村井嘉浩宮城県知事が11月にも女川原発の再稼働に同意すると話しました。
東日本大震災で被災した原発としては、初めての再稼働になるやもしれません。
知事は、地元の経済活性化と交付金などの国からのおカネが入るからと言っていますが、周辺住民には不安の声が上がっています。
なんせ原発周辺30キロ以内の避難経路さえ確保されてないんですからね。
そりゃ~不安でしょう。
菅総理が「2050年には二酸化炭素の排出量を0にする」と言ってますが、電源構成を考えると原発は外せないと思っているようです。
本当に、それで大丈夫なんでしょうか?
再び大地震が襲ってこないという保証はないし、原発が海辺に並んでいる日本では、どこの原発が津波に襲われても不思議じゃありません。
福島の事故で分るように原発が津波で破壊されたら、住民の生活は一瞬で壊れてしまいます。
そして、何十年も放射能による汚染は継続して、結局前には戻らないことが分ってるのに、原発にしがみ付いてる日本の政府は、どんな未来図を立てているのでしょうか。
福島に日本初の原発ができた時、アメリカのGE社の開発した沸騰水型原子炉を採用しました。
将来に向け原発の国内生産を見越して、東芝や日立などを下請けにしましたが、ある意味アメリカから押し付けられて原発を作ったというのが本当の所でしょう。
核燃料サイクルなんて夢のようなお話もありましたが、結局は見切り発車してしまい、今では使用済み核燃料の保管先さえ決まっていない状態です。
見切り発車をした時、当時の政治家は何を考えていたのか?
こんなに危険な金食い虫の原発を作っておいて、責任を取らずに鬼籍に入ってしまった人もたくさんいます。
現在では、各種の再生可能エネルギーだけで日本で必要な電力がすべて賄えるという報告もあります。
それなのに、まだ原発が必要と考えてる政府に疑問を感じてしまいます。
将来に渡って国民の安全な暮らしを守って行くのが政府の最大の仕事ではないかと考えるのは間違っていることなんでしょうか。