意地で仕上げたが、途中で何度放り出そうと思ったか!
友人が貸してくれた古い本の、原寸という型紙を見た段階で、何だか小さそうだなあと思ったものの、物は試し、まずは説明書の通り作ってみようじゃないかと一抹の不安を感じながら、取り掛かかったのだが。
大体、金魚袋というと羽海野チカのハチミツとクローバーに出てきてた手提げのイメージが頭にこびりついていて、こんな飴玉数個しか入らないような大きさでものの役に立つのかという気持ちもあったんですよね。
そしていざ取り掛かると、パーツは多い、一チョ前に接着芯も用意してやらねばならないとめんどくさげな気配が漂ってきて、それでも気を取り直して布を裁ち、縫いに掛かると綿素材なものだから、布がカタクて針がなかなか進まない。
そもそもお手本はちりめん細工なのだが、ちりめんはお高いので色のきれいなハギレで間に合あわそうとしたのがまずかった。
そして、へこんだのが、中布付きの袋なので作り方がちょっと複雑なのだ。
単細胞の脳みそに負荷がかかる。物が小さいので細かいところが非常に縫いにくい。
誰に頼まれたわけでもなし、楽しさよりも苦しさの勝る手芸なんかに何で時間と労力掛けなきゃならないんだと途中で嫌になっちゃいました。
しかし、乗りかかった舟、出来上がりがやはり見たいんですね。泣き泣き(ははは)頑張りました。
うむ、かわいいね。