対馬の低地~山地の幾分湿り気のある林縁や崖上等に自生する「ツシマギボウシ(対馬擬宝珠)」(Hosta tsushimensis var. tsushimensis)
クサスギカズラ科ギボウシ属の耐寒性多年草(宿根) 日本(対馬)固有種
草丈:15~75cm。花期:8~9月 長い花茎を伸ばし、総状花序つけ、漏斗型の花を咲かせる。
花色は基本は青紫色で濃淡があり、白花もあります。
'220928 果実は細長い朔果で3裂する。
’220413 新葉 葉は根元から長楕円形の葉柄が伸び、太い中央脈がある。
なお、園芸品種には春先に葉が黄色の黄金葉のものもあります。
また、本種の選抜種で花色がレモンイエローの’ミラクル・レモニー’(H. 'Miracle Lemony')があります。
まだ、お目にかかったことはありませんが、この品種は日本で作出された世界初の黄花系の品種とのことです。
ツシマギボウシの変種「ナガサキギボウシ(長崎擬宝珠)」(Hosta tsushimensis var. tibae)
林内のやや湿った岩上などに生育する多年草。9月に花穂を出し多数の薄紫色の花を咲かせます。
近年イノシシや鹿の食害と自生地が開発され るなどで数が減少し、あと200個体程度しか長崎市内には残っていないそうです。
日本(長崎市)固有種 絶滅危惧II類(VU)
長崎南高(長崎市)の科学部が「絶滅危惧種のナガサキギボウシを救いたい」との思いで、植物の組織を培養し、同一の遺伝子を持つ「クローン」を生成できる安価な簡易組織培養法を開発したそうです。
なお、ツシマギボウシの葉が長卵形~卵心形なのに対して、ナガサキギボウシは基部が葉柄にやや流れるのが特徴とのことですが、私には違いがよく判りません。
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