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変異株への備え!

2023-01-10 | 健康
Our World in Data COVID-19 データ エクスプローラーによれば、
2022年末2週間の各国の変異株の流行は、以下のとおりです。

バリアント別 SARS-CoV-2 シーケンス、2023 年 1 月 2 日
 各バリアントグループに対応する、過去2週間に分析されたシーケンスの 割合。




アメリカでは、XBB株の割合が拡大中です。


”日本、中国など海外の新型コロナウイルス変異株の状況は?アメリカで急激に広がるXBB.1.5の特徴は?”
 忽那賢志 1/8
 https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20230108-00331819

によれば、



日本では現在もBA.5が主流



日本では、第6波が起こった2022年1月頃からオミクロン株BA.1が主流となり、その後BA.2に置き換わり、第7波の初期からBA.5に置き換わっています。今も日本ではBA.5が半分以上。


 東京都の変異株の割合の推移(東京都. モニタリング項目の分析. 令和5年1月5日)

現在、日本でもBQ.1、BF.7、BN.1などオミクロン株の別の亜系統が増
・これまでのBA.1、BA.2、BA.5の急激な広がり方と比べると非常に緩徐な増え方
・BA.5と比べて極端に感染力や免疫逃避が強いわけではないことを示唆

中国では現時点では新たな変異株の報告はない

・1月5日時点で中国で検出されたウイルス遺伝子の情報がGISAIDに登録
・123株(上海69、北京22、四川省14、福建省12、広東省6)は、BF.7やBA5.2などすでに中国以外でも報告されている変異株ばかり
・1日に100万人を超える感染者が出ているとも言われる中国で、今後新たな変異株が出現する可能性は十分にあり、引き続き注視が必要

アメリカではXBB.1.5が増加



・2022年12月からXBB.1.5という組換え体が急激に増加、特にアメリカの東側の地域では、すでにXBB.1.5が半分以上

・Xで始まる変異株は組換え体を表しており、XBBはBJ.1とBM.1.1.1の組換え体
・組換え体は、2種類以上の変異株に同時に感染することで、感染者の体内でそれらの遺伝子が混ざり合って発生
・組換えは珍しいことではなく、いくつかの組換え体が確認されており、これまでもデルタ株とオミクロン株との組換え体であるXD、XF(通称デルタクロン)やBA.1とBA.2との組換え体であるXEなど

XBB.1.5は免疫逃避が強く、ACE2受容体への親和性が高い



・XBB.1.5は、過去の感染やワクチン接種によって得られる免疫から逃がれる性質(免疫逃避)が強いという特徴
・また、XBB.1.5は免疫逃避だけでなく、ACE2受容体への結合力が強い・・それだけ感染力が強くなっていることを示唆

XBB.1.5の重症度は?



・例えば、アメリカでXBB.1.5が最も広がっている州の一つであるニューヨーク州では、現時点では感染者数は緩やかな上昇にとどまっていますが、その一方、入院患者数が上昇してきており不気味な印象
・XBB.1.5の重症度が高いことを示している可能性もありますが、世界的に新型コロナの感染者数は正確ではなくなってきていますので、単に実際の感染者数を正確に反映していない可能性

・XBB.1.5の重症度については、今後のデータの集積を待つ必要

できることは?

・現在日本の検疫体制は以前よりも緩和しており、海外から日本国内に新たな変異株が持ち込まれるリスクはこれまで以上に高く、
 今後国内で新たな変異株が増加していかないか、ゲノムサーベイランスで監視する必要

・また、XBB.1.5も含め世界中で広がっている変異株は全てオミクロン株の亜系統であることから、効果の程度に差はあると思われるものの、オミクロン株対応ワクチンによる感染予防効果は従来のmRNAワクチンよりも高い(XBBに対してはオミクロン株対応ワクチンの接種によって中和抗体の上昇が得られたと報告されています)。


忽那先生は、基本的な感染対策をしっかりと続け、ワクチン接種の検討を勧めています。