今回出てくれる高校生Kくんに「髪の毛切ってもらうから」と言った。
昨日あたり床屋に行ったらしい彼は、ちょっと可愛くなっている。
さてそんで、芝居のために髪型を変えたり切ったりすることは当たり前のことなので、そういうことなんだよと説明し、今回はどのような髪型にしたら良いのかを言ってみる。
イヤだったらしい。
いやまあ、イヤだっていってもねぇ、それは普通のことだから、といって、なだめたりすかしたりしてみる。そうこうするうちに「どよーん」と落ち込んだ風情となり、三十分くらい経過した。
で、前言を撤回してみる。「別に切らなくても良いよ」すると「どよーん」が少しずつ晴れていったようだ。
しかしながら、「髪の毛を切る」という行為を目の前にして、それと自分の自意識との葛藤で「どよーん」としちゃったわけだが、「髪の毛を切る」という行為を「しなくてもいい」って言われちゃったら、それは、それまでの「どよーん」とした葛藤が無駄だったと言うことだ。
この「どよーん」は、髪の毛を切らなければならないという不条理に対処するための「どよーん」だったはずだ。つまり、「髪の毛を切る」ことはとてもイヤだけれども、それをやらなければならず、それは大したことではなく普通のことである、という事実を受け入れがたかったために「どよーん」としていたわけだ。
ああ、全然つまってない。つまり、(もう一回)髪の毛を切る心の準備が「どよーん」だったわけだ。これが、ハシゴを外されて、「切らなくても良い」となったら、この「どよーん」は無駄である。折角受け入れ準備の「どよーん」が、役に立たない。
なんてことを得々と説いてみたんだけど、まあ、詭弁ですな。
昨日あたり床屋に行ったらしい彼は、ちょっと可愛くなっている。
さてそんで、芝居のために髪型を変えたり切ったりすることは当たり前のことなので、そういうことなんだよと説明し、今回はどのような髪型にしたら良いのかを言ってみる。
イヤだったらしい。
いやまあ、イヤだっていってもねぇ、それは普通のことだから、といって、なだめたりすかしたりしてみる。そうこうするうちに「どよーん」と落ち込んだ風情となり、三十分くらい経過した。
で、前言を撤回してみる。「別に切らなくても良いよ」すると「どよーん」が少しずつ晴れていったようだ。
しかしながら、「髪の毛を切る」という行為を目の前にして、それと自分の自意識との葛藤で「どよーん」としちゃったわけだが、「髪の毛を切る」という行為を「しなくてもいい」って言われちゃったら、それは、それまでの「どよーん」とした葛藤が無駄だったと言うことだ。
この「どよーん」は、髪の毛を切らなければならないという不条理に対処するための「どよーん」だったはずだ。つまり、「髪の毛を切る」ことはとてもイヤだけれども、それをやらなければならず、それは大したことではなく普通のことである、という事実を受け入れがたかったために「どよーん」としていたわけだ。
ああ、全然つまってない。つまり、(もう一回)髪の毛を切る心の準備が「どよーん」だったわけだ。これが、ハシゴを外されて、「切らなくても良い」となったら、この「どよーん」は無駄である。折角受け入れ準備の「どよーん」が、役に立たない。
なんてことを得々と説いてみたんだけど、まあ、詭弁ですな。