27日(土)、見世蔵巡り(結城市)の後、昼食を予約していた下妻市の「Gallery&Cafe あかり家」に向かいました。
あかり家は昭和4年(1929年)に建てられた元材木商の店舗兼住宅をリノベーションし、2004年にオープンしたカフェです。
外観は築約90年の昭和レトロな趣きのある2階建ての古民家です。国道125号線に面しており、右側の妻側中央に玄関があります。(妻入り)
ランチを予約した際に予め建物を見学したい旨、お願いしたら快く了承して頂き、先ずは建物探訪から。
玄関を中に入るとホールが吹き抜けになっていて、正面上には神棚が置かれています。照明が点いているところが2階和室。
玄関を内側から見たところ。
玄関ホール。
中央の一段上がったところが和室、左がギャラリー、手前のホールにもテーブル席があります。古民具などがディスプレイされていて雰囲気いいですね。
幅が1間(1.8m)もある古い神棚。
玄関を入って右側にある薪ストーブ。奥がキッチンです。
私達は1階の和室のテーブル席に通されました。こちらの陶器のランプシェードはご主人の作だそうです。
こちらの部屋は床の間と書院のある和室に絨毯を敷いてあり、書院欄間には無垢の杉柾に「富士山と松林」の透かし彫り加工(絵柄を切り抜く工法)を施してあります。書院の組子障子も年代を感じさせる趣があります。
1階の座敷と玄関ホールの間の欄間にも「透かし彫り欄間」があり、「波と千鳥」の図柄が彫られています。
また、和室を囲むように庭側が縁側になっています。木の引戸が年代を感じさせます。
縁側のコーナーに藤の椅子が置かれ、お洒落なカップが飾られていました。
建物の正面にあたる元店舗だった部屋。作家さんの益子焼を販売しているギャラリーがあり、こちらにもテーブル席があります。
ご主人が作られた陶器も展示されています。
玄関ホール左手にある階段を2階に上がるとこちらは出書院(別名:付書院)、床、床脇のある本格的な座敷。書院障子(組子障子)の桟の繊細な図柄も見ものです。
2階和室から見た吹き抜け。
2階から吹き抜けを見下ろしたところ。この部分は元々床があり部屋だったのですが、吹き抜けにする為、床・天井部分を取り払ったそうです。
2階の天井も取り払ってあるので、小屋組みが見え、開放感のある素晴らしい空間になっています。
2階廊下のレトロな乳白色の照明がいいですね。窓は模様のあるガラスになっています。
日替わりランチは、2段重ねの弁当箱(左の2つ)で1,100円(コーヒー付)。量が少ないかもと心配していましたが杞憂に終わりました。
なお、料理は奥様が作られる家庭料理が中心で、コーヒーはご主人が焙煎しているそうです。因みにこちらの建物はご主人の生家です。
この後、常総市にある「長塚節の生家」に。続きは別ページで。
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