月曜日に供養絵の取材第一弾として、遠野市小友の西来院というお寺に行ってきた。わりと急遽だったので、同行はOさんのみ。ここのお寺は去年住職が亡くなり、無住となって、附馬牛の方にあるお寺の住職が兼職で管理しているらしい。その日程が25日だったので、んじゃ、ってことで行ってきたのだ。
まあこの取材は、小川未明賞という童話賞を受賞した、供養絵をテーマにした作品を舞台化しようという試みの下取材というかそんな感じ。
供養絵が盛んに奉納されたのは、明治までで、大正に入るとほとんどなくなっている。その代わりといってはなんだが、ここ遠野では、遺影を寺に奉納するという風習があり、それは今でも時折お願いされるのだそうだ。
遠野市立博物館が作った冊子によると、盛岡や紫波などにも供養絵は残されているらしい。いずれそれも見に行ってみたいものだ。
で、火曜日にコロナワクチンの3回目を受け、体調になんの変化もなく、あ、ちょっと眠かったかも、とまあそんな具合なので、昨日も今日も現場で測量をしてきた。
その合間にタイトルの戸籍謄本とか抄本を取ろうとしたのだ。
なんでそんなものが必要になったかというと、娘がパスポートを取っておきたいというので、その申請書類に必要なのだ。オレも昔海外旅行をしたことがないわけでもないので、パスポートは取ったことがあるのだが、戸籍謄本とか抄本が必要なことはすっかり忘れていた。
この他に戸籍謄本が必要なのは結婚のときだから、それも遠い昔のことである。マイナンバーカードで取れるらしいと聞いたので、コンビニへ行ってみた。
「お? 取れるっぽい」
と思ったのもつかの間、自治体によっては、コンビニ交付に対応していらないらしく、オレの実家のある坂東市も非対応だった。つまりコンビニでは取れないということ。すでに夜だったので、翌日市役所に行ってみようと考えた。
翌日、まあ昨日のことですが、現場が終わって市役所へ、戸籍謄本の申請書類を書いていて、ふと気づく。
「あれ? 本籍地のあるところでしか取れない?」
どうやらそのようである。実はオレ、本籍は茨城から移していないのだった。郵送では取り寄せることが可能、しかし、連休に入ってしまうので、まあ早くても五月半ばになってしまう。実家の姉に相談してみたが、仕事があり、連休前に取るのは難しいとのこと。
結局、本人が実家のある坂東市役所に取りに行くのが最も手っ取り早いということになった。娘が実家に近いところにいるから良いものの、なかなか戸籍謄本とか抄本を取るのも大変である。
戸籍ってなんなんだろうねぇ。世界的に見ると戸籍制度を持っていたとか、現在もあるというのは東アジアの中国、台湾、韓国、そして日本くらいらしい。相続とか婚姻関係、兄弟関係の証明とか、まあそういうことに役に立つのだが、活躍の場は少ない。いざというときに役に立つものを備えているのはなかなか面白い。そういうことにコストをかけないのが近年の日本の風潮ではあるが、戸籍は後生大事にしてきたようだ。
ま、当初の目的はそういうもんでもないんでしょうがね。