昨夜の8時少し前、NHKでドラゴンズ×スワローズの一戦を楽しんでいたら、画面がスタジオに切り替わりアナウンサーが「間もなく、緊急事態宣言の追加について菅首相の記者会見が始まります」とのこと…。
サブチャンネルで野球をやってるかとボタンを押しても変わらず、NHKはどうしても会見を見せたいんだという意思を感じました。
「野球を楽しむより、菅さんの会見を見ろ!」ということだったんでしょうね。
暫くして始まった菅総理の会見は「北海道・広島県・岡山県に緊急事態宣言を発令する」というもので、その決定は分科会の専門家による強い進言があったからということでした。
午前中の分科会の会合では、西村担当相から「三道県にまん延防止措置を」という諮問が出されたそうですが、これに対し専門家が大反対し、西村さんが首相に図って「緊急事態宣言」が決まったということです。
この流れって、本当にそうだったんでしょうかね。
これまで分科会では、専門家の意見が通らずに政府の言いなりだったのに、今回はなぜ専門家の意見がこんなにも強調されて伝えられているのでしょうか?
先に出された東京や大阪、愛知などの緊急事態宣言では感染者数が減ることなく現在では変異種による感染拡大が続き、結局期間を延長するしかない事態に追い込まれた政府は、今度ばかりは菅さんが「私が考えて決める」とは言えなくて、専門家に「こんな諮問を出すから大反対して、専門家に反対されて、緊急事態宣言を出すことにしたということにして欲しい」という裏取引があったんじゃなかろうかと邪推してしまいます。
「今回の緊急事態宣言の責任は、総理じゃなくて専門家に(押しつける)」という構図です。
記者から「東京五輪を開催できるのか」と聞かれても、相変わらず「安心安全な大会を目指している」としか言わないし、「緊急事態宣言はどのような状態になったら解除できるのかデータを出して」と言われても「総合的に判断して」とか言葉を濁してるし、これまでと変わった話を聞くことができませんでした。
こんなことなら野球中継の合間に字幕で「北海道・広島・岡山に緊急事態宣言発令を菅総理が表明」ぐらい伝えればよかったんじゃないでしょうかね。
あの会見を見て、国民は改めて菅首相の無能さを感じてしまったんじゃないでしょうか。
質問の答えに困ると尾身さんに助け船を要求することも多くて、一国の首相がまるで分かってないという印象も国民に与えてしまいました。
ここでも「コロナ感染については、専門家に委ねるんだ」という態度で、この人は一体どちらに向かっていこうとしてるのか分からずじまいでした。
やり玉に挙がっている飲食店や宿泊施設、レジャー施設などがバタバタ倒産している一方で、好調な決算を発表する大企業もたくさんあります。
ここでも、弱小中小企業は蔑ろにされ、多くの技術を持つ大企業はコロナ禍でも強さを発揮しているような感じがします。
菅首相の通り一遍の会見を聞かされても、やることは自粛生活を続けて、感染しないように気をつけるしかないんだなぁ~ということしか分かりません。