ウサギに因む地名と言えば、京都の宇治(莵道)だけではなく、兵庫県に莵原郡がかつてありました。
莵原に因み、うはらホールがJR住吉駅近くにあります。
摂津国で東の武庫(むこ)郡、西は八部(やたべ)郡、そして北は有馬(ありま)郡に接していて、東西の境は、今とは流れが変わっているそうですが、ほぼ夙川と生田川であったようです。
地名の由来は「海原」が転じたという説と六甲山の野原に兎が多く駆け巡っていたからという説があるそうです。
この地域は今でもだんじり祭りが盛んで、地域地域で粋を凝らしただんじりが練りまわります。
そして、JR住吉駅のすぐ近くに本住吉神社があり、境内には数台入る立派なだんじり庫が立っています。
社伝では、日本書紀に「神功皇后が三韓征伐の帰途、船が進まなくなり、神託により住吉三神を祀った」と記されていて、
鳥居の両脇(左右)の門塀の上に、瓦製の飛び跳ねウサギの像がある。
左
右
また、拝殿の欄間にも兎の彫刻がみられる。
左
右
4体とも律動感にあふれていますが、
右の欄間彫刻は、波間に浮かび泳ぐ姿を生き生きと伝えています。
飛躍の年でありたいですね。