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シダ植物②:びっくりシダ

2023年10月18日 | 花さんぽ・花めぐり

つくば植物園で9月24日まで「シダ・ミュージアム ~つくばシダ展~」が19年ぶりに開催されていました。

中でも第1展示室(教育棟)で行われた「びっくりシダ投票」には881人の投票があったそう。

よく見かけるシダとはだいぶ違う、面白い形や個性的な色のシダ10種類がエントリー。

期間中の来園者数は約3500名ですから、4人に一人が投票したことになります。私もその一人です。

10月3日にHPで報告があり、以下のような投票結果とのこと。

第1位「プラティケリウム・コロナリウム」(Platycerium coronarium)ウラボシ科(278票:32%)

和名:ビカクシダ(麋角羊歯)、別名:コウモリラン 

トナカイの角のような形のビカクシダ。胞子葉が長く垂れ下がる。

第2位「オオトクサ(大砥草)」(Equisetum praealtum)トクサ科(147票:17%)

節があるのが特徴。ザラザラしていてヤスリの代わりに使われた。

7~8月に茎の先端に綿棒のような花をつけ、そこから胞子を飛ばす。

第3位「デンジソウ(田字草)」 (Marsilea quadrifolia) (134票:15%)

デンジソウ科 四つ葉のクローバーに似た形の水草で、特異な形の夏緑性シダ。

僅差の第4位「ムカデカズラ(百足葛)」 (Phlegmariurus squarrosus)(133票)

ヒカゲノカズラ科 旧フペルジア・スクアローサ

針状の細長い葉を密集させた紐のような穂を分岐させる。樹上や岩上に着生する。

 

第5位「アクティニオプテリス・ラディアタ」(Actiniopteris radiata)(67票)

イノモトソウ科 扇形に切れ込んだ掌状複葉がまるで小さなヤシのよう。

第6位「マツバラン(松葉蘭)」(Psilotum nudum)(36票)

マツバラン科 根も葉もなく、二又に分かれる枝だけからなる単純なシダ。枝先に胞子のうをつける。

第7位「カニクサ(蟹草)(ナガバカニクサ型)」(Lygodium japonicum) (34票)

カニクサ科 木に絡みついて高い所に登るつる性シダ。長くのぼる蔓は、実は1枚の葉。

第8位「コンテリクラマゴケ(紺照鞍馬苔)」(Selaginella uncinata)(23票)

イワヒバ科 葉色がエメラルドグリーンで印象的な常緑性シダ。

第9位「ケイランテス・デアルバタ」 (Cheilanthes dealbata)(22票)

イノモトソウ科 葉裏が白い粉で覆われている。

第10位「アメリカシシガシラ(アメリカ獅子頭)」(Blechnum occidentale) (7票)

シシガシラ科 新しく出た葉が見せる紅色から緑色のグラデーション

※コメントの大部分は同園の名札から引用。