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発表会

2025-02-08 18:43:36 | 芝居

 なんの発表会かというと、岩大の講義で、学生たちが創ってきた短いお芝居の発表会である。講義の開始時刻は10時半、発表は11時からである。
 最後の仕上げに30分くらいの稽古をして臨むのだが、この日は、結構早い時間から学生たちは来ていたようで、オレが行ったときには、すでに稽古が佳境であった。
 事前に先生たちには2人ほどご案内しているのだが、他の先生も誘っていただいたので、4人になった。この他に、劇団かっぱ出身の事務員Sちゃんも来てくれた。昨年の学生たちにも案内していたのだが、そちらは来なかった。まあ仕方ない。
 というわけでギャラリーは5人。たった5人の観客でも、やる方はかなり緊張しているのである。この緊張感も大切な要素で、ここを乗り越える体験はやはり貴重なのである。
 先攻は「始業式の日、朝には黒髪だったのに、学校に来るまでに金髪になっちゃった新任の先生の話」。微妙な間はあったものの、無事終了。
 後攻は「スーパーのバックヤードに動物らしきものが入り込んじゃって、ロマンス詐欺の振込を免れる話」。ここが初めての事態に陥る。
 始まって1分ほどだろうか? 芝居が止まる。どうしても回復せず、やり直しとなった。これまで、ものすごい間が出来たときはあったが、それでも前に進んだ。ここは、やり直しを選んだ。そして再び1分ほど……また止まった。そしてまたはじめからやり直し。三度目の正直で、なんとか最後までやりきる。2度やり直しは初めてのことだった。
 普段自分でやる芝居では「やり直し」という選択肢は、まずない。それが許されるのもまた面白いところだろう。
 終了後は、見ていた皆さんに感想などを聞く。さすがに大学の先生なので、感想も、ときおり挟まれる質問も、面白いところを突いてくる。
 中でも面白かったのが、「失敗してやり直し、となったところで、演じてる人の雰囲気が変わる。そこが何なのか非常に興味がある」。つまり、演じているときと、そうでないときの変化が、ハッキリと見て取れるというのだ。確かにその通りではあるが、それが、何に起因しているのか? というところに着目するあたりが学者である。
 しかも今回は、その様子が2回見られたので、より強く意識することになったのかも知れない。
 観客の皆さんには、感想を言っていただいたところで退場していただき、最後にそれぞれ今日の段階でのまとめを発表してもらい、終了となる。
 全体を通したレポートは、1週間後くらいを提出期限として出してもらう。
 
 まあ、こんな講義をもう10年以上続けているのだが、来年は、もしかしたら何らか形が変わる可能性もあるようだ。まあ、わかんないけど。



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