
第23回参院選が21日、投開票された。自民党は改選34議席からほぼ倍増し、現行の選挙制度のもとで最多だった2001年(64議席)を上回る65議席を確保した。公明党は11議席を獲得。自公両党は非改選を含めて参院の過半数(122議席)を得た。一方、民主党は改選44議席から大幅に減らし、1998年の結党以来最低の17議席にとどまる惨敗。共産党は01年以来12年ぶりに選挙区で議席を獲得した。日本維新の会とみんなの党は改選議席を上回ったものの、伸び悩んだ。
参院選は、昨年12月に発足した第2次安倍政権にとって初めての審判だった。自民党は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の景気浮揚効果を強調。衆参両院の多数派が異なる「ねじれ」状態が解消し、安倍晋三首相は政権基盤を強化した。
首相は21日夜、党本部で記者団に「国民に『決められる政治を進めていけ』と背中を押していただいた」と述べ、アベノミクスが信任を得たとの認識を表明。TBSの番組で「成長戦略を進めていくことができるかが問われている。古い自民党に戻ったら、党の未来はない」と決意を表明した。
自民党は改選数1の1人区のうち岩手と沖縄を除く29選挙区で勝利を収め、改選数2以上の複数区では、千葉、東京で公認2人が当選するなど候補者全員が勝利。比例代表でも18議席を確保し、01年以来12年ぶりに「比例第1党」になった。
公明党は埼玉、東京、神奈川、大阪の4選挙区で全勝した。比例は7議席を獲得し、選挙区と合わせて改選10議席を上回った。与党は参院の全常任委員会で委員の半数を確保したうえで、委員長を独占できる安定多数(129議席)も超え、「成長戦略実行国会」と位置付ける秋の臨時国会で主導権を握る。
一方、民主党はこれまで最低だった01年の26議席を大きく下回った。候補者を立てた19の1人区で全敗、自民党と議席を分け合ってきた複数区も他の野党が侵食。東京では現職が落選し、結党以来、首都で初めて改選議席を失った。比例は7議席で、過去最低の01年(8議席)に及ばなかった。
昨年の衆院選で54議席と躍進した日本維新の会は、選挙区の獲得議席が大阪と兵庫にとどまり、比例と合わせても8議席。みんなの党も埼玉、神奈川など4選挙区で勝利したものの、10年参院選で獲得した10議席を下回る8議席だった。
自民、みんな、維新3党の合計議席は81で、新党改革を含む非改選(62議席)と合わせると143議席になり、参院で憲法改正の発議に必要な3分の2(162議席)に近づいた。首相は今後、「加憲」を掲げる公明党を含めて、改憲の環境整備を図る。
共産党は東京、京都、大阪の3選挙区で議席を獲得。比例と合わせて改選3議席から8議席に倍増した。社民党は比例で1議席を確保したが、改選2議席は維持できなかった。生活の党は小沢一郎代表の地元・岩手でも敗北し、議席ゼロ。みどりの風も議席を獲得できなかった。
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国民は、極論すると経済、TPP、原発他の論点など、ドウデモ良く、ねじれを解消させて安定政権に期待した結果だった。ようやく反対、反対の野党ではダメと危機感をもった。
TPP反対の農協、百姓も応援した候補者も落選、こんな形も無い政党に期待せざるを得ない困惑、TPPの流れも止まらない。自民に反旗を...農協陳情あからさまにNO、解体も視野に入った。社民、生活、みどり、みな吹き飛んだ...鹿野元農水も比例でも落選、こんなものに色気だして出馬、晩節汚してトホホの引退だ。みな元、前先生、サル以下の厳しい人生が待っているが、程なく名前すら忘れられるだろう。