「木瓜」&「草木瓜」はバラ科ボケ属の落葉低木(雌雄同株)です。
「ボケ(木瓜)」(Chaenomeles speciosa)
和名は中国名の木瓜(ボックカ、モッケ、モケ)が転じたものと言われています。
別名:カラボケ(唐木瓜) 樹高:1~2m。中国原産で平安時代に日本に渡来
花期:3~4月、11月頃から咲く冬咲きを「カンボケ(寒木瓜)」といいます。
枝先に花径2~5㎝の5弁花をつけ、赤、朱色、白、ピンクの花を咲かせます。
果実には芳香があり、長さ8~10 cmの球状(楕円形)ほどになり、10月頃には黄熟します。
果皮は硬く、酸味が強いため、果実酒、ジャムや砂糖漬けとして利用される。
また、疲労回復や痙攣を沈める作用、利尿効果がある生薬としても利用されます。
ボケには200種以上の品種があり、鋭い刺のあるものとないものがある。
’東洋錦’ 大輪の一重咲。白、赤、白地に紅絞り、白は更紗絞りに咲き分ける。
’安田錦’ 東洋錦の枝変わり。中輪の一重咲。白、赤、白地に紅絞り、白は更紗絞りに咲き分ける。
’長寿楽’ 八重咲き、大輪。橙紅色の単色
’放寿の誉’ 長寿楽から派生した覆輪絞りの単色八重咲き、淡い桃色の花が特徴
’高嶺錦’ 東洋錦の枝変わり。大輪の一重咲き、桃色地に紅色や白の絞りと咲き分ける。
「クサボケ(草木瓜)」(Chaenomeles japonica) 別名:ノボケ、シドミなど
4~5月にしばしば葉に先立って展開し、5花弁で花径約2.5㎝の朱色一重咲きの花が2~4個束生する。
白花や八重咲きもあり自生しています。
日本固有種。樹高は30㎝~1mでボケよりも低く、幹は地面を這うか斜上する。刺が多い。
果期は10月、直径約3㎝でボケより小さく黄熟する。果実酒のほか、民間薬としても利用される。
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