10月2日にゆぴあすに行った。ここに行く目的はサ活である。
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まず最初に身体を流し、露天に身体を沈める。今年の夏は長かった。しかし、さすがに10月である。日中に半袖になることはあっても、もはや夏ではなかろうと思っていたが、そうでもなかった。
時刻は4時くらい。夕方の風情は漂っているが、まだ暗くなるほどではない。目の前は森ってほどでもないが、木々がそれなりに生えていて、当然のように自然豊かである。まずはゆったりと身体を温めていると。
「カナカナカナカナ」
ん? ヒグラシ? え? 10月だよ?
「カナカナカナカナカナ」
間違いない! ヒグラシである。10月2日にヒグラシかぁ・・・衝撃だった。
八日目の蝉どころではない。10月のヒグラシである。もはやお相手はいないかも知れないのに、夏の夕方風情の鳴き声が響き渡っている。
こりゃ驚いたね。と、ひとしきり驚いたところで、ちょっと柔軟体操をしてみる。
ここの露天はわりと空いていて、迷惑がかかる人はいない。そんなわけで温まった身体でゆっくりと身体をほぐす。足を前後に開いて前の足を曲げ、ふかく腰を落とし、腸腰筋あたりを伸ばす。
そして、開脚をしてゆっくりと角度を広くしていく。
そのときだった。
浴槽脇の椅子で涼んでいたおじさんがオレに声をかけた。
「スゴいですね、足、開きますね」
急なことだったので、オレもアタフタしそうだったが、風呂の中ではリラックスしてるので、落ち着いて答えた。
「いやあ、温まると柔らかくなるんですよ」
オレにはヒグラシが衝撃だったが、そのおじさんにとってはオレの開脚が衝撃だったのだろうか? 思わず話しかけずにはいられないような。そういやオレもこの間、カモシカ見て女子中学生に声をかけたのだった。