工房に引き篭もるオジサンの独り言

学歴も実績も無い 崖っぷちに立つオジサンがモザイク画を絵画にしようとしてるのだと思います。

531歩目   もう一枚の「聖母像」

2018年03月28日 | 日記
久振りの更新となりました。

僕も生きてます。

先日姉から連絡あり、「お母さん呼びかけても反応がないのよ・・」
一年ほど前から寝たきりになった母は何度か入退院をくりかえしていた。

三年前だったか・・その時は大粒の涙ながして観てくれたモザイク画。
        
モノクロ作品を母の顔だけカラーにして岐阜の病院に向かう。
時間がなかったので雑な絵になってしまった。 子供の頃 教科書に載ってる写真に色鉛筆で色ヲ付けてた事を思い出す。
今の教科書はカラーだろうから・・今時の子供たちはつまらない授業中どう過ごしているのだろうか。

姉と一緒に病室に行き母と面会するもやはり反応は無い、大きな声で呼びかけ手を握ったり身体をさすったり、看護士さんも一緒に声をかけてくれて・・。
数分後 反応あり。
薄く目を開けた母に見えるようにして「コレ解る? 母ちゃんと俺だよ」
「今度はちゃんと化粧してるの解る?」 母は婆ちゃんになっても外に出るときは必ず化粧する人なので自分なりに化粧してみたが、気に入ってくれたのかどうなのか判らない。
小さな声で「・・真平か・・」と聞こえたので僕の事は認識できたのかな。
絵に向けて指差しながら何か言ってるようなのだが声が小さすぎて・・同室の方に迷惑だろうから何度も「何?」と聞けず、看護師さんの邪魔にもなりそうだったので退出。

          
姉と看護士さんがいたから何とか堪えたが・・居なかったら泣いてたな。
その帰り道 運転しながら思った・・あのまま静かに向こうに逝きたかったのかもしれないな・・。
それなのに強引に引き戻してしまったのなら 最後まで僕は親不孝者である。
そして病院て所は簡単には逝かせてくれないところなのだな・・と。


気分を変えて。
病院へ行く前に偶然にも作品のモデルさんと遭遇。
春休みなんだなぁ。 彼女とは数回逢っているが妹と弟は二度目?
偶然中の偶然は、この日モデルさんの誕生日だったこと。
   「おじちゃんは貧乏だから何もあげられないです  ごめんね」
心の声「でもね この一枚の写真は将来宝物になるかもしれないのだよ・・」
       

母の事をもっと書こうかとも思ったが、今はやめておく。
もう少し精神状態が良くなった時にしよう。





コメント
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