こども演劇ワークショップ冬組のテーマを決めなければならず、まあそういった関係で、劇団TのEくんに電話をかけてみた。
電波の入りが悪かったようで、しばらく「もしもし……もしもし…聞こえてる?」などとやりとりをした後、本題に入った。
「冬組のさあ、テーマの話なんだけど」「……」「聞こえてる?」「あ、はい……」
「冬組の……」「冬組……」「だから、こども演劇ワークショップの……」「こども?……」
ここらへんに来てようやく気づく。
もしかしたら俺は間違い電話をしてしまったのではないか?
しかしながら、俺が電話をかけたのは携帯からで、アドレス帳に入っている番号なのだ
。
「あれ? 俺、間違ったかなぁ?」と言ってみたところ「山中といいますけど……」
……ん……? 山中?
間違ったとしても、別の知り合いだろうと思って、そのようにぞんざいに、間違いぶりを披露してみたのだが、どうにも様子が変である。
大体にして、山中などという知り合いはいない。
考えられることは一つ。昔のEくんの番号がそのまま入っていて、それが回り回って、山中さんの番号になっていたということ。
それ以外に考えられない。
もしくは、微妙に違う番号だったとか?
微妙どころか、まるで関係ないような番号でした。Eくんは。
しかしなぜそのような、山中なる人物の番号が、俺の携帯に入っていたのだろう?
まあそういう事情だったにしろ、とにかく、驚いたものだ。
あ、ちゃんと謝って切りましたよ。そして、ちゃんと番号わかる人に聞いてEくんに電話したよ。
したら、留守電だったっけ。
電波の入りが悪かったようで、しばらく「もしもし……もしもし…聞こえてる?」などとやりとりをした後、本題に入った。
「冬組のさあ、テーマの話なんだけど」「……」「聞こえてる?」「あ、はい……」
「冬組の……」「冬組……」「だから、こども演劇ワークショップの……」「こども?……」
ここらへんに来てようやく気づく。
もしかしたら俺は間違い電話をしてしまったのではないか?
しかしながら、俺が電話をかけたのは携帯からで、アドレス帳に入っている番号なのだ
。
「あれ? 俺、間違ったかなぁ?」と言ってみたところ「山中といいますけど……」
……ん……? 山中?
間違ったとしても、別の知り合いだろうと思って、そのようにぞんざいに、間違いぶりを披露してみたのだが、どうにも様子が変である。
大体にして、山中などという知り合いはいない。
考えられることは一つ。昔のEくんの番号がそのまま入っていて、それが回り回って、山中さんの番号になっていたということ。
それ以外に考えられない。
もしくは、微妙に違う番号だったとか?
微妙どころか、まるで関係ないような番号でした。Eくんは。
しかしなぜそのような、山中なる人物の番号が、俺の携帯に入っていたのだろう?
まあそういう事情だったにしろ、とにかく、驚いたものだ。
あ、ちゃんと謝って切りましたよ。そして、ちゃんと番号わかる人に聞いてEくんに電話したよ。
したら、留守電だったっけ。