ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

賢治の旅2

2022-10-31 09:11:43 | 旅行

二見浦の朝は早い。朝5時に衣裳を着て、ロビーに集合、徒歩で撮影ポイントに向かう。海岸の松並木を賢治と政次郎2人で歩く場面だ。まだ星の瞬く夜である。うっすらと水平線に朝の気配はあるが、気分はまだ夜。そんな中なのだが、犬を連れて散歩の人は結構通るし、夫婦岩を目指す車も頻繁に通りかかる。そういうものが映り込まないカメラ位置を決めるのに結構手間取る。一度決めてもよくよく見るとライトが映り込んでいたりとか、そういうことがままある。

2人が歩く後ろ姿を何度かテストと本番を撮って、夫婦岩に移動。

うっすらと曇っていて、6時5分くらいの日の出は見られなかった。そんな早朝だというのに参拝客はこんなにいる。

夫婦岩を見る2人の後ろ姿などを撮影し、二見浦は終了。ここからは大型タクシーで移動となった。京都の業者をお願いしているようだ。やはりそういうのに慣れているのは京都の業者ってことかな?

移動を始めて最初の信号で停車した途端、後ろの席から「しまった! カギ持って来ちゃった!」という声がする。最近のホテルはカードキーでそのまま持って帰っても問題ないところが多いが、泊まった岩戸館は、古い旅館でカギもあるし、キーホルダーもプラスチックの長い直方体がついている。すぐそばだったので、宿まで戻ることになった。その停車していた信号のほとりにあった看板が

もう何が何だか。面白いったらありゃしない。

高速道路移動で次の撮影場所へ。途中サービスエリアで朝食。折角なので伊勢うどんを食す。太めのもちもち麺にやや甘めのタレを絡めて食べる混ぜうどんだ。衣裳を着替えるのも面倒というか時間もないので、着流し姿である。案外と人目を引かないのはありがたい。

次の撮影は伊勢神宮。宇治橋を歩くシーンの撮影。鳥居の中にカメラは入っちゃダメだってことなそうで、人だけ鳥居の内側に入ってカメラは外から狙う。

ここも7時台の早朝だというのに、参拝客がひっきりなしである。その隙間を縫って撮影するのはなかなか時間がかかる。鳥居の外から撮影し、下流の中州から遠景を狙う。御年86のK監督は、撮影前「任せるよ」と言っていたらしいのだが、現場に来ると誰よりも早く歩いてカメラ位置を検討している。まったくもって元気なお年寄りだ。

伊勢神宮での撮影も無事終え、次なる目的地は比叡山。当時の階段がほぼそのままの形で残っているらしい。

その階段の隣に、学校らしき建物がある。吹奏楽の音が聞こえ、生徒も通りかかるので、どうやら高校らしい。そういえば甲子園に出たりする、強豪校の「比叡山高校」ってあったな、などと思ってグーグルマップで調べてみたら、ビンゴ。ホントに比叡山にあるのね。

次の撮影地は延暦寺の境内。比叡山高校の近くからはケーブルカーは直行であるものの、道路を通る場合はかなり迂回していかなければならない。途中、琵琶湖の見える夢見が丘公園で昼食となった。

あんなでっかい琵琶湖のすぐそばに、こんなに急峻な山があるとは想像していなかった。それが比叡山。

夢見が丘から見える風景は、夢見るほどでもないけどとても良い景色。

撮影初日のお昼までで、こんなに長くなってしまった。午後の様子は次に続く。

 


賢治の旅1

2022-10-26 10:44:21 | 旅行

とあるBSの番組で、宮沢賢治と父政次郎が関西方面を旅した足跡をたどる企画があり、たまたまその、政次郎をやることになったので、21日の金曜日から23日の日曜日、そこら辺に行ってきた。

事の発端は、数ヶ月前、盛岡フィルムコミッションから来た依頼。まあ、風貌が結構似てると言うこともあり、オレに白羽の矢が立ったのだろう。制作会社はテレビマンユニオン。以前「風のセールスマン」で盛岡公演に来た、柄本明さんのお話に出てきた制作会社だ。

柄本さんが「オペラを見に行きたい」と言ったはずが、いつの間にか「帰れソレントへ」を習いに行く、という企画でイタリアへ行くことになったのだという。その番組は今は終わってしまった「世界ウルルン滞在記」。今は「世界ふしぎ発見」などを作っている、海外ロケ番組に定評のある制作会社だ。ウィキペディアをチラ見してみたら、日本最初の独立系制作会社だという。

このときに聞いた柄本さんの話もすげぇ面白かったのだが、それはまた別の機会に。ってそんな機会があるかわかんないけど。

金曜日の午前中は、盛岡市内の小学校の学校ワークショップ最終回があった。「スイミー」を演じる小学2年生たち。何をやっててもかわいいのは、すでにそんな時期をとうに過ぎた子を持つ親の心境で、孫みたいなもんだからだ。そんな演劇ワークショップを終えて、それから旅立つことになった。

盛岡→東京→名古屋→伊勢市→二見浦という旅程。14時17分盛岡発はやぶさ、着予定は20時30分、実に6時間ほど列車に揺られる久々の遠出だ。名古屋まではそれほどでもなかったのだが、そこから快速みえが長かった。東北新幹線から東海道新幹線、そして在来線の指定席ありの快速と、だんだん揺れが大きくなっていった。乗り心地が最も良いのは東北新幹線だね。

東海道新幹線に乗るのもかなり久しぶりである。

乗り換えの時間が結構タイトで、その間に夕食の調達をしなければならなかった。名古屋駅での待ち合わせが最も長くて15分くらい。その間にシュウマイ弁当とビールをそそくさと買い求め、車中で食べることはなく二見浦まで。

20時30分と遅い時間の到着なので、駅からタクシーで宿まで向かおうと考えていた。歩いても10分くらいとそんなに遠くはないのだが、宿に着いてから顔合わせ的なこともあるので、なるべく急いだ方が良いかなと思ったりもしたのだ。

伊勢市駅から乗り換えて二駅。二見浦という有名な観光地だろうから、タクシーくらい捕まえられると高をくくっていたが、さにあらず。無人駅の前には、タクシー乗り場のバス停っぽいものはあるものの、駐まっているタクシーはゼロである。

こんな時間に二見浦に到着するのは、多分近所の住人くらいなのであろう。というわけで、徒歩で岩戸館という旅館を目指す。

歩いている人など1人もいない夜の道を1人てくてくと歩く。車の往来はあるものの、途絶えると、街灯もない真っ暗な道になってしまう。月明かりもほとんどない。足早に歩く足下が見えない。ときどき躓いたりして、なんだか気持ちが焦る。

しばらく行くと、ファミリーマートの明かりが見えた。まあコンビニはどこにでもあるな。そして、その明かりを見てホッとしてるなんざ、オレもまあ都市の住人だなと思う。折角なのでそこで酒とつまみを買い足し、空腹のまま歩く。シュウマイ弁当とビールは荷物の中で揺れていることだろう。

ようやく宿に着くと、薄暗いロビーにプロデューサーのFさんの姿が。駅に着いたとき、徒歩で向かうと連絡を入れておいたのだ。

「ちょっと休憩してから・・・」と言われたのだが、まあ、早く済ませて風呂入ってビールを飲みたい。というわけで、着くなり顔合わせというか衣裳合わせとなった。

初日は移動のみで終了。

 


野生動物

2022-10-03 09:26:21 | 動物

油断するとすぐひと月くらいはあいてしまうので、そこら辺もっと勤勉にならないとな、と思いながらも、別に誰に期待されてるわけでもないし、締め切りがあるわけでもないのだから、それは適当にやってりゃ良いんだけど、やはり物書きも、やってないと衰えるからねぇ。

そんなわけで10月になってしまいました。

10月最初はいきなり尾籠な画像。

昨日、お隣に回覧板を回しに行ったとき、ふと角の石杭を見ると、このようなものが。木の実の種が混じった、恐らく雑食性と思われる野生動物の糞。

さて、何だろう? と。大きさからして、タヌキあたりじゃないかと思うが、タヌキは溜めグソといって、決まった場所にする傾向があり、わざわざ杭の上にするだろうか? と考えた。そういや「とりぱん」でもちょっと高い台の上にわざわざ糞がしてあって、なんだろう? って考えてる回があったような・・・。

キツネにしてはちょっと小さいか。他にありそうなのは、テン、イタチ、ハクビシンくらい。この固形具合は鳥類ではあるまい。

とりあえず画像を撮って、グーグルレンズで調べてみたら、最初に出てきたのが

「アメリカグマ」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%B0%E3%83%9E

その次に出てきたのは「コヨーテ」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%86

3番目は「アカギツネ」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%AE%E3%83%84%E3%83%8D

どれも日本にはいないね。というか、糞じゃないね。

まあこのあたりで、このような雑食性の糞をするものは、上記の四種くらいだろうから、まあそのどれかだろう。ちょっと調べたが、見た目だけではさすがにわからない。わからなくても何も問題はないが、わかると、それはちょっと嬉しかったりするものだ。

ちょっと嬉しいを日々の糧にして生きていきたいものだ。天気の良い、雫石の町場園地のコスモスと岩手山などを撮ってみた。これもまたちょっと嬉しいものである。