楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

未練がましいハナシ

2009-04-26 20:54:43 | 季節の花
   
毎年、地に植えた花で今頃顔を見せてくれるのが、最初の写真の「いちはつ」。
あやめ科の中で一番早く咲くところから付けられた名前らしい。白色もあるとか。
次は「のうぜんかずら」。
6月くらいから咲き始めるだろうか。ほんとはもう少し色の浅いほうが好きだったのだが、苗の時確認できずに、咲いてからイメージが違ってがっかりしたのを覚えている。
次は「オーシャンブルー」。「のうぜんかずら」とよく似た時期に咲き出す。「のあさがお」の突然変異種らしい。
名の通り深い青色に惚れて我が家にお越しいただいたが、「のうぜんかずら」と同様つる性なのでその繁殖力がすさまじく、いまやその横暴ぶりにさんざん振り回されているていたらくである。
そして最後の「もっこうばら」。
実はこの写真は我が家のものではない。何年か前に我が家の「もっこうばら」は枯れてしまって、もう我が家からは姿を消してしまったのだ。
というのも、件(くだん)の花は実家の父から小さな苗を貰ったものの、その当時は大して興味もなく、発砲スチロールの箱に入れたまま放置していたら、いつの間にか大きくなって美しい花を咲かせ出したまではいいのだが、ぐんぐん大きくなってテラスの屋根につかえはじめたのだ。
こりゃ不味いと場所を移すために箱を持ちあげようとしたところ、箱の底に穴を開けて地中に根を伸ばし、深く潜っている様子で、ガンとして動かない。
バラは移植しちゃダメと聞いてはいたが、上手に土をつけて移動させれば大丈夫なんじゃないかと土を掘りに掘ってなんとか屋根にかからない場所に移動させ様子をみてみたが、(ショックが大きかったのだろうか?)やはりダメだったのだ。
拙宅は道路沿いに建っている関係で、常時、散歩やウォーキングする人たちが家の前を通って行くのだが、その「もっこうばら」はそういう人たちにとても喜んで貰っていたのだ。
私自身もバラなのに棘がなく、優しい薄黄色の花びらが幾重にも咲き零(こぼ)れる様を非常に気に入っていたので、しばらくは残念でたまらなかった。
そして、よそ様の「もっこうばら」が美しく咲いているのを見るたび(ああ、いっそ挿し木にすればよかったのか?枯れずにいてくれればよかったのに)などと未練がましく思い出していた。
やっと最近、いい加減、(・・・のに)からは卒業して、もっと虚心坦懐に花を愛でてはどうなんだと無意味な未練を断ち切る方向に頭が切り変わってきた。
コメント
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