田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

柴又帝釈天:葛飾区

2018年01月07日 | 日々のあれこれ
1月6日(土)夕方から、葛飾区高砂で新年会があるので、その前にと柴又の帝釈天周辺を一人で散策しました。
因みに友人たちは「柴又七福神巡り」をしています。私は平成10年に同じコースを巡ったのでパスしました。

京成金町線「柴又駅」。又の中の点が気になります。

駅前には、「フーテンの寅」こと車寅次郎の銅像(等身大)、多くの人が記念撮影していました。
映画「男はつらいよ」は、全部で49作(特別編含む)ありますが、主演の渥美清さんの名演技は今でも忘れられません。勿論、倍賞千恵子さんもです。

帝釈天参道。この帝釈天参道商店街は大正元年に発足したそうで、歴史的な建物が数多く残っています。

参拝客でごった返していました。

帝釈天の二天門が見えてきました。参道の両側には名物の草だんごや塩せんべいを売る店、老舗の川魚料理店などが軒を連ねています。

名物草団子。高いので今回は遠慮しておきました。

「二天門」は、明治29年の建立で入母屋造瓦葺の楼門(2階建て門)です。

二天門を入った境内正面に位置する「帝釈堂」。参拝に向かう長蛇の列。
帝釈天は通称。正式には、日蓮宗「経栄山題経寺」と言うそうです。

木彫刻①帝釈天の内外には、多数の木彫があり、帝釈堂は彫刻ギャラリーとして有料(庭園とセット)で一般公開されています。

木彫刻②当時の名人達が彫ったもので、文化財的価値があるそうです。

邃渓園(すいけいえん)。こちらも大変素晴らしい庭園で木彫と合わせて是非ご覧いただきたいところです。

池泉式庭園で、昭和40年(1965年)、向島の庭師永井楽山の設計。

庭園への立ち入りは禁止。周囲に設けられた屋根付きの廊下から見ることができます。

池と見事な松。建物は「大客殿」。昭和4年の完成で、入母屋造瓦葺、平屋建の左右に細長い建築です。

境内も人人人で大混雑。

鐘楼

「水かけ観音様」。こちらも行列

次に、山本亭に行きました。こちらは古民家(県外)で詳しく紹介していますのでそちらをご覧下さい。



江戸川の河川敷にある「矢切の渡し」(船着き場)。渡し船の運賃は片道200円です。

寒い中、乗船している人がいます。

細川たかしが歌って大ヒットした「矢切の渡し」(1983年2月21日に発売)の歌碑。

次は「葛飾柴又寅さん記念館」に行きました。





とらや(くるまや)の茶の間。映画で実際に使用された「くるまや」のセットが撮影所から移設されました。

さくらの夫。諏訪博が勤めていたとらや裏の朝日印刷所。手前はタコ社長、奥が博。

中央がマドンナ「吉永小百合」。やはりマドンナの中では断トツに美人ですね。
因みにもっとも人気のあるマドンナは浅丘ルリ子だそうです。2位が、吉永小百合です。(Yahoo!JAPAN 2,013アンケート)
今年、通算120本目の映画に出演されるそうですが、72歳を超えても元気で活躍されていて凄いですね。

吉永小百合のサイン。美人は字もきれいですね。

寅さん記念館は平成9年に開館して20年になるそうです。

次に寅さん映画の監督、山田洋次ミュージアムに行きました。

映写機やフィルムを入れたケースが展示されています。

これは柴又駅前にある寅さん像の原型です。

新年会に向かおうと柴又駅前に行くと寅次郎の腹違いの妹「さくら」の像もありました。行きは人込みで気づきませんでした。



山本亭:葛飾区

2018年01月07日 | 古民家っていいなぁ。(県外)
6日、葛飾区にある「山本亭」に行って来ました。数年前にあーちゃんと行ったことがあるので、今回で2度目になります。
大正末期に建てられた山本亭は、趣ある書院造に西洋建築を取り入れた、和洋折衷の建築が特徴の建造物です。

全景。江戸川の堤防から。

長屋門。武家屋敷に見られる伝統的な長屋門に、洋風の意匠を取り込んだ、和洋折衷の造りになっています。昭和5年から8年の間に古い門を取り壊し、新築されたものです。

当時は洋風建築を取り入れることが富裕層の間で流行しており、その佇まいを今に残す貴重な建築として、葛飾区が登録有形文化財に指定。昭和63年に買い取り、平成3年4月から一般公開されています。

旧玄関。山本亭が住居として使用されていた当時、客人は長屋門からこの玄関を抜け、右手奥の鳳凰の間へ案内されていたようです。

黒玉石が敷き詰められた間口一間、奥行一間半のゆとりある玄関には、人力車が展示されています。

こちらが現在使用されている入口の門です。

鳳凰の間。山本亭唯一の洋間です。

外から見た鳳凰の間。

白漆喰仕上げの天井。
客人をもてなす応接室として利用されていたことからも、当時の西欧文化に対する憧憬の念が感じ取れます。

ステンドグラスが使用されています。

居宅。3間続きの和室で26畳あります。庭園に向かう見晴らしのよい、心安らぐ空間です。
居宅のガラス戸には、大正硝子が使用されており、歪みがあり、不規則な波によって光の屈折が生じ、ガラス越しの景色が曲がって見えます。

ガラス戸やガラス欄間を多用することで開放感のある構造になっています。

外から見た居宅。明り取りの窓、違い棚など、書院造の特徴が随所に見られる建物は、木造二階建て。1階は120坪の広さがあり、2階が15坪、地下防空壕や土蔵、長屋門で構成されています。

この「花菖蒲」の絵は、平成3年、山本亭の開館に合わせ、葛飾区の委嘱により、日本画家「福田千惠」さんが製作したものです。

茶室。予約した人しか入室できないので、外観のみですが、「にじり口」や「つくばい」のある本格的な茶室で、間取りは4.5畳の広間、4畳の水屋、6畳の寄付き待ち合いで構成されています。

主庭① 270坪の典型的な書院庭園は、米国の日本庭園専門誌「Sukiya Living〜ランキング調査(2016年)で、第3位に評価されています。
冬の風物詩雪吊り。雪吊りは、重い雪から木の枝を守るために施されますが、東京ではなかなかお目にかかれませんね。

主庭② 縁先に池を配し、背景には広がる常緑樹。大変よく手入れされています。
山本亭は、京成金町線 柴又駅下車8分。有名な帝釈天の近くです。
寅さん記念館&&山田洋次ミュージアム&山本亭セット料金550円なので、3館見るのはこちらのセットがお得です。