'231214「枯れ尾花」といえば「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という諺を思い浮かべます。
'231214 この尾花は枯れたススキ(薄)のこと。
12月になると枯れすすきの穂が夕陽を浴びて怪しく光っています。
ということで今回は秋の七草の一つ「ススキ(薄)」(Miscanthus sinensis)です。
イネ科ススキ属の多年草。日本(北海道~琉球)・朝鮮・中国に分布
日当たりの良い平地から山地に生え、株立ちになります。
高さ1~2.5m。葉は線形で縁はざらついて、注意しないと肌を切ってしまう。
'050904 花期:9~10月 花序は長さ20~30cm。
'231214 ススキが紅葉していることも。
'081012 郷土玩具のススキミミズク(穂を束ねて作られたみみずくの人形)
'091031 なお、茅葺屋根の「茅」は、ススキ、チガヤ、スゲ、イネ、ヨシなどの植物の総称です。
'041024 葉が幅5mm前後とたいへん細いススキの品種「イトススキ(糸薄)」(M. sinensis f. gracillimus)
草丈は標準的なススキの半分〜2/3ほど。
'041024 日本(北海道~沖縄)・朝鮮・中国・台湾に分布 花期:9~11月
'210916 葉の中央に白斑が入るイトススキの斑入り品種「ススキ’モーニング・ライト’」(M. sinensis 'Morning Light')
'221110 秋には赤みを帯びた穂がでる。花期:夏~秋
'231214
'230119 すっかり枯れ尾花に。
「ムニンススキ(無人薄)」(M. sinensis var. longiaxis) 花期:9~10月
'201015 別名:オガサワラススキ(小笠原薄) 常緑多年草 小笠原諸島固有種
'210714 葉に縞模様のような淡黄色の虎斑が入るススキの品種「タカノハススキ(鷹の葉薄)」(M. sinensis 'Zebrinus')
'050724 別名:ヤハズススキ(矢筈薄) 花期:8~9月
「Zebrinus」は「シマウマのような模様がある」という意味。
'210714 タカノハススキの小型種「ヒメタカノハススキ’ナイアガラムーン’(姫鷹の葉薄)」
緑色の葉にクリームイエローの横縞の斑が入る細い葉で、草丈は花穂も含めて1m前後
'210915 葉に白い縞斑が入るススキの品種「シマススキ(縞薄)」(M. sinensis 'Variegatus')
'100703 高さ1m前後で倒れにくい。花期:9~10月
'221227 ススキに似た「ハチジョウススキ(八丈薄)」(M. condensatus)
'201020 本州・四国・九州・琉球・小笠原の海岸に分布
'220914 大型で、葉はときに幅広く、3cmになり、葉の縁のざらつきが少なくて、裏面が白っぽい。
'230812 こちらもススキに似た「カリヤス(刈安)」(M. tinctorius)
本州中部の山地の草原や林縁に分布。日本固有種
'230924 草丈50〜100cmと低い。花期:8~10月
穂は枝(総と呼ばれる)の数が5本前後でススキより少なく、毛(芒)がないので見た目がかなり異なる。
平安時代頃は、”黄色”といえば本種で染めた色を指していたとされます。
滋賀県の伊吹山のカリヤスが有名で「近江刈安」と呼ばれる。
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