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日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

五木ひろしコンサートレポート

2010-02-04 21:23:52 | 映画、演劇、コンサート
例えば、スーパーのレジ係りの人でも声のトーン、しゃべる速度、あるいはお辞儀のタイミング、ドンピシャ自分にとって好感度100%という人にまれに会うことがあり、(あ、こんな人嫁さんに欲しい)と思ったりすることがある。
(息子にという意味ではない)
しょもない前ふりで始めたけど、五木ひろしの声や歌い方というのも、わたしには本当に心地よくて、安心して聞けるというか、素直に心を預けられるという感覚があります。足を運んで正解でしたね。

まず普通のダークスーツ姿でしょっぱなから「凍鶴」「よこはまたそがれ」「夜空」「千曲川」(ほんとに名曲!)「そして巡り合い」「契り」と軽いトークを交えながらまさに熱唱。(途中で真っ白のスーツに着替えたような?)
とにかく歌のうまさが気持ちいい。一応挨拶代わりの歌が済むとアンサンブルの白っぽい着物に着替えて、同じく艶やかな着物姿で現れた香西かおりと伍代夏子を紹介して3人で「難波育ち」。
それぞれゲストの曲を一曲ずつということで、香西の「はぐれ草」伍代の「金木犀」が披露されたあとは、五木の「細雪」「長良川艶歌」。

時々てらいのないトークが入るものの、真面目な人柄が邪魔するのか、うまいトークとは言いがたい。
それでも息子が二十歳になったこと、ホワイトデーである3月14日が自分の誕生日であること、トイプードルを飼ってて「桃太郎」と「茶々」という名前であること、今年は歌手生活46年目だけど、五木ひろしでは40周年なんだというようなプライベートの話題をごく普通に語って、客席も暖かく聞いてるという感じですかね。

その間、2人のゲストの着物の着替えがあり、香西の「無言坂」と新曲の「女の帰郷」、五木が黒のスーツ(ベルベットかな)に着替えてくると、ここから3人椅子に座って掛け合いトークと五木のギター演奏でフォークソングという演出。
香西「思い出枕」伍代「夢一夜」五木「シクラメンのかおり」。

ところで、そのトークで知ったのですが、香西かおりはずっと独身かと思ってましたけど、2年弱結婚生活してたことがあるんですね。伍代夏子はご存知杉良太郎の奥さんですが、17年下だそうで、五木ひろしも奥さんとは11歳違いだそうです。五木ひろしがゴルフ好きという話も出てましたね。御年は61歳だそうで。ま、そんなことどうでもいいですが、ここでの締めは3人で「居酒屋」。

そして伍代の「紅一厘」「鳴門海峡」といって、今度はデザインを変えた白のスーツに着替えた五木が平成に入ってのヒット曲「振り向けば日本海」「のれん」「汽笛」「傘の中」「紅い花」を歌い上げ、昨日発売なったばかりという新曲「おしろい花」でソロはピリオド。
最期は女性2人も白いロングドレスにお色直しして全員で「川の流れのように」を歌ってフィナーレとなりました。

付けたしみたいですが、伍代夏子の声はりんと張ってつややか、香西かおりは意外と低音で暗い情念の表現にふさわしい声質のように思われました。
ロックやポップと違い、美しい着物姿でのしっとりと緩(ゆる)やかなジェスチャー、肌に馴染んで落ち着きます。
ステージを夢舞台にする正統的なパフォーマンスを見た気がします。
※曲名は字に誤りがあるかもしれません。あしからず。
コメント
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