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異なるゲージ(軌間)を繋ぐ・・・その二

2023-01-07 | おでかけ情報
狭軌が日本で広まったきっかけは、最初に開通した新橋-横浜間の線路にこの軌間が採用されたこと。

明治時代、鉄道建設を指導したのは英国人技師。「山地が多い日本においてサクッと急ピッチで鉄道建設を進める」ために割安な狭軌が有利だとこの英国人技師は考えたと言うことです。

では、異なるゲージを埋め、繋がるためにはどのような工夫が?

・乗り換える、積み替える
・ゲージの変更(いわゆる改軌)工事
・台車交換
・軌間を変更できるフリーゲージ方式

そして、三線軌条。狭軌と標準軌のレールの一本を共用しようとするものです。

詳しくは、
"レールが3本?日本に現存する”三線軌条”4か所すべて紹介"
https://18kipper.com/dual_gauge/

1)箱根登山鉄道 鉄道線:箱根湯本駅 – 入生田駅

箱根登山鉄道では、箱根湯本-強羅間(標準軌)を走る車両が、小田急線小田原-箱根湯本間(狭軌)にある車庫に出入りするために「三線軌条」

     ※以下、Yahoo地図


2)京急逗子線:金沢八景駅 – 神武寺駅

京急の車両が標準軌ですが、金沢八景の近くには鉄道の車両工場があり、そこで製造された京急以外の狭軌の車両(JRなど)が狭軌であるJR横須賀線まで抜けために使われる。



3)北海道新幹線:青函トンネル内

2016年の北海道新幹線の開通とともにできた新しいスポットで、従来の狭軌の在来線に加えて新幹線も走れるように標準軌を付け加えて「三線軌条」



しかし、現在青函トンネルを走れるのは新幹線と貨物列車、わずかな臨時列車のみで、在来線の定期列車は運用上の理由ですべて廃止。かつては「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」など、北海道と本州を往来するたくさんの寝台特急が運行されていた。


4)秋田新幹線:神宮寺駅 – 峰吉川駅

元々在来線<田沢湖線・奥羽本線>用(狭軌)の線路を標準軌に変えて新幹線が走れるようにしたもので、新幹線が在来線の路線に乗り入れるミニ新幹線。

この区間以外は盛岡・秋田間は単線並走で、すれ違いができるようこの区間の在来線側を「三線軌条」



このように、現在鉄道として乗客が通過できる三線軌条は、3)と4)のみになりますが、
今回、阪急新線が新大阪―十三―北梅田が三線軌条で建設されれば、在来の阪急線が、新大阪や北梅田に乗り入れることができます。

ウサギ年の初夢?・・・。