楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

つらつら

2016-02-10 22:28:40 | 日記
本日縁ある人のお葬式に行って参りました。
真言宗の教義に忠実な、とても丁寧なお見送りの仕方に少々驚きました。
導師のお話で、往生と言うのは(あの世に)行きて生きると言う意味だと聞き、仏教の教えの片鱗に触れた気がしました。

わたくしはあの世があるとも、ないとも、そんな事はあまり深く考えたことはありませんが、例えば死んでからの極楽を期待して、この世で功徳を積むといった打算的考え方は、悪いことをするよりはましでしょうが、あまり高邁な精神とは言えないと思いますよね。

独断なんですけど、あの世とは未来のことじゃないんでしょうか。

自分のため、家族のため、愛する者たちのため、なら動けますけど、嫌いな人間や敵のためにはなかなか心を尽くすことは出来ませんよね。

でも、究極の二択を迫られた時、自分でも理由を説明できないけど、突然仏性を発揮してしまうと言う瞬間があるのじゃないかと想像することがあります。

わたしのためでも、あなたのためでもなく、大いなる意志に従う無意識の選択。
これは子孫に伝えていかねばならない人類の方向性とでも言うべきひとつの思想なんだとしたら、それは未来にこそ、結実し、そこにユートピアは実現する。

未来もあの世も現世の人間には見ることは出来ないけれど、夢という生きるための方便でも充分なんじゃないの?
コメント (2)
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