



やっぱりざくっと建物の話を先にしておこう。
ガイドさんに聞いてまだ覚えている名所雑学編というところかな。
大仏さまが安置されてる東大寺大仏殿、一番上の屋根のしゃちほこみたいな飾りの両端間の距離、二段目の屋根の真ん中のかぶとみたいな飾り屋根の端から端までの長さ、大仏殿に向かう参道の幅が同じなんだそうですよ。
近寄ってみると建物がさすがの大きさであることに驚かされます。
で、この大仏殿というのは「金堂」なわけで、そも「金堂」とは何かというと本尊仏を安置してある堂をいうんですね。「五重塔」などの塔とはお墓のことなんだそうです。
それから、法隆寺では玉虫厨子も見る事が出来ましたが「厨子」というのは仏壇のことだというのも初めて知りました。
法隆寺の五重塔の特徴としては最上段の屋根の一辺の長さが最下段の屋根のそれの丁度半分だそうで、それ故の安定性のある美しさが人気の秘密だそうです。
シルエットの塔と金堂(これはだから法隆寺の本尊安置堂になるわけです)の写真もありますが、夕日をバックにこの方向から撮った五重塔が最も美しいとされている、なんて言われて田舎ものは、夕日を待つ時間のあろうはずもなく、即シャッターを切ってみたのであります。
この五重塔の細く突き出たてっぺん部分には“鎌”が東西南北に4本飾られていて、雷除けのおまじないらしいということでした。
金堂にも東西南北四本の柱に巻きついた龍が彫られていてこれも火災除けのおまじないという話でした。(龍神は水の神様ですからね。)
きっと、この寺の創建に携わったエラい人の「ハンター×ハンター」でいう“念”が込められてるために、1300年余の長きに渡り厄災よけの結界が張られて、世界最古の木造建築たり得てるんですよ。
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」の鐘は偶数時間につかれるそうで、こちらはタイミング良く聞くことができました。
建物の写真は、もちろん他にもたくさん撮ってるんですが、切りがないので、思い切り良く以上の分だけで一応この項は終わりとします。