気になる。
それを見ていたカールが近づいてきて・・・・・・・・・

カール「本当に復帰するのかよ?」

桐原中尉「復帰するさ、グリコフスキー少尉をやる気にさせたからな・・・・・・」

と滝田が本当に復帰するかどうかを確認する。
桐原は復帰すると堂々答える、かつて同じ症状になった事がある自分自身が戦っている・・・・・・・・・・
滝田も復帰できないわけじゃないと思った。

ふ~んと上機嫌になったカールは最後に・・・・・・・・・

カール「ボリスはどう思う?」

と聞いてきた。
これは一番重要な質問である。
元反統合同盟出身であるボリス・・・・・・・
この戦いを通じて桐原は・・・・・・・

桐原中尉「反統合同盟が憎むべき敵であるのは変わらないが・・・・・・・・・ボリスは嫌いじゃないかな。」

と答えた。
それを確認するとカールはふっと笑う。
反統合同盟に憎しみまっしぐらであった桐原の心に若干変化が訪れた。
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第40話 帰還

2017-05-20 12:10:54 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
滝田とボリスはケアドウル・マクドミラの下に回り込み反応弾を叩きこんだ。
反応弾はまっすぐカタパルトの中に入って行き爆発を起こす。
内部から爆発が起こって行き直ぐ近くの弾薬庫に爆発の火が引火し、艦が崩壊するように崩れる。

ボリス「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ」

だが作戦の成功の裏に高い代償を払う事になる。
反応弾の爆発の余波により機体が小破、その際にヘルメットが割れ一部の機器が損傷し顔の一部と腕に破片が刺さる。

滝田英史「グリコフスキー少尉無事か?」

ボリス「なんとかです・・・・・・・・・」

滝田英史「早く離脱するぞ、敵艦の爆発に巻き込まれるぞ!!」

滝田は小破しよろけるボリスのバルキリーの腕を引っ張り戦線から離脱しはじめる。
艦載機部隊の追撃を受けるかと思うが、その点は大丈夫だ。

『総員離れろ!!』

『やられるぞ、総員離脱離脱』

ケアドウル・マクドミラはどんどん爆発していく中、火にまかれる動物かのように味方艦のいる方向に向かっていく。
隣にいたスヴァール・サラン級は離脱を開始しようとするが、ケアドウル・マクドミラの暴れるスピードの方が速い。
艦載機近くにいた艦載機群部隊も巻き込まれないように退避するが・・・・・・・・・・

『回避間に合いませんぶつかります。』

『そんな馬鹿な事が・・・・・・うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ』

     ズゴォォォォン ゴガァァァァァァン

回避が間に合わずケアドウル・マクドミラ級とスヴァール・サラン級が衝突し爆発する。
その爆発はかなりの物であり周りにいた艦載機も巻き込まれる程である。
マクロスより圧倒的な兵力を誇る第67分岐艦隊は中規模旗艦であったケアドウル・マクドミラを撃沈され混乱が生じる。
艦隊の機能が崩壊し、ぶつかり爆発撃沈する事が数隻発生する。

ゲルメドフ「馬鹿な我が艦隊が・・・・・」

ランドル「だから言ったであろう、油断するなと・・・・・・・・・・」

「ランドル副司令、緊急連絡です。」

ランドル「この一大事に誰が・・・・・・・・・・」

「ブリタイ司令です。」

ランドル「ブリタイ司令?おい代われ。」

「エスケス」

混乱する最中、突然ブリタイからの通信が入る。
ブリタイの通信に対しランドルはさっそく何かと確認するが・・・・・・・・・

ランドル「サ・エスケスタ、全艦隊撤退させます。ガーレ(以上)」

ゲルメドフ「副司令?」

ランドル「全艦隊、撤退せよ。戦線から離脱する。」

ブリタイからの通信の内容とは撤退命令である。
それを受けてランドルは全艦隊に撤退命令を下す。

滝田英史「敵が撤退していく?まさかあの攻撃が効いたのか?」

ボリス「それと言っても過剰効果ですね、あれほどなんて・・・・・・・・な・・・・・・」

ゼントラーディ軍の撤退する光景を見てそう思う。
今回の攻撃がこれほどの効果を発揮するとは・・・・・・・・・

カール「こちらバックアップ、ツルギリーダー聞こえるか?」

滝田英史「こちらツルギリーダー、そちらも無事か?」

カール「なんとか無事です、数は多すぎましたがなんとかやり過ごせました奇跡と言っていいでしょう。」

カールとライナスは無事に生還したらしく、滝田とボリスと合流した。
お互い生還できて喜びあう。
そしてブルズアイ作戦を予想以上に成功させた事を・・・・・・・・・
更にビックニュースがある・・・・・・・・

滝田英史「バーミリオン小隊と早瀬中尉が見つかった!?」

エドナ「はい、パープル小隊とフォッカー少佐が敵ポッドに乗っている早瀬中尉以下バーミリオン小隊3名を救助したとの事です。それと敵の情報を入手したと・・・・・・・・」

滝田英史「こいつは凄いな・・・・・・・」

それは早瀬未沙達が救助された事である。
一度MIAに登録された面々が帰って来たと言う事である。
これは嬉しい事だ・・・・・・

「こちら輸送艇ミナヅキこれよりランデブーを開始する。」

SDF-1マクロスから発進した輸送艇が到着した。
これにより一気にマクロスまで帰還する事になる。

ライナス「しかし、こうして生きて帰れるなんて奇跡ですね。」

滝田英史「グリコフスキー少尉もそうだが主力部隊もよくやったさ、これは全員の勝利だな。」

と楽しく談笑する。
このままこの楽しい時が続けばいいと・・・・・・・・全員が想ったが・・・・・・・・・
勝者の笑顔の前には敗者の憎悪がある・・・・・・・・・

「マイクローンめこのまま生かして帰してたまるか・・・・・・・・・」

攻撃され漂流したヌージャデル・ガーが輸送艇が航行している方向に銃を向ける。
このまま本隊に合流できないから最後に一矢報いろうとしている。
そしてその憎悪を向けられるままの銃のトリガーは・・・・・・・・・・・

引かれる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                      ビュビュビュビュビュビュ
                           ガオン

ライナス「なっ・・・・・・・・・・・・・」

                          ズゴォォォォォォン

滝田英史「ライナス・・・・・・・・・おい・・・・・・・・何故だ!何処からの攻撃だ!?」

カール「あおこの敵バトルスーツ野郎だ・・・・・・・・・・くそ・・・・・・・・・・」

                     ズドドドドドドドドドドドドド

ライナスは背後から銃撃され機体に致命傷を負い戦死する。
これを撃ったヌージャデル・ガーはカールに反撃され撃墜される。
折角勝ったのに突然の予想外によって殺され死ぬ・・・・・・・・・戦場は何があるか分からない・・・・・・・・・

滝田英史「ライナス・・・・・・・・・・結局戦場は山の天気のように急変する・・・・・・・・・・くそが・・・・・・・」

滝田は突然の予想外に忘れた事に対し後悔した。
忘れたせいで失わずに済んだライナスの生命が失った・・・・・・・・・・・
この事実に対し滝田は心の中で声に出ない程の叫びを発する。
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