ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

野生動物天国

2024-09-28 21:36:15 | 動物

 岩手は今年もクマが街中とかに出たり、結構被害があったりと、野生動物とうっかり出合ってしまうのだが、近所を散歩しててもそういうことがある。
 まだ夏の頃に出合ったのが子ダヌキ。
 中央公民館の裏に、自転車と歩行者専用の道路がある。この遊歩道はなかなかすぐれもので、4号線から山岸6丁目までつながっている。山岸のバス通りの裏道といった風情で、水路はその道に沿って流れている。
 幅1メートルくらいの水路に落ちたんだと思うが、上がるルートが見当たらなかったのだろう。てくてくと悲しそうな顔をして水路の中を歩いていた。
「あ、子ダヌキ」
 と思って助けようかなと思ったのだが、近づくと
「ウウーッ」
 と威嚇するので、そのまま心の中で(なんとか頑張って這い上がれよ)と思って通り過ぎた。水位は低く、足が濡れてるくらい。そんな子ダヌキの写真。

  U字溝で壁は垂直だから、なかなか這い上がれないだろうなぁ。

 山岸に住んでからタヌキを目撃するのは都合4度目くらいか。夜中の道路で、以前住んでいた貸家のすぐそばで、里に近い動物なので、案外見かけることはある。ハクビシンは、専立寺で稽古してたら前の道路で轢かれていた、ということもあった。
 夜中の道路を横断するハクビシンを見たときは、一瞬何の動物かわからず、尻尾の長さとか、大きさとかで後から判断した。
 カモシカは、息子を寝かしつけるために、抱っこして近所を一回り散歩して帰ってきたときに見かけたのが早20年前くらい。それから16年、2度目の目撃は夜の7時頃。そして3度目はご近所の鎮守岩谷稲荷神社の前を散歩していた昼下がり。

 のんびりと草を食む、カモシカの親子のようだった。こちらを見ても驚くでもなく逃げるでもなく、あくまでも自然体である。これはチャンスと写真と動画を撮影し、散歩を続けようとしたら、中学生の女の子が帰宅途中だった。つい、
「カモシカいるよ、ほら、そこ」
 と教えてあげたら、斜面を見上げ、
「怖っ」
 と言って去って行った。
 まあ、野生動物は怖いんだろうなぁ。


七久保食堂

2024-09-18 15:59:58 | 食べ物

 土日には、昼にラーメンを食いに行ったり、サウナに行ったりするのだが、行く場所を決めるのに東西南北で考える。盛岡は岩手のほぼ真ん中で、南北に4号線、八幡平方面に282号線、西に46号線、東に106号線、南東に396号線、まあそんなところを通ることになる。
 この日は南を選択し、4号線を南下する。ラーメンは、久しぶりに拉麺太极に行ってみよう、ということで、店の裏に車を停めて、入口に回ったのだが、結構並んでいる。なとなく並ぶ気分でもなかったので、諦めて車に戻って近所を検索。
 すると、七久保食堂という、あんまり聞いたことのない食堂が出てきた。まあ行ってみるかってことでGoogleマップに案内してもらう。この案内は真っ当だった。
 名前からして、街の食堂という雰囲気だったが、まさにその通り。古びた看板、砂利の敷き詰められた駐車場、車も結構駐まっていて、地域に愛されている食堂という空気がビンビン伝わってくる。
 店に入ると、見たことのない形の薪ストーブがあり、冬場になるとこれが活躍するんだろうなと思ったが、まだ半袖の季節である。
 店内はほぼ満席で、パッと見たところ、同じようなものを食べてる人があんまりいないっぽい。家族連れも何組かいて、つまり、何か特定の売りで支えられている店でもないようだ。豊富なメニューに長年の歴史を感じる。
 年老いた店員さんが、アタフタと働く中、座敷に上がり、メニューを選ぶ。オレはレバニラ炒め定食、カミさんはあんかけ焼きそばを頼んだ。
 レバニラはいたって普通だったが、あんかけ焼きそばがちょっと面白かった。
 「あ」、ソース焼きそばだ」
 「え?」
 なんとソース焼きそばにあんかけがかかっているのだ。さすがにこれは見たことがない。一口もらうと、これはこれで美味しい。
 客足も途絶えることなく、激混みというわけでもないが、少し待ち時間もあったりして、ほどよい混雑具合である。
 こういう、地域に愛されてる食堂もたまに訪問して、ちょっと面白いものが食べられると、それはまた味わい深いものだな。


楽天で注文したものがAmazonで届く

2024-09-07 11:01:29 | 家庭

 カミさんの使っていたモバイルバッテリーをうっかり息子に持たせてしまった。ちょっとしたときに不便だというので、新しいのを買うことにした。買うことに決めるのは大体夜なので、すぐに手に入れるためには、まずネット通販である。
 これがうっかり酔っ払っていたりすると、覚えの無いものが注文されていたりする危険があるので、十分に気をつけなければならない。
 というわけで十分に気をつけながら、楽天でよさげなのを見繕い、モバイルバッテリーだけを注文した。まあ、それから数ヶ月。ある日、充電できなくなった。モバイルバッテリーには充電されるものの、その先のiPhoneなどに充電できない。iPhoneが原因でないことは、iPadにも充電できないことで明らかになった。その現物がこれ。

 保証期間内だったので返品交換をお願いすることにした。ネット通販はこのあたりもネット経由で(まあ当たり前っちゃあ当たり前)型番も購入時期も記録されているのでこのあたりは便利。ただ、現物の画像は添付しないといけないのでちょいと一手間かかる。
 で、まあ、そんな手続きをして、まずは新しいモノが届いて、それから返品用の箱みたいなのが届いて、故障した現物を返送するという流れ。
 そんな申し込みをしてから2、3日後、Amazonからの不在連絡票がポストに入っていた。
 「ん?」
 Amazonに何かを注文してはいないはず・・・? もしかして、楽天への返品交換申し込みの現物が、Amazonから届くの? と、なんだか釈然としない思いで再配達の連絡をした。 
 当たり前だが全く同じものである。うっかり新しい方を返品してしまわないように注意しなければならないので、古い方に目印のテープを貼ってから開封。
 で、やっぱりAmazonから届いた。ネットで確認すると、注文、返品交換は楽天である。まあ、楽天もAmazonも委託販売的なものだろうから、実際に注文したお店は同じところなのだろうが、ちょっと不思議な経験であった。


ネコも屋根から落ちる

2024-09-01 21:49:40 | 動物

 そろそろ寝ようかとしたところ、冬でもないのに屋根から雪が落ちるような音がした。「ザザー、ガラガラ」とガルバリウム鋼板を滑るような音がして、フッと音が消える。冬であれば何の疑問も持たなかったのだが、今は夏である。屋根から滑り落ちるようなモノはないはずだ。
 まあ、なんかの音がそんな風に聞こえたんだろう、と、深くは考えずに2階に上がる。階段を上がったところにある窓が開いている。まあ夏だから、夜に窓を開けてあっても当たり前なのだが、いつもとは開けている場所が違う。反対側である。網戸のない方の窓が開いていた。

 オレよりはやく2階に上がったのは息子である。「寝る」と言って階段を上がっていったのは20分ほど前だろうか? 何を思ったかいつもと反対側の窓を開けていたのだ。まあ、そういうときはある。買ってきた豆腐をうっかり冷凍庫にしまって凍み豆腐にしたことはオレだってあるし。
 
 そんなわけで網戸のない窓から外をのぞくと、屋根に隠れて見えない地面から「ニャーン」と寂しげな声が聞こえる。サチの声であった。窓から首を出して「サチ」と呼ぶと「ニャーン」と返事をする。
 ウチのネコは完全室内飼いで、基本的には外に出さない。掃除のときにうっかり窓が開いていても、恐る恐るタタキに降りるくらいなので、よほどのことがない限りスタコラサッサと逃げていくことはないとは思うものの、屋根から落ちたワケなので、それなりに心臓バクバクになっていることだろう。
 慌てて階段を降り、玄関を開けたらすぐ近くにいた。
「おお、サチ」と声をかけて素早く抱き上げ、ウチに入れた。いやあ、パニック起こして逃げなくて良かった。
 息子に注意しようかと思ったが、すでに熟睡していたようだ。
 さすがに落ち着きのないサチを撫でたりさすったりして落ち着くまで待つ。本人も盛んに毛繕いをして落ち着こうとしていた。いつもはきれいな足の白い毛が、黒く汚れていたので「滑ったのね」と思った。
 大体落ち着いたところでオレも寝ようと、階段を上がって、もう一度反対側の窓を開けて屋根を確認してみる。薄暗い街灯の光に照らされて、屋根にふた筋の跡が付いていた。滑ったんだねぇ・・・。
 雨でわずかに濡れた屋根は、ネコでも堪えられないほど滑るものなのだな。そしてあの雪の落ちるような音は、雪じゃなくてネコだったのね。