日々の事から

日々のあれこれ   by Kirari

読書記録📖

2022-08-16 19:59:22 | 

『シャドウ』 神田 茜 著   2022.8.16読了

神田茜さんの本はハラハラする。一気に読み耽るストーリーである。

今回は売れっ子女優である姉を支え続ける妹が、姉から離れられるのか...と、ずっとハラハラする。姉はしたたかな性格なので放っておいても良いように思うが、小さい頃から姉を信頼しすぎている妹にはそれがわからない。

姉に尽くすのが当たり前に身についてきたのだ。疑うことも知らないから人間関係の多い人間からすれば疑問に思うことも多い。

キーパーソンは、妹に恋した青年。恋した理由も切ないのだが、姉にしたら、こいつが姉妹の関係を崩したようなものだろう。しかし姉の策略に二人は翻弄され続ける。

何よりもラスト... それはないでしょう?という終わりかた。

読み終わって、『神田茜 シャドウ 続編』よ検索してしまった😅

どうやら、今のところ続編は出ないようだ。読者を放り投げたままにしないでほしい。 青年を想うあまり垢抜けて自立した生き方ができるようになった妹。人間、やりたいことが見つかると光出すものだ。美しく成長した妹ももう30代...青年と人生を歩んで行ってほしい。

 

 

 


読書記録📖

2022-08-14 21:16:50 | 

『ビオレタ』 寺地 はるな 著   2022.8.10読了

寺地さんの小説は展開が想像つかないのに読みごたえがあるから面白い。今回は嬉々として病室に持ち込んだ甲斐があった。

のめり込めるストーリーでないと、他の患者の動向が気になってストレスフルとなる。

よくもこう、登場人物がバラバラな立場で事情も異なるのに うまく作り上げるなあ...と毎回思う。

 

結婚目前で別れを切り出され、雨のなかで泣き崩れる女と、それを拾った女。拾った女が経営する店には見えない雑貨屋の名前が『ビオレタ』だそうだ。

破談女が繋ぎで付き合ったかなり年上の男性がビオレタ店主の元だんな...ややこしい...っていうか、人間関係のどろどろじゃん。

その他たくさん登場人物がいる。なかなか面白いから読んでみるといい。

 

 

 

 


読書記録📖

2022-08-14 20:36:49 | 

『5分で読める!ひと駅ストーリー   - 冬の記憶 -   西口編』 

『5分で驚く!どんでん返しの物語』

どちらも、     『このミステリーがすごい!』編集部 編

2022.8.12 読了

この手の本は却って読みづらい。なんだかノルマを課せられたように読み進むせいか...

しかも この2冊、重なっている話が数話ずつあって、余計に興醒めした。内容は読みごたえあると言えばある。けど、記憶に残らない。小説家にとっていいことか?どうなんだろう。

確かに『ああー、そうなるの。』という感想を持ったものもあったし、重たい印象で終わったものもあった。心に残らないってどうなんだろう。

借りた本だからなんだが、時間を潰すにはいいかも。いい時間を過ごすには、ちょっと違うかも。