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冬の花:パンヤノキ&キワタノキ

2022年02月16日 | 花さんぽ・花めぐり

’220213 つくば植物園サバンナ温室

大木を見上げると「パンヤノキ」の花が咲いています。咲き始めで蕾も鈴なりです。

花は夜開き翌朝には萎んでしまうそうですが、曇天のせいか午前中も咲いていました。

パンヤノキは、「キワタノキ」同様、実から繊維が採れます。天然繊維の中で最も軽い。

'240416(追録)果実が開裂し、白い綿毛に包まれた種子を放出 

糸に加工するには不向きで、枕などの詰め物として使われます。

因みにアオイ科ワタ属の「ワタ(綿)」は、糸状に紡げるので布や衣類に使用できる点で両種と異なります。

①「パンヤノキ」(Ceiba pentandra) 南半球の熱帯原産

別名:カポック(Kapok) アオイ科パンヤノキ(セイバ)属の落葉高木 

カポックパンヤ(panha)も、本来は繊維のこと。

樹高20~30mになり、基部には板根を形成します。

この株は「サキシマスオウノキ (先島蘇芳木)」の板根のようにはなっていません。

花期:1~3月。花色は乳白色の5弁花で基部が合着。

'240416(追録)果実は紡錘形で長さ15~20cm。

この株には棘がないようですが、幼木には幹や枝に棘があります。

葉は葉柄が長く、掌状複葉。

なお、ややこしいですがウコギ科「シェフレラ・アルボリコラ」↑(Schefflera arboricola)の葉が「パンヤノキ」に似ていることから「カポック」という流通名がついています。斑入り品種の「ホンコンカポック」も一般によく知られています。

②「キワタノキ(木綿木)」(Bombax ceiba)熱帯アジア原産

別名:キワタ(木綿)、インドキワタ つくば植物園では「アジアキワタ」としています。

アオイ科(旧パンヤ科)キワタノキ属の落葉高木

花期:2~5月。花は赤く大振りで雄しべは多数。花は葉より先につけます。

花↑は「板橋区立熱帯植物館」HPから借用

この株には太い円錐形の刺(跡?)があり、上の方に棘がちらほら。

こちらの別株には鋭い棘があります。

大高木で高さ30mを超える。

葉は葉柄が長く、掌状複葉。



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