今月公開された「忍びの国」を見てきました。
数年前に原作を読んでいたので、どんな仕上がりになっているのか楽しみで…。
原作は、和田 竜氏で、この映画では脚本も担当しています。
監督は、中村義洋氏です。
主演(無門)は、嵐の大野君…、最大のライバルが同じ伊賀忍者(下山平兵衛)の鈴木亮平君です。
内容は、伊勢の国を平定した織田信雄が、伊賀を裏切った平兵衛にそそのかされて伊賀の国を攻め、敗走する。
…、という単純明快な物語です。
伊賀一番の忍者と自負する無門は、安芸の国から連れて来た妻の「お国」(石原さとみ)に頭が上がらず、銭を稼いでこないと家にも入れてもらえません。
家に入れてもらえない時の悲しげな表情は、大野君にピッタリの役柄でした。
さて、この物語の根幹は「伊賀の忍者は人ではない」。
例え、身内が殺されようと関係ない。
銭をくれれば、どんな奴にも味方する。
ってなところでしょうか。
伊賀の十二家評定衆という頭領たち(上忍)は狡賢く、下忍たちが稼いでくるカネしか当てにしていないし、下忍たちは下忍たちで銭を払ってくれる奴にしか味方しない。
こんな状況の中で巻き起こった織田軍の「伊賀攻め」…。
「自国を守るために誰が銭を払ってくれるのか」しか考えていない下忍たちは、自分たちの国は銭を貰わなくても守るという掟があり、銭が貰えないならとこぞって逃げようとしますが、「伊賀から逃げない」というお国の言葉で無門が北畠具教(伊勢を治めていた)の娘から具教の敵を討ってくれと渡された「こなす」という大金で売れる焼き物で「敵を討ったら支払う」と約束し、銭目当ての下忍たちと織田軍が壮絶な戦いを繰り広げて、伊賀から織田勢を追い払います。
結局、伊賀は数年後に織田軍に攻め滅ぼされてしまうのですが…。
この伊賀の国の「十二評定衆」と下忍たちの関係、どっか今の日本の社会と似てないでしょうか。
「十二評定衆」=「大企業の経営陣」と「下忍」=「非正規雇用者」の関係です。
「下忍」たちは、殺されたって知らん顔され、道端に捨て去られます。
「非正規雇用者」たちは、経営が苦しくなると切って捨てられます。
そんな時代背景をヒシヒシと感じさせられる作品に仕上がっていました。
作品の大半を占めるアクションシーンも楽しめますが、「人が人として暮らすことの大切さ」を再確認できる作品でもありました。
さすがに、原作者が脚本も書いてるとテーマがクッキリと浮かび上がってくるなぁ~なんて思いました。
数年前に原作を読んでいたので、どんな仕上がりになっているのか楽しみで…。
原作は、和田 竜氏で、この映画では脚本も担当しています。
監督は、中村義洋氏です。
主演(無門)は、嵐の大野君…、最大のライバルが同じ伊賀忍者(下山平兵衛)の鈴木亮平君です。
内容は、伊勢の国を平定した織田信雄が、伊賀を裏切った平兵衛にそそのかされて伊賀の国を攻め、敗走する。
…、という単純明快な物語です。
伊賀一番の忍者と自負する無門は、安芸の国から連れて来た妻の「お国」(石原さとみ)に頭が上がらず、銭を稼いでこないと家にも入れてもらえません。
家に入れてもらえない時の悲しげな表情は、大野君にピッタリの役柄でした。
さて、この物語の根幹は「伊賀の忍者は人ではない」。
例え、身内が殺されようと関係ない。
銭をくれれば、どんな奴にも味方する。
ってなところでしょうか。
伊賀の十二家評定衆という頭領たち(上忍)は狡賢く、下忍たちが稼いでくるカネしか当てにしていないし、下忍たちは下忍たちで銭を払ってくれる奴にしか味方しない。
こんな状況の中で巻き起こった織田軍の「伊賀攻め」…。
「自国を守るために誰が銭を払ってくれるのか」しか考えていない下忍たちは、自分たちの国は銭を貰わなくても守るという掟があり、銭が貰えないならとこぞって逃げようとしますが、「伊賀から逃げない」というお国の言葉で無門が北畠具教(伊勢を治めていた)の娘から具教の敵を討ってくれと渡された「こなす」という大金で売れる焼き物で「敵を討ったら支払う」と約束し、銭目当ての下忍たちと織田軍が壮絶な戦いを繰り広げて、伊賀から織田勢を追い払います。
結局、伊賀は数年後に織田軍に攻め滅ぼされてしまうのですが…。
この伊賀の国の「十二評定衆」と下忍たちの関係、どっか今の日本の社会と似てないでしょうか。
「十二評定衆」=「大企業の経営陣」と「下忍」=「非正規雇用者」の関係です。
「下忍」たちは、殺されたって知らん顔され、道端に捨て去られます。
「非正規雇用者」たちは、経営が苦しくなると切って捨てられます。
そんな時代背景をヒシヒシと感じさせられる作品に仕上がっていました。
作品の大半を占めるアクションシーンも楽しめますが、「人が人として暮らすことの大切さ」を再確認できる作品でもありました。
さすがに、原作者が脚本も書いてるとテーマがクッキリと浮かび上がってくるなぁ~なんて思いました。