おはようございます。
今年はコロナ禍の影響で夏祭りなどのイベントや市民プールの運営も中止、夏休みは大幅に短縮。
子供たちが楽しみにしていたことが軒並み中止でかわいそうでなりません。いつまで我慢させればよいのでしょう?
8月に入ると漸く梅雨が開け、平年と同様晴れる日が多くなるそうですが、今度は炎天下で熱中症が心配。
毎日、感染者数が増え続けています。一体どうなってしまうのでしょうか。
’190905 筑波実験植物園
黄色の梅のような綺麗な花が咲く「ミズキンバイ(水金梅)」(アカバナ科)
浅い池や川に生える在来種の多年草で浮葉~抽水植物。長い地下茎を伸ばし、繁茂すると水面を覆う。
夏に黄色の花を次々に咲かす一日花。 5弁花の倒卵円形で先端がくぼむ。
花径は2~3cm。花期は6~8月
現在では、環境の変化で絶滅の危機に瀕し、「絶滅危惧Ⅱ類」
下の写真と見比べて見て下さい。「水金梅」は清楚でエレガンスですね。
'200721 手賀沼と大堀川合流部(北柏ふるさと公園側)
一方、南米などを原産とする外来種の「オオバナミズキンバイ(大花水金梅)」(アカバナ科)(以下、オオバナ)
見た目は「ミスキンバイ」の花同様、可憐で鮮やかな黄花。特定外来生物に指定されており、販売や栽培などは違法。
当初は滋賀県の琵琶湖などで爆発的に数を増やしていた。駆除に大変苦労されているとのこと。
ところが近年、印旛沼や手賀沼でも大繁殖して在来の生態系を破壊しつつあります。
「オオバナ」は水面を覆う水陸両生の恐るべき外来植物。
岸辺から水面に沿って横方向に茎と葉が伸び、厚みがある群落を形成。
非常に繁殖力が強く、ひ弱な「ミズキンバイ」と違い、あっという間に繁殖域を広げます。
水面の葉は形が違うようだ。
厄介なのは茎の破片からも再生し、乾いた陸上でも根付いて再生するおそれがある。
とても人力では駆除が出来ず、重機を使って除去し、焼却処分するそうだが、費用面で追いつかないのが現状。
特定外来生物の「ナガエツルノゲイトウ(長柄蔓野鶏頭)」(以下、ナガエ)。
南米などを原産とするヒユ科の多年草で驚異的な(恐るべき)繁殖力を持っています。
在来種が絶命、減少する恐れがあります。
「オオミズ」と「ナガエ」の混成群落が形成され、まるで陸地のように見えます。
手賀沼ではこれまで、「ナガエ」が大繁殖していたが、ナガエさえも駆逐するくらい「オオミズ」が大増殖。
「ナガエ」も川辺などの浅い水際に群落を作る抽水植物で、一見すると「白詰草」に似ています。
名の由来は、花柄が長く、蔓性で、野に生える、ケイトウ(鶏頭)の仲間なので。
花期は6月中旬~8月。今まさに見頃(#^ω^)?です。
駆除は、群落丸ごと抜き取って根こそぎ回収し、焼却。
「オオミズ」と同様、茎の破片からも再生する恐るべき植物。
千切れた茎を下流に流してしまったりその場に放置をすれば、それがそれぞれ根を出して見事に再生して繁殖します。
地上に根付いた「ナガエ」。茎の節から新たな茎や根がどんどん伸び、2週間で8cmも伸びるとのこと。
なお、真冬には茶色に変色するが、枯れた訳ではなく、3月には茎の節から発芽します。
市のHP(ぐる~っと手賀沼)によると6月29日から1週間、県による「外来水性植物刈取作業」(試験駆除)が行われたとのこと。
日本に数台しかないという「水草刈取船」を琵琶湖畔から3日かけてトレーラーで運んだそうです。
今年から県が数年かけて駆除作業を行うそうです。
’090802 11年前のハスの群生地。奥に見える橋は「手賀大橋」
因果関係は判りませんが「手賀沼ハスの群生地(約10ha)」が全滅です。
’090802 ハス群生地の奥に見えるのは「手賀沼親水広場・水の館」(我孫子市)
昨年から減少し始め、今年は壊滅的な状況とのこと。
’090802 こんなきれいな花が咲いていました。
漸く見つけた2輪の花の写真(上)をHPに掲載していました。※市HPの写真('200710)を借用。
なんと、背景に写っている黄花は「オオミズ」ではありませんか。それもかなりの群落のようです。
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