田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

夏の花:早乙女花

2021年08月21日 | 花さんぽ・花めぐり

雨上がりの18日、BOSOのフルハウスに。

3週間ぶりに換気しましたが、少しかび臭い感じ。

雨が降った後でないと、草刈の時、砂埃が酷く、全身が埃まみれになります。

田舎ぐらしを楽しみに行っているというより、草刈に行っているようなものです。

今回は「紅はるか」のつる返しもしてきました。

屁と糞とダブルで、ちょっと気の毒な名前の「ヘクソカズラ」(Paederia scandens) 

アカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草

地方では「クソタレバナ」など、もっと酷い言い方もあるそうです。

日本全土でごく普通に見られ、とても可愛らしい筒状の花を咲かせます。

花や葉や茎など全草を揉んだり、潰したりすると、強い悪臭を放つことから「屁屎葛(ヘクソカズラ)」と名付けられました。

花の姿を早乙女のかぶる笠に見立てた別名の「サオトメバナ(早乙女花)」、「サオトメカズラ(早乙女蔓)」の方が響きが良いのですが、「ヘクソカズラ」が一般的なようです。(万葉集には屎葛の名前で詠まれています)

花の中央部がヤイト(お灸)の跡に見えることから「ヤイトバナ(灸花)」とも呼ばれます。

ヤイトなんて言葉自体、今は死語でしょうね?

花期は8~9月 花は、筒状で、先端が外に曲がって浅く5裂し、外側は灰白色、内側は紅紫色で毛が多く生えています。

秋には葉は黄葉します。実は球形で直径5mmほど、熟すと黄褐色に。


夏の花:牡丹防風

2021年08月20日 | 花さんぽ・花めぐり

 

葉が厚く、青白色でボタンの葉に似ていることから「ボタンボウフウ(牡丹防風)」と呼ばれます。

学名:「Peucedanum japonicum」 日本原産で関東以西の海岸の砂地に自生 若葉や根が食べられるので「食用防風」とも呼ばれます。

 

セリ科カワラボウフ属の常緑多年草 草丈は60~100cmほど。根は太く、茎はよく枝分かれする。

花期:7~9月 白色の五弁花で、花径0.2~1.0 cmの小さな花を多数つけます。



葉は、3出葉又は1~2回3出複葉になり、小葉は倒卵状くさび形で、先が2~3裂する。

沖縄ではチョウメイソウ(長命草)と呼ばれます。

鹿児島県の農園では畑で育てる際、植物には大敵の海水(様々なミネラルを含む)を散布するそうです。


夏の花:薮茗荷

2021年08月19日 | 花さんぽ・花めぐり

ヤブミョウガ(薮茗荷)」(Pollia japonica

ツユクサ科ヤブミョウガ属の常緑多年草 東アジアに分布し、日本では関東以西に自生

葉がショウガ科の「ミョウガ(茗荷)」に似ていることから名付けられました。

花期:8~9月 花径は8mmほど。

湿気の多い、暖地の林縁などに自生しています。

草丈 :50㎝~1m

初秋に直径 5mm ほどの球状の実をつけます。はじめは緑色で、熟すと濃い青紫色になります。

こちらはフルハウスの「ミョウガ」です。周りはジャングル状態。


エイクホルニア・アズレア

2021年08月18日 | 花さんぽ・花めぐり

つくば植物園の水生植物温室に咲いていました。周年開花なので夏も咲いています。

’080223 ホテイアオイの近縁種でよく似た「エイクホルニア・アズレア」(Eichhornia azurea)です。 

’060430 南米原産で、ミズアオイ科ホテイアオイ属の多年草(浮遊植物) 

水中葉は水上葉と全く異なり、細長く対生し、成長すると水面上に大きく円形で肉厚の水上葉を広げます。このように一つの植物がつける違う形の葉のことを「異形葉」と呼ぶとのことです。

’041002 花は水上に葉よりも高く花茎が伸び、大輪の短い総状花序をつくります。薄紫色の花は、黄色の斑紋があり、花弁の縁には細かな鋸歯があるのが特徴です。

こちらが「ホテイアオイ(布袋葵)」(Eichhornia crassipes)

’050828 別名:ホテイソウ、ウォーターヒヤシンス

 


夏の花(果実):風船葛

2021年08月17日 | 花さんぽ・花めぐり

’040904 以前、自宅で育てたことがあり、種子の愛嬌のある模様がユニークです。

名前は「フウセンカズラ(風船葛)」(Cardiospermum halicacabum) 熱帯アメリカ・東南アジア原産

属名のカルディアスペルマムのCardioは〈心臓〉を、spermは〈種子〉を意味します。

’050904 ムクロジ科フウセンカズラ属のつる性一年草 東南アジア、中南米原産

’050806 花期:7~8月 草丈は1~3mで、生長が早い。

花径5mm程度の白花を咲かせますが、花を見るというより、風船状の果実(蒴果)を観賞します。

また、夏の「グリーンカーテン」としても使用されます。

’050806 紙風船のような果実(径2cmほど)は、3稜があり、中は3室になっていて、英名Baloon vine(ブルーンバイン)と呼ばれます。

各室1つずつの小豆が入っていて、はじめは緑色をしています。

’041030 鈴なりの果実。蒴果が熟して茶褐色になるころには、黒地に白いハート(猿面)模様の豆状の種子が採れます。